金子兜太許せぬ春の反戦歌
対話などまどろこしくてと大喧嘩
話し合いこそ地球人たる
・・・・・・・・・・・
歴史に「イフ」は禁物だが、生きていれば太平洋戦争は回避できたのではないかと惜しまれた人がいる。
二・二六事件で暗殺された陸軍教育総監の渡辺錠太郎だ。
皇道派の凶刃に倒れた永田鉄山と並び称される人物である。
欧州留学から帰国後の新聞記者とのやりとりがある。「日本もいよいよ世界の軍事大国ですね」と水を向ける記者を手で制した渡辺は諭した。
「軍事だけが独り走りをした大国は何よりも心配だ。戦争ばかりはやっちゃあイケナイ」(「渡辺錠太郎伝」小学館)。
欧州で見聞きした第1次世界大戦の悲惨な現実が脳裏に刻まれていた。
補給軽視や戦線拡大といったドイツの敗因を見抜いた名将である。
日本軍の精神主義に警鐘を鳴らし、非戦を説いたのも徹底したリアリズムに基づく分析があったからだ。
無類の読書家で月給の大半は書店丸善への支払いに充てられた。
海外の書物にも目を通し、子供の時は親戚の書庫や貸本屋に通った。良識は歴史と書物で養われるものなのだろう。
旭川の第七師団長時代に生まれたのが末娘の和子。後にベストセラー「置かれた場所で咲きなさい」を著したシスターは事件当時9歳で、共に寝ていた父の機転で難を逃れた。
「父はいつか葬られることも覚悟していた」。眼前で親を殺害された和子の述懐だ。
ひるまず恐れず誠を貫く。軍備増強が叫ばれる今日、求められる姿勢かもしれない。(北海道新聞卓上四季2023.2.25より)
・・・・・・・・・・・
日本も軍事費増強のためにどこからお金を出そうかと言ってる場合ではない。
こんなことが積み重なって戦争への道を歩くようになるのだから、アメリカに追随する姿勢は止めにして欲しいものです。
岸田さんを応援する皆にも言いたい!
~~~~~~~~~~~
1890(明治23)年2月25日、当時の日本麦酒醸造會社よりヱビスビールが発売されました。
当初は恵比寿様(戎様)の別称でもある大黒天にちなんだ商品名を企図していたそうですが、既に横浜で「大黒ビール」が存在していたため、混同を避けるためにヱビスが採用されたそう。
ヱビスビールは、製造元によると厳選されたアロマホップをふんだんに使用した麦芽100%のビールで、長期熟成することで麦芽の甘みと深みを追求したちょっと贅沢なビールとなっており、今日でも人気銘柄のひとつとなっております。
ちなみに、ヱビスビールを製造・販売しているサッポロビールの販売各商品には、★があしらわれているのが特徴とされる中、ヱビスビール自体がブランドとして扱われているため、サッポロビールが販売するビール銘柄ながら「★」は付いていないそう。
ヱビスの日:2月25日に「ヱビスビール」が発売されたことにちなんで、販売元のサッポロビール株式会社が記念日のひとつに制定しております。
道民はサッポロビールが好きです。特にエビスビールはご進物用に使ったりします。
サッポロビールのビール麦は網走でも生産されています。
網走は道内でも有数な穀倉地帯でもあります。
旨いビールはウクライナの停戦が決まった時に呑みたいものです。