汗と泥まみれて雪像雪化粧
あせとどろまみれてせつぞうゆきげしょう
空と海それにも増して輝ける
春陽を浴びた流氷の白
・・・・・・・・・・・
澄んだ青空を背景に白銀の雪像が映える。
つんと張り詰めた冷気はかえって心地よい。さっぽろ雪まつりがきょう始まる。
本番直前の大通会場には人々の期待感が漂っていた。当然だろう。
コロナ禍で本格開催は3年ぶりなのだから。
大小を問わず雪像の仕上げが追い込み中だった。
市民参加コーナーにある大谷翔平選手や「となりのトトロ」のネコバスも丁寧にお化粧してもらっていた。
作業は手作りそのものだ。
どこか素朴な光景は中高生が雪像を作った草創期のまつりを思わせる。
全国各地を大混乱させた冬将軍も、ここでは大いに歓迎された。
10トントラック1600台分もの新雪が運ばれ、さらに厳しいしばれが造形をぎゅっと引き締めた。
まつり実行委の担当者は「雪不足もなく雪像はここ10年ほどでまれに見る出来栄えです」。
さまざまな響きの言葉が耳に入る。
日本語はもちろん、中国語、韓国語、英語、そして東南アジア方面だろうか。
会話の中身が分からなくても楽しい気分は十分伝わる。
弾む心はそのままに。けれど忘れてはいけないことがある。
3年前の雪まつりは道内の新型コロナ感染の波の起点の一つとみられる。
私たちはウイルスへの対処法を数多く学んできたはずだ。
必要な場でのマスク着用といった基本動作に忠実でありたい。
そうそう、もう一つあった。<転びけり大雪像の姫の前>杉井絢子。足元にはご用心を。(北海道新聞卓上四季023.2.4より)
・・・・・・・・・・・
札幌の雪まつりを真似て道内各地も雪まつりを名乗るイベントがこの時期満載である。
網走は流氷の街なので「流氷祭り」という。
私もここ数年は足元がおぼつか無いので出かけてはいないが、流氷祭りや流氷観光船にはよく網走に来る友人知人を連れていったものです。
昨日の席題は流氷でしたので皆様に十七美会の句を紹介したいと思います。
「無人駅流氷軋む月あかり」弘夢
「鷲の来て流氷間近と告ぐるなり」あき
「流氷の沖一線をかがやかす」波響
「流氷や歳月かさね我老いて」香寿
拙句「流氷に乗り海豹の来たる街」
昨日の例会で昔は海豹のことを私の子供の頃までトッカリと言ってました。
アイヌ語に詳しい元バスガイドの方がアイヌ語ですと教えてくれました。
北海道はアイヌ語に満ちています。
北海道大学の教授がアイヌへの差別発言をしてひんしゅくを買っていましたが、北海道へ来るのならもっと勉強して欲しいと思います。
世間のヘイトスピーチを教授がするなんて全くどんな神経をしているのでしょう。
~~~~~~~~~~~
昨日は仙台の母の従兄の奥様から電話があり、ふくえさんは元気かしらとの電話。
母は携帯電話を持っているので後ほどかけるようにお伝えしました。
仙台の従兄の奥様は3年ほど前に夫に先立たれましたが、今は一人暮らしのようです。
母の様子を聞いて自分の身の振り方を模索しているらしかった、年を取るということは大変なことですね。