3月31日付琉球新報に、沖縄県立博物館・美術館の2代目館長に白保台一氏が決まったという記事が載っている。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-175484-storytopic-6.html
白保氏は衆院議員を3期務めた政治家であり、現在は公明党県本部顧問という。初代の牧野浩隆館長は稲嶺前知事の下で副知事を務め、経済が専門であった。沖縄県立博物館・美術館では2代続いて美術や歴史学は専門外の人物が館長となるわけだが、共通しているのは、牧野氏・白保氏ともに沖縄の自公体制を支えてきた人物であるということだ。
仲井真知事からすれば、公明党・創価学会の組織票で県知事に当選できたわけだから、白保氏の起用はそのお礼ということであろう。同時に、これからも沖縄の自公体制を維持・強化していきたい、というおもねりでもある。しかし、これほどあからさまな政治的人事を平然と行うのは、県立博物館・美術館の館長は芸術や学術とは関係のない政治的ポストにすぎない、と公言しているようなものだ。
この人事には野党も反発しているようだが、仲井真知事は県民を愚弄するのも大概にした方がいい。人事権を手にして政治利用を図れば、県立博物館・美術館は県民からそっぽを向かれるだろう。
絵をこよなく愛するものとして
今回の館長人選には驚きそして
いっきに美術館への思いが色あせるてしまいました。
そこから人災の根が張り出すのではないのか。いのちさえ消費の商品にする。
お金は生きるエネルギーではあるが、それが全てではないという価値の重さを考えるときではないのか。メタボは、脂肪だけではない。