まだ捨ててないパネルの中から出てきました。夕刻の御浜の風景。
初めて全紙に引き延ばしして作ったパネル。ただし、現物はすでになく、その四つ切版だけが残っていました。
九月のある日、何名かで遅くに鉾立を発ち、その日は御浜に一泊。小屋は既に営業を終えていましたがその当時は祝祭日前日は神主さんが御浜の小屋には来ていました。今は古人となってしまわれた權禰宜のHちゃん、と我々は言っていましたが、その日は御浜の小屋にきており楽しい酒盛りでした。その日の夕方に撮った一枚です。この傾いた標識はその後も何年かあったようです。
なにゆえにこの日のことが忘れられないかといえば、その翌日、快晴の日、同行者がお峯口を下山中、這松に足を取られ転倒、足首を折るという大事故が起きたからです。その時御浜小屋に神主さんがいたおかげで下界と無線連絡を取ることが出来ほんとに助かりました。携帯電話などまだなく、小屋と下界とは無線で連絡、然も幸いなことにこの時はまだ無線機を降ろしていなかったのです。
この写真を見るだけで、その時のことが隅から隅まで細かく思い出されます。山の事故は会いたくないもんですね。
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