立つ春に祈りの詩も届きたり
あなたの召使になるからと言う
幼子の願い叶わずもがな
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トルコ人の青年とクルド人の青年の交流を描いた映画「遙かなるクルディスタン」に印象的な場面がある。
ダム建設により水没した村の湖面に突き出たイスラム教礼拝所の塔ミナレットだ。
西アジアの山岳地帯「クルディスタン」にまたがって暮らすクルド人は国を持たない世界最大の民族とされる。
オスマン帝国の崩壊後も大国の思惑に翻弄(ほんろう)され、悲願の独立は今なお道半ばにある。
トルコ国内では敵視され、イラク戦争やシリア内戦の影響を受け続ける人々である。
湖面のミナレットは生命を維持する水が他者の犠牲の上に成り立っていることを示しているのだろう。
その姿は虐げられるクルド人の境遇に重なる。
トルコ南部のシリア国境付近で発生した地震の犠牲者が3万人を超えた。
震源地付近には多くのクルド人やシリア難民が住んでおり、適切な救助や支援が行われているか懸念の声も上がる。
内戦が続くシリアの情勢も複雑だ。
支配勢力の対立が国際援助団体の円滑な活動を阻害しているばかりか、各国が支援に二の足を踏む要因となっている。
ミナレットはイスラム教徒に義務づけられた1日5回の礼拝を呼び掛ける「アザーン」が流される場所。
弾圧で命を落とした友人の遺体を、その故郷に連れ帰ったトルコ人青年は湖面に映るミナレットに何を思ったであろうか。
国や民族の違いが祈りの成就を妨げることがないよう願いたい。(北海道新聞卓上四季2023.2.14より)
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祈りには力があると思うが、イスラム教徒がその祈りの時、どんな祈りをしているのだろう。
こんなことを思うのはあまりにも不謹慎だと思うが、あの女の子が「助けてくれたらあなたの召使になります。」と言ったことが妙に気になる。
集団での祈りには力があるのではと思うが、いつもいつも世界平和を祈って欲しい。
もし自分たち以外の不幸を願っているとしたら・・・と思うと恐ろしくなる。
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今日はバレンラインデーですね。
母へは、チョコは太るしこの間のおやつのなかにもチョコが入っていたから、バレンタインデーのプレゼントにはお花のプレゼントが良いね。