【ソウル=井上宗典】韓国文化財庁は25日、来年3月までに国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録申請する対象の2件を発表した。 日韓併合前の1907年に始まり、国民の募金で対日債務の返済を目指した「国債報償運動」の記録、朝鮮王室で使われた儀礼用の印章の2件が選ばれた。候補となっていた日本の植民地時代に「強制動員」があったとする記録は、対象から外れた。

 同庁は9月以降、公募で集まった13件から、2件に絞る審査を行っていた。