海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

渡辺憲央著『逃げる兵』より1

2014-06-09 12:47:43 | 日本軍の住民虐殺
 2週間後の6月23日は沖縄戦慰霊の日である。69年前、6月中旬の2週間に沖縄の住民と兵士たちは、島の南端に追いつめられ、米軍の攻撃によって生き地獄を味わっていた。住民にとって敵は米軍だけではなかった。日本兵による住民虐殺、壕追い出し、食糧強奪も相次いだ。  渡辺憲央著『逃げる兵 高射砲は見ていた』(文芸社)には、戦友から聴き取った6月の摩文仁の状況が記されている。「軍隊は住民を守らない」と . . . 本文を読む