酒田市美術館で青野恭典さんの写真展示していました。
青野さんがすでに亡くなっていたとは知りませんでした。一時期御浜ではよく一緒になりましたが、ある程度鳥海山を撮りつくしたと思ったのか、のちにはそれほどみかけることはなくなりました。
鳥海山を撮影したプロの写真としてこの方の写真にはそれほど驚きません。大判カメラで撮影しているので綺麗に写ってはいるのですが、鳥海山になんどか行った人ならば、ああ、なるほど、よく撮れているなあ、あの場所で撮影したのか、と思うはずです。
とはいっても、チラシの左上の写真は1800mm×100mmのサイズなので見ごたえがあります。4×5のカメラでしょうか。あとは、白骨状の樺の木の写真がいいですね。
ところで、鳥海山を扱ったプロの写真家の写真は、技術的にはアマチュアに勝るでしょうけれど、写真として一つの山に向き合った場合、アマチュアにはかないません。当然、それはお前に見る目がない、良さがわかっていないのだ、と言われることもあるでしょうが、戯言と思っていただいてもかまいません。
鳥海山の写真で言うならば、村岡謙治さんの二冊の大判写真集を見ると言わんとする所がわかるかと思います。
村岡さんはいつもミツウマの黒井ゴム長を履いて、首からカメラを二、三台ぶら下げて歩いていました。一年中、春、夏、秋、冬、鳥海山、あの方の鳥海好きにはとてもかないません。ミツウマの長靴が山歩きには一番いいんだそうです。ほかのメーカーのじゃあすぐに駄目になると言っていました。
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