2月14日は時折小雨が降る肌寒い一日だった。そういう中、高江ではヘリパッド建設工事が強行された。
午前11時15分頃、沖縄防衛局員や作業員が乗った車がN4にやってきた。同じ頃、N1にもやってきており、二カ所同時に作業強行を図っている。先週までの状況を見て沖縄防衛局は、N4の入口やその周辺から現場に入るのは難しいと判断したらしく、チエンソーで樹木を伐採したり重機を動かす作業員はかなり離れた場所で降ろし、森の中から作業現場に向かわせている。その上で残りの作業員を入口から入れようとしたが、抗議行動によって目的は果たせなかった。
今日の現場で中心となって動いていた沖縄防衛局員のうちの二人。交通誘導員が置かれていなかったので配置するよう要求すると、黄色い腕章を胸に提げた防衛局員が「お前がやれ」と暴言を吐いていた。当然抗議したが、そういう発言にも沖縄防衛局の非常識さが露呈している。
午後12時5分頃、沖縄防衛局員と作業員が乗った車が現場を去った。一見、昼休み休憩にでも入ったかのようだったが、気になって後を追うとN1に移動し、そこにいた局員、作業員らと合流した。
N1では抗議行動によって作業現場入口から離れた場所で車が止まっており、膠着状態となっていた。N4から移動してきて人が増えたので、沖縄防衛局はカラーコーンを置かせて車を移動し、作業を始めようとした。すぐにカラーコーンの周りに住民・支援者が集まって抗議行動を行い、車が動かないまま1時間ほど経った。午後1時過ぎに沖縄防衛局員、作業員は休憩に入った。
休憩中、バレンタインデーなので住民・支援者の女性たちから防衛局員と作業員に手書きのメッセージを添えたチョコレートが送られた。防衛局員は受け取らなかったが、作業員たちは喜んで受け取っていた。人に馴れたイノシシも出てきて、しばし和やかな雰囲気になった。
午後2時5分頃、作業が再開された。N1には2トン積みトラック、4トン積みユニック車、10トン積み大型ダンプカーなどに土嚢を積んでやってきていたが、先週と同じように下にいる住民、支援者、作業員、警備員の頭越しに森に土嚢を投げ込む危険な作業がくり返された。危ないからやめろ、という抗議の声を沖縄防衛局は無視し、作業員にあえて危険な作業を行わせている。
琉球朝日放送のニュースがその状況を報じている。
http://www.qab.co.jp/news/2011021425854.html
ニュースではトラックの前に立ちはだかる住民の頭上から投げたかのように報じられているが、正確にはトラックの荷台の横とガードレールの間(路側帯)や道路下にいた住民、支援者、作業員、警備員の頭越しに投げ込んでいる。危険な作業を行っていることをきちんと報道してくれた琉球朝日放送に感謝したい。
投げ込まれた土嚢を手に森の中に入っていく防衛局員や作業員たち。持ってきた土嚢の7~8割ほどは投げ込んだのではないかと思う。ただ、作業現場まで運ぶことはできず、森の中に積み上げたまま作業を切り上げた。
午後3時48分、作業員たちが引き上げていった。沖縄防衛局はそれから30分ほどして引き上げた。道路脇で総括集会が開かれたが、今日は小雨の中、雨合羽を着たり傘を手にしての抗議行動が5時間以上続いた。今週、来週と沖縄防衛局は毎日作業を強行するのは間違いない。人が一人増えるだけでも大きな力になります。ぜひ高江に来て抗議行動に参加してください。
15日から沖縄県議会が始まる。先週は多くの県議、市議が高江を視察し、抗議行動にも参加していた。ぜひ議会でも危険な作業を強行している沖縄防衛局を徹底的に追及し、工事を止めさせてほしい。