手元のアルバムで何枚かだけ残してあとはすべて処分しなければならなくなったとしたらは残すべきは、その思い出とともに迷わずこれ。
あの頃ジャズ喫茶では毎日ターンテーブルにのせられました。高円寺のサン・ジェルマンの鰻の寝床のような細長く薄暗い店の映像が頭の中にこのアルバムとともに甦ってきます。アルバムはもちろん手に入れました。長年CDは権利上の都合で発売されなかったのですが近年やっと発売されました。まだ普通の値段で入手できるようです。このSTRATA-EASTレーベルで発売したアルバムはどれもいいです。
このアルバム、油井正一氏は一言「長すぎる」と却下したようですが、評論家などというものはそんなもの。好きなアルバムというのは、それを聴いた時の情景とともに記憶されるものですから人それぞれでしょうが、皆さんもどうですか、曲或いはアルバムはそれを聴いた時の情景と対になっているのではないでしょうか。自分の場合は、概して明るい、高揚したというよりは暗く、苦く、沈潜した感覚の方が強いのですが、お気に入りのアルバムとその対になる情景は。
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