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海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

9月25日の高江の様子とヤマンシぬうやっくゎ(リュウキュウイノシシの親子)

2013-09-26 01:25:39 | 米軍・自衛隊・基地問題

 25日は午前8時45分頃からN4ヘリパッド2の建設現場で作業の音が聞こえ出し、10名ほどの作業員の姿が確認されている。天気も良かったので伐採作業がかなり進められただろう。24機のMV22オスプレイがフル活用する訓練施設の建設が、急ピッチで進められている。

 現在、作業員たちは基地内の宿泊所に泊まって作業を進めており、いったん中に入られると数日間は止めようがない。作業員が基地を出入りするわずかな機会に、どれだけ対処できるかが問われている。だが、広範囲を少ない人数で監視しているのが現状である。

 森を通って出入りされると止めるのは難しい。しかし、どこからでも入れるわけではない。森の中には米軍やマングースーの駆除業者が作った道があり、侵入しやすいポイントが何カ所かある。そこをきちんと監視できるだけの人数があれば、工事は止められる。ぜひ高江の現場に来て、メインゲートでいつも来ているメンバーから説明を聞き、ヘリパッド建設工事を止めさせる行動に参加してほしい。

 25日はハンビーや弾薬類、給水タンクを牽引した米軍車両が北部訓練場に入っていった。先週は連日、訓練が行われており、22日の日曜日も機関銃の射撃音がメインゲート北側の森に響き渡っていた。今週もまたやんばるの森を使って、破壊と殺戮を目的とした米軍の訓練が行われるようだ。

 沖縄は今も「悪魔の島」であり続けている。高江で行動するのは、米軍演習による被害を止めるだけでなく、加害の立場に置かれ続ける沖縄の状況を克服するためでもある。

 http://www.youtube.com/watch?v=alDlIcYYNbM

 この季節、子どもを連れたヤマンシ(リュウキュウイノシシ)の姿を時々見かける。先だっても、国頭村の林道で、縞模様が消えたばかりの子ども2頭と親の姿を目にした。子どもたちは好奇心旺盛で、こちらの様子をうかがいながら餌をさがし、マングースー捕獲機をいじったりしていた。

 農作物を食い荒らすために害獣扱いされているが、彼らの生きる場所に踏み入り、棲み分けを不可能にしたのは人間である。共存するための努力は、人間の側がしなければならない。可愛いからと餌を与えたりせず、彼らが野生を保って生きていけるように、やんばるの自然を守りたいものだ。

 


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