午前10時50分頃、N4の作業現場に向かおうとする沖縄防衛局や作業員の車に抗議すると、あっさりとUターンして引き返した。空のワゴン車が3台ほどあり、昨日と同じようにN4の入口やその周辺からは入れないと判断して、伐採作業などを行う作業員をかなり手前で降ろし、森の中を通って作業現場に向かわせている。伐採のプロたちだけに、これまでの間に森の中に作業現場までの道を造ってあるのだろう。
11時4分にもN4に防衛局の車がやってきたが、これも抗議するとすぐに引き返した。N1でも同時に工事が始まっているので、急いでそちらに移動したが、ブログ「やんばる東村 高江の現状」によると、N4ではその後、20名ほどの作業員が中に入り、伐採作業などを行っているのが確認されたとのこと。
N1では今日もこれまで同様、トラック2台、ユニック車1台、ダンプカー1台に土嚢を積んできて、作業現場まで運ぶ作業が行われている。それぞれの車両の周りに集まり、土嚢を運ぼうとする沖縄防衛局員、作業員に対して5時間余にわたって抗議行動が続けられた。
日に日に車の止まる場所がN1の入口から遠くなっているので、20キロほどの土嚢を手に持って、防衛局員や作業員は道路や森の中から現場まで土嚢を運んでいる。車両周辺と同じように、道路や森の周辺で土嚢を運ばないように説得・抗議行動が行われた。
くり返し書いているが、土嚢に入っているのは角のある固い琉球石灰岩である。ダンプカーから地面に投げ降ろす際に、破れて中身がこぼれ落ちる袋もかなりあった。こういう土嚢を人の頭の上から投げ降ろす行為がどれだけ危険か、この石を見れば分かるだろう。
15日も沖縄防衛局の非常識さを表す場面が見られた。岩を敷き詰めた急斜面に二十歳前後の若い作業員を登らせ、土嚢を運ばせていた。足場が悪く、作業員たちはよろめいたり、足を滑らそうとしたりして、極めて危険な状態だった。若者たちにこういう作業をさせている沖縄防衛局の正気を疑う。しかも呆れたことに、お昼休みになると沖縄防衛局はその場に弁当を持ってきて、急斜面で昼食を取らせていた。若い作業員たちを安全な場所に移動させ、ゆっくりと食事や休憩を取らせようという配慮もない。見るに見かねて沖縄防衛局員に注意したが、労働者の安全管理、休憩について沖縄防衛局はどう考えているのか。
午後4時50分頃、作業員たちが引き上げ始めた。しばらくして沖縄防衛局も引き上げていったが、明日も同じ形で工事が行われるのは間違いない。
今日は途中から人が増えたが、当初は人が少なく十分な対応がとれていない。N1では現在、広範囲にわたって抗議行動が行われているので、支援に集まる人の数がその日の抗議行動の成果に直結する。N4でも新たな対応が求められていると思うが、ぜひ一人でも多くの人に、ヤンバルの自然と住民の生活、わったーうちなーを守る行動に参加してほしい。