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1995年の阪神淡路大震災がきっかけとなり自動書記で突如絵を描き始める 絵の仕事は26年目 ブログ光のチャレンジは11年

阪神淡路大震災で授かった能力(4)

2012-01-15 | シリーズ「アズミックアート物語」1~20
この突然に授かった能力(自動書記)がどういうものなのか、それが果たして正しいものなのか、単なる「ヒョウイ」現象なのか?
あるいはもしかして自分の頭がおかしくなったのか?
こういう体験がいきなり起きた人はたぶん誰でも悩むのではないでしょうか?
私も一時随分悩まされました。

阪神淡路大震災で被災した職場(パートで働いていた)を辞めざるを得なかった個人的事情の詳細は省きますが、ともかく3月末でフリーになり、失業保険をもらっていました。その当時は毎日のように(「自動書記」で)線描画を描き続けていましたが、それ以外にもいろんなことがありました。

例えば「oo時に起きて瞑想してください」とか、どこそこにお参りに行きなさいとか、そういったメッセージ?もしょっちゅうありました。「石笛」をある海岸に拾いに行くようにと言われたこともありました。半信半疑で行ってみると、ほんとにちょうどいい大きさの穴の空いた石笛があって、びっくりしたこともありました。

ところが私はほんとに「怠けもの」 で、恥ずかしながら例えばその時刻に起きられなかったり、「面倒くさがりや」なので、なかなかその言う事もまともに聞きませんでした。でもその中でひとつだけきちんと実行したこともありました。

それは「笛」を作ることでした。なぜか「菱形」が重要らしく、そういう特殊なかたちの「陶の笛」を作ったのです。
お祈りをする時に両掌を合わせますが、それをそのまま菱形にしたようなかたちで、ちょうど両掌の中にすっぽりと納まるような笛です。(そしてその吹き方=奏し方も教えてもらったのです

実はそのような笛が卑弥呼の時代にも使われていた!?(ほんまかいな、まさか と自分でも突っ込みを入れたくなりますが~)らしいのです。そして山の頂上同士を結んだり(手旗信号の音版のように?)、神社?同士の連絡にそれが使われていたというのです。さらには、もし何事かがあって逃げる場合にはその笛が役に立つというのです。
なぜならその笛の音は人間の耳に聴こえる周波数(いわゆる可聴域)を超える音を出すそうなのです。
(かつてそういうものが「緊急避難」の際に使われていたというのですが!?)

この時はたまたま陶芸家の友人がいたので、笛はそこで造らせてもらいました。彼女はオカリナを作ったことがあったので、どうしたら音が出るように出来るのかも教えてもらったのです。彼女に陶土をもらいそこで造ったものを焼いてもらって、釉薬もかけてもらいました。「ほんとにこんなのでいいの?」と、その道のプロの彼女も不思議なかたちに驚いて首をかしげていましたが、ともかく色違いの(かたちも少し違う)オリジナルの笛を3個制作しました。

その笛がその後どう使われることになるのか、この時点では全く私自身も知らなかったのです。
だからこれらのメッセージや何やかやが一体何の役に立つのか?

(友人の指摘した通りに)まさに「ひまだから」こんなことにうつつを抜かすのであって、大変な思いをしている被災者(私も被災者の一人ではありましたが)のボランティアにも行かず、毎日まるで遊んで暮らしているかのような?自分に対する「罪悪感」や「自己嫌悪」が全く無かったわけではないのです。

でも例えばその頃ようやく動き始めた電車に乗り瓦礫の連なる被災地を車窓から眺めているだけでも私は気分が悪くなって、立っていられなくてしゃがみ込んでしまったり、とめどなく涙が流れて来て仕方なかったのです。
だから自分が自分を癒すためにも、せめて(例え幻想であろうと)絵を描いたり、笛を作ったり、何かせずにはいられなかったのです。
(どうしてか、これを書いていると今また涙が流れます)

この続きはまた明日。


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