鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

鳥海山をめぐる人々 東雲荘の斎藤さん

2021年08月11日 | 鳥海山

 以前書いた記事が面白くなかったので削除し、書き直してみました。でも変わらないか。

 

 何とかいう作家の「鳥海山なんたら殺人事件」という小説の最初のほうに東雲荘のおじさんが登場します。確認しようと思いましたが小説そのものはあまりにもお粗末でろくに読みもせずに捨ててしまいましたので手元にはありません。気になる方は一度立ち読みでご確認ください、とても買うような本ではありませんので。

 斎藤重一さんの「鳥海山」にも東雲荘とううんそうの斎藤まさるさんが二三度登場します。重一さんと大さんは従兄弟同士だったんですね。

 

 東雲荘の管理人斎藤大さんが亡くなって十数年になりますが斎藤さんは鳥海山では一番忘れられない人です。

 週末近くになると電話がかかってきます。「東雲荘だ~」「土曜日来ねが、来んなら焼き魚とグロンサン買てきてくれ。」

 またある日の夜は、「東雲荘だ~」「今度の土曜日泊まり来てくんねが、泊り客あんだども俺軍人会あて山降んねばねがら、代わり来てくれ。鍵だばいっつものどごさ置いでおぐがら。」

 斎藤さんの帰りの足がない時は本郷の自宅まで送っていきます。

 若くてかわいいいお姉さんが大好きで、もちろんそれなりの方も大好きで夕方になると東雲荘の表に出て疲れ果てて下山してくる人々に「休んでげ~」と声を掛けます。

 TDKの制服を着た斎藤さん。若いですねー。

 まだキスリングを背負って歩く人もいたころです。この東雲荘の看板、冬になる前に外します。上の横木を看板ごと外してから看板を抜きます。そこから看板を外し、中へ入れます。

 若いお姉さんに囲まれて困った、困った。

 今度は東雲荘の見取り図も作ってみたいですね。

 東雲荘で起きた最大の事件は「東雲荘の蟒蛇女うわばみおんな」をご覧ください。


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