海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

五月晴れの海を破壊する者たち

2017-05-01 23:54:45 | 小説
 5月に入った。1日は朝、カヌー7艇で瀬嵩の浜を出発した。気持ちのいい五月晴れで、日差しは暑いくらいだった。海や空、森の色が鮮やかだったが、目障りなのが小浜に積まれていく石材の入った袋だ。自然の造形とは異質な人工物の醜悪さ。それが癌細胞のように広がっていく。  カヌーチームは辺野古弾薬庫下の岩場から伸びるフロートを越えて、小浜から引き出されたフロートのそばまで行って、抗議・監視行 . . . 本文を読む