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1995年の阪神淡路大震災がきっかけとなり自動書記で突如絵を描き始める 絵の仕事は26年目 ブログ光のチャレンジは11年

メサイアコンプレックス!?

2013-04-10 | 本の紹介
誰かのために何かをしてあげたあとで、何か気分がスッキリしなかったら、「メサイアコンプレックス」の可能性があると、心療内科医の海原純子さんは言います。

人を救い、人を助けることで自分の気持ちを納得させ、「人を助ける自分」でしか自分の価値はない、と感じて自分を捨てて過剰に人の世話をしてつくすことを「メサイアコンプレックス」と言うそうです。

これは私の愛読書でもある『他人に振り回されてへとへとになったとき読む本』(青春出版社)の中に書かれている説明です。

「人の世話をしたり、面倒をみたりすることは、社会的には善行であるために、こうしたメサイアコンプレックスに気づかずにいることが多い」のだそうです。

そして「このように相手を助けることでしか自分の価値はない、と感じている人の心には、自分に対する虚無感、不安感があり、愛されたいという自分の願望をつくしすぎることでまぎらわせていることがあり」、
「こうした場合、つくした相手を過保護状態にして相手の自立を阻む共依存状態に陥るのです。自分自身はとりつかれたように相手につくして相手に振り回されて体をこわしたり、つくされた相手は自立することができず依存しつづけるという悪循環にはまってしまう」と書かれています。


メサイアコンプレックスには下記のようなパターンがあるそうです。

1)同一化
相手と一体化し、相手の苦しみや困難を肩代わりしなければ、と思い込む

2)献身
相手にあわせ、自分をささげ自分の要求をおさえなければと思う

3)救済
相手を助け、できないほど引き受けてしまう

4)先回り
相手から頼まれる前に、相手の利益になることをして相手に好かれようとする


自分でも気づかないうちにそういうことになっていないかどうか?
気になる人は一度チェックしてみられてはどうでしょうか?


「こうしたメサイアコンプレックスに気づく最初のサインは、あなたが助けようとしている相手に怒りを感じるというものです。」
「怒りはあなたがバランスを崩しつつあるというサインであり、あなたが過剰に相手につくしているというサインなのです。」
「このような状態に気づいたら、あなたはメサイアコンプレックスです。」

と書かれた箇所(83ページ)を読んで、飛び上がる程、び~~~っっっっっくり!!!

実は私は最近どうもムカムカ腹が立つことが多く、それもなぜか特に「相棒に対してだけ」ムチャクチャ怒りが湧いて来ていたのです。
どうしてなのか理由がわからず、それで、この本を引っ張り出して読み直してみたところ、まさにぴったしカンカン!でした(大汗)。


しかも私の場合は、上記の4番目の「先回り」をよくしてしまうことに気付きました。
今日もたまたま火災保険のことで保険屋さんに電話したのですが、後で訊いたら相棒もちょうど自分でかけようと思っていたところだったそうです。

私がわざわざ保険屋さんに「彼に連絡をしてくれるように」と頼む必要は無かったのです。
まあ、今日の場合は、私自身の用件もあったので、彼のためだけでは無く、それはついでの依頼ではあったのですが、それにしても(親切心から?)私はつい「余計なことをしてしまう傾向」にあるようです。
本を読んで気づき、深く納得、反省!!!しました。


もちろんそれで相手から感謝されることも多いですが、でもそれによって相手の自立を阻んでしまい、相手を過保護にして、自分に依存させてしまう状況を生み出し、逆に相手から恨みをかってしまうことにもならないとも限りません。

まさか、まさか、自分が知らないうちにそんなふうになってしまっていたとは!?
本当に驚きです。


それは例えば、振り込め詐欺などの被害に遭った人のほとんどが、「まさか自分だけはそんなことには絶対ならない!」と自信を持っていたにも関わらず、否、そういう「思い込み」を持っていたが故に、「何かおかしいな、ヘンだな、もしかして騙されているのかも?」と、どこかでかすかな疑問を感じつつも、自らそれを認めたくなくて、自分の疑いを打ち消して過度に相手を信じ込もうとした結果、より相手のワナにハマってしまうようなものかもしれません。

かつて絵のお客様の中にもそういうふうにして相手に尽くし過ぎ、振り回され、共依存に陥って相手の憎しみを買い、DVの被害に遭って残念ながら亡くなられてしまった女性がおられましたが、本当に私も同じ轍を踏まないようにしっかり気を付けなければと思いました。


この本にはそんなふうに「人に振り回されてしまう」ことへの「解決方法」もちゃんと書かれていますので、どうぞご安心を♪

「メサイアコンプレックスに陥り人に振り回されてしまう人は、自分自身で生きていく自分らしさがみつからず、他者を世話することをアイデンティティーにしてしまうと言えるでしょう。」
「メサイアコンプレックスから脱け出るには、共依存関係に陥らず、自分らしい生き方を見つけるということが大切なのです。」


この本はほんとうに役に立ちます。女性の皆様には特にお薦めしたいです。
以前にもご紹介したかと思いますが、ぜひもう一度ご紹介したくなりました。

この本を買ってからもう何年?十年以上かな、いや、もっと経っているかもしれませんが、タイトルは少々あざといですが、この本だけはいつも手元に残して、かなり古びてきてもリサイクルに出すこともせず、ふと思い立った時に読み返しています。


下記は「ツルニチニチ草」の花です。




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