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1995年の阪神淡路大震災がきっかけとなり自動書記で突如絵を描き始める 絵の仕事は26年目 ブログ光のチャレンジは11年

この世でいちばん大事な「カネ」の話

2013-04-09 | 本の紹介
いつだったか、『生きる悪知恵』の本を読んで以来、西原(さいばら)理恵子さんのファンになりました。
今回は『この世でいちばん大事な「カネ」の話』(角川文庫)です。
本を読み終えて涙が出たのは久しぶりでした。

西原さんは私よりもずっと年下だけれど、感覚が似ているところがあり、特に仕事に対する姿勢に好感が持てました。エッセイだけではなく、もちろんそのマンガの迫力も凄いですが、、。
これまで彼女のマンガに出て来る人物のほとんどが、なぜかいつも怒ったような吊り上がった目をしていてちょっとコワイ印象でしたが、そういう人物ばかりでは無く、今回のイラスト(挿絵)にはとても可愛い、やさしい雰囲気の女の子も描かれていてほっとしました。

しかも、この本の解説をあの「勝間和代」さんが書いていたのも嬉しかったです。
一時ブームにもなったカツマーですが、最近はどうしておられるのでしょうか。

余談ですが、マスコミというのは人を使い捨てにするものだなあ~と、つくづく思います。
最近は彼女と対決して勝った?精神科医の香山リカさんの方が随分露出しているようですが、、。

私は一時勝間さんのおっかけをするぐらい(と言っても本や新聞で読む程度)だったのですが、その以前にはどちらかと言えば香山さんの方が好きなぐらいでした。何となく憧れていたというか、、。
でもあの対決!?で香山さんがこれみよがしに勝って?以来、どうも香山さんのことが好きでは無くなってしまいました。
きっとそれは「判官贔屓」だと思うのですが、ホント不思議です(笑)。


「勝間さんのようになるのは、とても無理!そんなふうには出来ないよう~」と私も思っていたので、たぶん香山さんの言うことの方が正当で、彼女が言うことに理論的には納得したのですが、でも何と言うか、「正義」ほどうさん臭いものは無いというか、、。

それに結局はマスコミというのは、勝間さんのような人は好きでは無いのでしょうね。
何でも「正攻法」過ぎて?たぶん煙たいからね。それにユーモアというか、彼女は面白みが無いですからね。
それじゃあ、結局「男性と同じ」になってしまうからでしょうね。

男性が言うと納得することでも彼女が言うと「生意気」に取られてしまうわけなんですね。
結局のところマスコミというのは、実は「男女平等」(対等)ということを「ほんとは全く認めていない」のだと感じます。認めたく無いのが本音なんだと思います。


その点、香山さんはお利口さんだから、マスコミが何を好み、何を嫌うかをちゃんと知っていて、計算の出来る人だから、もてるのだと思います。
絶対に彼らの痛いところは突つかず、それでいて彼女の患者さんや読者のような「弱者が何とかして隠そうとしている弱味」を容赦無くあばいてさらしものにするというか、、そういうやり方が好きでは無いのですね、私は。
そしてそれはマスコミにとってはとても美味しいエサでもあるのだと思います。

勝間さんの方がおそらくはもっと純粋過ぎて?まっとうに計算が出来る人のようでいて、ほんとはそういう「小賢しさ」(知恵)はあまり持って無いのだと感じましたが、どうなんでしょうか。

でも負けた?からこそ、私は彼女のためにもその方がよかったなぁ~と、何となく安心しました。
あのまま「勝ち続ける」とこの人はきっと行き詰まるなぁ~、そしたらどうするんだろう?と、他人事ながら気になっていましたので、負けたことでようやく表舞台から降りられて彼女も楽になったのではないでしょうか。

結局そのまま行けばどうなるかと言えば、それでは戦争に女が参加するようなところまで行き着くことになってしまうだけで、何のメリットも無いですからね。
そのまま突き進まずに、「成功しない」(勝たない!)ことを選んだことの方が正解で、ずっとよかったのです!
それが私の生き方でもあるので、決してきれいごとでは無く、彼女にも西原さんにも共感したわけです。
もっとも私の場合はどうあがいても、たとえ勝とうとしても勝つのはとうてい無理な話ですが、、(笑)。

先日ブログに書いた「負ける」建築(隈研吾さん)の話と同じことかもしれませんが、だからこそ、西原さんも勝間さんに「解説」を頼まれたのではないでしょうか?
(もしかしたら出版社の編集部の方で勝手に選んだのかもしれませんが?)


アレ、アレ、ちょっと待って!
「いったい今頃何言ってんだか、そんな御託を並べて、、もうとっくにそんな論争は終わってるよ!おととい来い!!」って、皆さんに笑われてしまいそうですが、これが今の私の「旬」なんです(笑)。
だからこそ西原さんの本だって、かなり売れていた頃は読まず、文庫になってつい最近初めて読んだのです。

ところで、そういう西原さんのような「体験派」というか、現実に即した生き方をしているしている人の対極にいるのがいわゆる「東大話法」で話す人たちです。

例えば体の不自由な人に向かって、それでもこんなことをしている人がいるとか、こんなことが出来るとか。
西原さん流に言うなら、金に不自由していない人が貧乏人に向かって「パンが無いならお菓子を食べたら」と言うようなものです。
あっ、これはマリー・アントワネットのあまりにも有名なセリフでしたっけ!?(笑)

いずれにしてもそういう東大を出たような、土台からして(生まれた時の環境からして)恵まれている人たちと、生まれつきゴミの山で暮らしているような最初から何も無い人たちとでは、全然その後が違うわけなんですね。(あっ、そういえば隈研吾さんも東大出ですが、、この方は例外かも? 笑)

この本はそういう「真実」(事実)をどんどん暴いてくれるので、読んでいて痛快というか、全くそうだ!と共感が広がり、ハマリます。
こういうことをはっきり言ってくれる人が欲しかった!と、まるで自分の代わりに言ってくれているような?そんな気になって、思わず拍手を送りたくなってしまいました。


そういう面白さだけでは無くて、この本はとにかく内容がすごく深いです。言葉に厚みがあるというか、、。
どの言葉も重い豊富な実体験に裏打ちされているだけあって、ここに引用するのすら、とてももったいなく思えてしまうぐらいに、どの文も含蓄が深くて、何度でも読み返したくなります。


この本は、小学高学年や中学生、高校生など、子どもたちにぜひ読んで欲しいです!
いじめに遭っている子どもたちにも、またフクシマや被災した大人たちにもきっと勇気を与える本だと思いました。

何としても逃げろ!そして「生き延びろ!」というのが、彼女からの彼らへの究極のメッセージだと感じますが、この本にはその具体的なヒントというか、参考になる「カネ」の話がいっぱい書かれています。
どの体験も、どの言葉も心に腹に胸に響きます。
「カネ」の話なのに、どんな人生訓よりもずし~んと来ます。
読んでいるうちに「この世を生き延びる知恵」が自然に身に付きます。
もちろん読むだけでなく何よりも「行動」(働くこと!)を西原さんは勧めておられますが。

もしも「自死」を考えるぐらいなら、その前にぜひともこの本を読んで!!!と言いたいです。
この本を読まずに死んだら、きっと後で(向こうの世界で?)絶対に後悔すると思います。

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末尾ですが、下記はその本の「おわりに」からの抜粋です。(191ページより)

ねえ、どう思う?
人って、生まれた環境を乗り越えることって、できると思う?
わからないなあ、それは。わたしにも。
乗り越えることができる人も、できない人もいるだろうけれど、それはこれから先、人生の最期に、わかることかもしれない。
「自分の人生に満足しているか、どうか」という、問いかけへの「答え」として。


……………………………………………………………………………
以上、抜粋終わり。



下記の絵は『サルー』です。




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