もう少しジャズ喫茶の記憶を掘り返してみます。
GENIUSは結構宣伝もしていたし、知られていたようですが、
先輩に連れられて行った二軒目のジャズ喫茶は渋谷・百軒店(ひゃっけんだな)。ところが店の名前を全く覚えていません。確か店の斜め向かいにB.Y.Gというお店があり、周りにはまだ何軒かジャズ喫茶があったと思います。なぜか連れていかれる店はどちらかと言えば有名でない店ばかり。先の池袋のジャズ・キッスしかり。階段を二、三段上り、ドアを開けて入ったと思います。
なぜ印象に残っているかと言えば、以前書いた、閉店間近になるとこの店ではTAKE5をかけるからなのです。すると、それまでコーヒー一杯で粘っていた客は、「おっ、そろそろ帰れとよ」と言いながら立ち上がるのでした。ジャズ喫茶も商売なのですから、珈琲一杯で何時間も居座られては経営が成り立たなかったのでしょう。そのころ多くのジャズ喫茶では伝票に「〇〇時間経過のお客様は追加オーダーをお願いします。」と書かれていました。
そのほかには、音楽館、デュエット、ありんこ、などがありました。どのジャズ喫茶も行っているのですが、何故か記憶にあるのは名前も覚えていないその一軒なのです。
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