goo blog サービス終了のお知らせ 

海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

沖国大への米軍ヘリ墜落から6年

2010-08-14 18:40:44 | 米軍・自衛隊・基地問題
 昨日13日、沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落してから6年となった。
 夕方から宜野湾市役所前で開かれた「8.13抗議集会」に参加してきた。主催は平和運動センター/中部地区労/普天間基地爆音訴訟団/宜野湾市職労の4団体。主催者発表で250名の参加があった。









 最初に、6年前の米軍ヘリ墜落事故に抗議し、普天間基地の早期返還、「県内移設」反対を訴えてシュプレヒコールを行った。
 その後、主催団体の代表や地元宜野湾市の伊波洋一市長、照屋寛徳衆院議員、8月6日に社大党委員長に就任した糸数慶子参院議員、社民党の渡嘉敷きよ子県連副委員長、ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表などの挨拶があった。
 普天間基地撤去や「県内移設」反対の呼びかけ、政府や仲井真県政への批判のほかに、11月の県知事選挙に向けての発言が目だった。







 集会後、普天間三叉路を通って在沖海兵隊司令部がある石平(いしんだ)の基地ゲート前までデモを行い、基地に向かってシュプレヒコールを行ったあと解散した。
 デモの途中、普天間基地の中から迷彩服を着た数名の米兵がデモの様子を観察し、ビデオカメラを回していた。デモ参加者から、ヤンキーゴーホーム、米軍は沖縄から出ていけ、などの罵声が飛んだ。横一列になって基地ゲート前を警備している沖縄県警に対しても、お前ら誰を守ってるんだ、こっちを向かずに米軍の方を向け、などの怒声が飛んでいた。
 「普天間基地は世界一危険な基地」と言われ、その「危険性の除去」が言われ続けてきた。「除去」とは邪魔な物を取り除いて無くすことだ。辺野古への「移設」は危険性を沖縄県内でたらい回しするだけであり、除去どころか沖縄の中に危険性を固定化するものでしかない。
 名護市議会議員選挙や県知事選挙のことが話題になりがちだが、米軍による大規模な事故や事件が発生すれば、選挙がどういう結果になろうと、日米両政府の思惑など吹き飛んでしまう。そのことを考えるべきだ。沖縄に65年間も大規模な米軍基地を置き、日米安保体制の負担を集中させてきたこと。そのことを根本から改めるべき時が来ている。現実逃避をして目をそらせば、沖縄の状況はますます悪化する。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 輿石正監督『辺野古不合意』... | トップ | 65年目の敗戦の日 »
最新の画像もっと見る

米軍・自衛隊・基地問題」カテゴリの最新記事