オーディオスペースコア

福井にあるオーディオスペースコアというショップです。
ちょっと拘ったオーディオを楽しんでみませんか?

ディナウディオスピーカーツィーター手直し♪

2013-01-18 13:37:55 | 修理
お客様から持ち込まれたFocus140ですがこんな状態に!!(゜゜)

子供さんにやられちゃったみたいです。(^_^;)

良くあることですがディナウディオは要注意です!

スピーカー自体の価格に対してユニットの価格が他社に比べて大幅に高いんです!!
これってごもっともなんですが、他社はペア50万のSPのユニットが1~2万円だったりします。(^_^;)
ディナのFocusツィーターで大体1本7~8万円です!!(^_^;)

コアで気に入って買ってもらったものなので何とか手直ししたいと思います。

ユニットを外し分解しますがギャップや磁性流体があるので専門の知識と工具が必要です。




裏から戻してヒートガンで表面のコーティングを侵さずに少しずつ戻していきます!

ホコリはそのままにしておきます。
ホコリを取るとコーティングが剥がれますので注意ですよ!!

ハイ!!完成~♪


折れ跡は完全に消えませんが音には全く問題ないレベルまで出来ました♪

これでまた末永くご愛用していただけると思います♪

修理ではなくリコンディショニングという考え!オラクルCD1000の巻♪

2013-01-05 11:30:12 | 修理
今回は東京都のお客様からオラクルのCD1000というトランスポートの修理依頼です。
このお客様はピックアップ不良で読み取り出来ないとのことで輸入元のユキムに既にお問い合わせいただいておりましたが、今回あえて当店にてご依頼を受けさせていただきました。

何故かと言いますと一連の作業の流れ、最後にお客様からのメールをご覧ください。(^・^)

まずは裏面からの分解です!

長年ご愛用された感じですね!

静電気に弱いので静電気対策をして慎重にメイン基板を取り外します。

メカ部を取り外すとコーティング塗装が汚れていますね!

綺麗にクリーニングします。
実はコレ、表皮効果で結構音良くなります!!

こんなに綺麗になりますね!


メイン基板のICをMK2化します。
高精度なロジックICに交換です。

コレだけでも随分音が良くなります!

不良のメカ部です。


メカが固定されている部分も長年の汚れがありますね!

コレも綺麗にクリーニングします!

こちらも凄く綺麗になりました!


さて、不良メカの交換です!

今のはバージョンも新しくなっています!

ハーネスを上手に移植しますがこのときにコネクターをクリーニングします!!

この作業は普通修理ではしませんね!もちろん筐体のクリーニングもここまでしないと思います。(^・^)


裏面もコーティングがはがれないように綺麗にクリーニング♪


専用電源ケーブルのD-SUBコネクターもクリーニングします!

そしてテストエージングですがかなり音が良い感じです!!

こうやって修理が完了したと同時に見た目と音も新品同様になりました♪


当店ではこうやって修理ついでに出来るクリーニングなどを出来る限りさせていただいています!
なので通常の修理と違います!
直るのは当たり前で、音質向上するためのリコンディショニングをするのです!
これはチューニングではなくハイエンドオーディオを扱う方なら共通する大切なことだと思っています。

年末ギリギリに修理が完了しましたのでお客様宅に発送させていただきました♪

年明けにはこんなに嬉しいメールが届いていました!(^・^)

---------以下、お客様からのメールを抜粋----------

本日、無事到着致しました。
ピックアップ、IC交換のみならず、ピカピカにして頂いて恐縮です。(大切にしているつもりではあったのですが、少し恥ずかしかったです。苦笑)
35年くらいのオーディオ歴で、CD1000は造形に痺れて購入した数少ないオーディオ機器です。この存在感は何にも換えがたいものがあります。やはり完全動作個体として維持する価値はありますね。(交換用ピックアップの供給が終わりそうになったら、またご相談させてください。)
最近はすっかりファイル再生がメインになってしまいましたが、CD専用機の良さを今一度噛み締めようと思います。
このように丁寧な修理をして頂いたのは初めてです。感動しました。
これからもどうぞよろしくお願い致します。



その後日にもう一通のメールが来ました♪

お休みは承知しているのですが、あまりにうれしくてメールさせて頂いております。

修理後の音質、素晴らしいの一言です!
いわゆる「ベールを1枚はいだ」というか、2枚くらい剥いだ感じで、音像のリアリティ、微細音の再現、間接音情報が想像を遥かに超えて改善しました。驚くべきことに、低音の帯域感とリニアリティも改善しています。
同じ楽曲を聴いても、ファイル再生が小奇麗に情報をまとめる傾向に対し、より生々しい方向になります。
録音クオリティの良いCDでは、完全にスピーカーが消えます!
我が家のシステムもそれなりのグレードではありますが、ここまでの音にCDで到達したのは初めてです。

ありがとうございました!!!最高に良い年を迎えられます。(笑)


-------以上-----------

と、新年とっても嬉しいお言葉をいただきました!
こういう仕事をしていてよかったなぁ~と実感しました。
どうもありがとうございました!

どうぞ末永くご愛用くださいませ♪

マッキントッシュランプ交換!

2012-12-24 17:31:38 | 修理
お友達のお店ですが、いい音楽をいい音で♪ということで居心地がいいのでとっても人気のあるお店です!

そのシステムのマッキントッシュのアンプのメーターやインジケーターランプが切れたので営業時間外の午前中に交換しました!
現地で作業なので工具など一式もって行って分解!


新品のランプ自体も切れてる可能性があるので1個1個テスターでチェックしてハンダを外して交換してきます。
結構手間のかかる作業ですね!

で、完成です!

ついでに内部もクリーニングしました!

エラックのスピーカーが室内の雰囲気に合ってますね♪

もう10年ほど前にコアですべて工事させてもらいました!


こうやって10年経つと分かるのですが、いい機材はいつまで経ってもいいですね♪

店舗とは思えない高品位なサウンドが漂っています♪
どうぞ末永く!!

CDP-R3定番修理♪

2012-11-30 10:01:36 | 修理
今回も2台修理依頼がありました!

トレーのベタベタ塗装による汚れと、トレー開閉不具合で再生しないという症状です。
開閉不具合は無くてもトレーの再塗装の時に、事前に見込み修理しています。

トレーはこんな感じです。(^_^;)

トレーを外したところ。

メカニズムの注油とベルト交換です。

塗装は純正色に近いもので半艶消しで質感もいい感じです!
本当に純正っぽいのと、もうベタベタ塗装にはなりませんのでご安心ください!

ついでにコネクターの接点もクリーニングして音質改善もいたします。

トレーを装着します。
非常に綺麗に仕上がりますね!


これでまた新品同様に復活しました♪


定番修理ですのでお申込はこちらまで!!

ソニーCDP-R3定番修理受け付けます♪

2012-11-17 14:55:13 | 修理
ブログをみて問い合わせと修理依頼が非常に多くなってきたCDP-R3の修理ですが、定番化してきたので修理メニューです!

トレーのベタベタ塗装の修繕、再塗装。




読み取りしない、トレー開閉しにくい、しないなど。

メカニズム脱着調整、ベルト交換、注油など。

他、接点クリーニング、ピックアップ性能試験など。

修理内容:
①トレイ分解脱着・塗装剥離・再塗装
②メカ分解・プーリークリーニング・ギア注油・ベルト交換
③ピックアップ出力チェック
④各部クリーニング
⑤動作チェック
⑥ランニングチェック

修理代金:¥35175(部品代、消費税含む)
送料や代引き手数料は別途です。

また、
音飛びやTOC読み取り不能はピックアップ不良の可能性がありその場合は修理不能です。
但し、予算をかけれる方は相談ください。(ピックアップは高値なら入手できます)

お申込はこちらまで!





カセットデッキ修理♪

2012-11-11 14:58:11 | 修理
今はカセットデッキを買おうと思ってももう新品では入手が難しい時代です。
しかもよき時代の3ヘッドデッキとなると尚更難しいですね。

カセットはたくさんあるので、いつも良い状態で聴きたい!と思っておられる方が多いです。

今回もそういうお方で症状確認して何とかなりそうなので特別に修理をすることにしました。
A&DのGX-Z7100EVです!!
懐かしいです♪当時は100台以上売りましたね~!

症状はエジェクト不良です。
ベルト交換ですが慎重にメカを分解します。

樹脂部品が劣化しているのでかなり慎重にしないと再起不能になります。

メカを取り外しますが、これも樹脂部品に力がかからないように慎重に!

クリーニングと不良部品の交換、加工、注油とグリスアップします。

ワイヤリングも慎重にしないとノイズ元になります。

これで元気で高音質なカセットデッキが復活しました!

末永くご愛用くださいね♪
ありがとうございました!


オラクルCD1000メンテ♪

2012-10-29 20:01:17 | 修理
今回はオラクルのCD1000というCDトランスポートのメンテナンスです!
こちらも県外のお客様からのご依頼です!

音飛びという症状でしたがこちらでチェックしたら操作上の問題だったことが分かりましたが、症状以外にデジタル出力の波形に問題があることが判明!
お客様宅で症状が出なくとも、コアでは音を良くすることもメンテの一部という考え方です♪

お客様にお話したところ、ピックアップは新品にして欲しいとの意向でまずはメカニズム交換へ!

メカがマウントしてある部分ですが、さすがオラクル、音質的に良く考えられています!


左が既存のメカ、右がカナダからやってきたばかりの新メカ!

バージョンは同じですね!


ハーネスを丁寧に外していきます。

ハーネスを移植しました!


メカのマウントにはゴムリングがはめられていてサスペンションの一部という考えでしょうが、そのゴムリングの跡が付いています。(^_^;)

クリーナーで綺麗にしました!!

こちらも跡が付いています。(^_^;)

綺麗になりました!!


デジタル波形の乱れで音を悪くしていた原因は出力のICの精度不良。
NXP社のICに交換することで音質改善しました!
MK2は対策済ですよ♪


コネクターなどの接点をクリーニングしました!
デジタルではかなり大幅な音質改善をしますよ!

テストランニングです!
業務用の規格に準ずるほどの精度が出ました!

これで末永くご愛用いただけますね♪
ありがとうございました!



ソニーCDP-R1修理♪

2012-10-20 17:16:05 | 修理
こちらもよき時代によく売れたハイエンドCDトランスポートです!
今は少なくなりましたがCD専用機としてシンプルにしかも高性能なパーツで一生懸命作ってあります。
デジタル技術は進んでも、こういった作り込みによる良い音ってのもかなりありますね。

さて、今回は県外のお客様から「電源入らず」の修理依頼です。
ソニーに修理依頼をしたら「トランスの不良」ということで修理不能とのことで、コアに相談にこられました。

トランスがリークもしくは断線して不良なら、修理しようがありませんのでジャンクを探して移植するか、別のトランスを何個か使って使用するしか方法はありません。
しかし、トランスが故障するケースはかなり確立が低いのでもう一度点検してみようと送ってこられました。

左側にトランスが2個あります。


それ以前にヒューズが飛んでいます。


トランスをチェックしても問題ないようで、ヒューズを交換したら電源が入りました。
他も点検し、トランスの異常がないか総合点検しましたが全く問題なしです。

ということは、ソニーサービスの誤診ということになります。

他、ピックアップクリーニング、スライダーの注油、トレーベルトの交換、ピックアップの出力測定と、全く問題なく動作は完璧でした!






念のために1週間のテストランニングし、音だしチェックして修理完了です。


今回、誤診によって再起不能と判断するところをヒューズ切れという単純なものでした。
メーカーの対応もコレですと疑わしいものですね。

ハイエンドオーディオの志を持っていれば誤診も少なくなると思います。

結果的に大事に至らなくて良かったです。
末永くご愛用くださいませ。(^^)

ソニーSCD-1修理♪

2012-08-20 12:09:49 | 修理
今回は県外のお客様より依頼がありまして、ソニーのSCD-1の修理です!

症状はSACD再生不能、CDも音飛びがありピックアップ不良です。
ピックアップはお客様が入手されていたのでメーカーから入手できない今は貴重ですね。

とっても作りがよく、当時50万円は今考えると安いですね!

SACDはやはり波形が出ていませんでした。(~_~)


これがSACD/CDピックアップです。
専用に2個レンズがあります。この方が音がいいんですよね~~(^^ゞ

とても貴重なピックアップです!
入手は可能ですが高値取引されています。(^_^;)

メカからピックアップを外します!


ピックアップ交換後にオシロを見ながら調整します。


傾き調整中です。


これはCDのRF波形です。


こちらがSACDのRF波形です!


他に接点クリーニング等行い他もチェックします。

で、ヒヤリングチェック!
SACDが無事再生できました!


粗悪なCDRも7曲目でフリーズでしたが、15曲目まで難なく再生できました!


とてもよい音に復活して長く愛用できそうですね。

どうもありがとうございました♪

WilsonAudio社SYSTEM6スピーカー修理♪

2012-08-18 11:54:54 | 修理
今回はコアでお勧めでとても沢山販売させていただいたウィルソンオーディオのSYSTEM6ですが、ウーハーエッジがウレタン素材なのでとうとうボロボロに。(゜_゜)

輸入元に聞いたら、補修部品なし!(゜_゜)
ウィルソンさんに聞いたら、「SYSTEM8のウーハーでOK!」とのことですが、本当でしょうか?苦笑
確かに口径もマウントも同じですし、特性も同じみたいなのですが、メーカーや形状が全然違うので同じとは思えません。(^_^;)
むしろSYSTEM8の低域になるのならそれはそれでいいと思いますが、補修部品価格が1本10万近くなので4本同時交換なので40万超え!(^_^;)

SYSTEM6のオリジナリティーにも欠けるので、今回はSYSTEM6のオリジナリティーを損ねずエッジ修理をさせていただきました!!

まずは、お客様宅のSYSTEM6の状態。(~_~)

見事にエッジがないです。

なんともなさそうな部分も少し触っただけでヒビが入ります。

ということで、4本すべて外しました!

位置やネジの場所をすべて同じにするためにマーキングをしておきます!


と、用意周到なのが良かったんですが、なんと!
ネジが1本インチピッチです!(゜_゜)
一番左ですが分かりますか?

元にあった場所につけないとトルク管理が出来ませんね。(^_^;)
アメリカならインチだと思うんですがピッチが細めのミリ規格の方がトルク管理しやすいのでミリを使っているんでしょうね。
でも混ぜ混ぜになるとこらが、流石アメリカです!笑

さて、修理している2週間ほどの間、音楽が聴けないと寂しいので上部のWATTだけにSPケーブルを接続!
本国ではWATTだけでも売ってるので十分音楽は楽しめます♪

下は50Hz近く確保していますのでハイエンドブックシェルフスピーカーですね!

お盆明け早々エッジ交換が完成したので取り付けに来ました♪

オリジナルに忠実です!

今回はPUPPY6のオリジナルエッジの2年後くらいのちょうどいいダンピングに!
もちろん素材はSYSTEM8と同じ耐久性バツグンのゴムエッジです!


マーキング通りに慎重に取り付けしていきます!
内部ワイヤリングも極太なのでハンダの熱のかけ方も巧妙に!
で、完成!!!♪

見た目はSYSTEM6そのままですね!

4本のF特、インピーダンス特性もオリジナル通り綺麗に揃っています!


音出しチェックです♪

非常に低域のS/Nが高くキレがいいですね!
いかにボロボロのウレタンでダラシナイ低域だったことが容易に感じることが出来ます。

あとはエッジの鳴らしこみを2週間ほどしてバッチリです!!

どうもありがとうございました♪
末永くSYSTEM6をご愛用くださいませ!(^^)