海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

「風流無談」第9回

2008-03-12 02:22:18 | 「風流無談」
「風流無談」第9回 2008年2月2日付琉球新報朝刊掲載  社会派推理小説の草分けだった松本清張に「霧の中の教科書」と題した評論がある。『婦人公論』一九六二年六月号に発表されたもので、四六年も前の文章だが、教科書検定制度の問題を鋭くえぐり出し、その指摘は今でも読むに値する。文部省(当時)の調査官について、松本清張は次のように書いている。  〈さて、問題になるのはこの文部省調査官である。これは非常 . . . 本文を読む