流氷の原野広ごり海明けぬ
敬虔な仏教国の権力者
手放せぬ想いに呑みこまれたる
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ミャンマーには130を超える民族が存在する。
自治権や権益を巡る対立は英国植民地時代の分割統治に起因する根深い問題だ。
独立から70年以上も内乱が続く国は世界に例がない。
国軍の存在感を高めた要因は、そんな治安の不安定さだった。
初代首相のウ・ヌーは収拾に失敗。
その下野のたびに選挙管理内閣を任された国軍のネ・ウィン将軍はついにクーデターを決行する。
1962年のことである。
国民の間には国軍の政治介入を歓迎する空気すらあった。
「ミャンマー政変」(ちくま新書)の著者北川成史さんは「議会制民主主義のつまずきは、国家の安定には自分たちのコントロールが必要だというメンタリティを国軍に与えた」と分析する。
力の信奉は特権意識を育み、民主化の阻害要因となる。
一昨年に選挙結果の受け入れを拒み軍政を復活させたのも、軍関係の大幅な議席減に対する危機感の表れであろう。
イスラム系少数民族ロヒンギャの難民問題は今も解決していない。
人権活動をたたえるサハロフ賞を受賞したアウンサンスーチー氏ですら、その対策の怠りから受賞者としての活動停止を宣告されたことは民族問題の深刻さをあらわにした。
「人を堕落させるのは権力ではなく、権力を失う恐怖である」。
クーデターの発生からきょうで2年。
アウンサンスーチー氏の言葉は他者の権利拡充を恐れる全ての者に向けられている。(北海道新聞卓上四季2023.2.1より)
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日本民族は単一だという人もいるくらいの日本からすれば、130以上の民族がひしめいているミャンマーはなかなか政治をまとめるまでとは行かないようです。
自治権や権益を巡る対立が70年以上も続いているなんてありえない話ですが・・・。
権力を失う恐怖が国軍の中に蔓延しているから、酷い弾圧などもあるのでしょうか。
権力は腐敗する?
憎しみ・妬み・嫉み・羨み・呪い・怒り・不平・不満・心配心・咎めの心・苛々する心・せかせかする心をおこしてはならぬと、洗心のご法度の心の中で言われていることを吐き出していくことがよろしいようですね。
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今日の道東は低気圧に包まれ猛吹雪になるそうです。
夜中じゅう風の音が聞こえていました。
昨日、誕生日が一日違いの友人から電話が来て、自分(私)のことを詠んだ俳句が欲しいとの依頼がありました。
「ひゅうひゅうと風の口笛春を待つ」
「老木も若葉繁れる春待てり」
上記2首を贈ることにします。