この秋、2度サンマをいただきましたが、2度とも脂の乗りが今ひとつだったような。サンマってこんなにあっさりしていたっけ?
そしてなんだか小ぶりで細身。元々太めではない魚ではありますが。
先日サンマがお値打ちだったので買おうとしたとき、私より先に手を伸ばした同年代の女性客が、氷水に浸かったサンマをトングで取り上げて、頭のほうをまじまじと観察して品定め。
口先がちょっと黄色くなっていると脂の乗りがいいっていいますもんね。でも何度やっても思うようなものに出会えない様子。
それを見てつい声をかけてしまいました。全く知らない人なんですが、そこはおばさん力というもので。
脂の乗りがよくなさそうですね、と話しかけると「どうしても一度は食べておかなきゃ、って言うのがいるもんだから」とのこと。おやおや、うちの相方とおんなじだわ。
青背の魚が大好物な私も、サンマはどちらでもいいほう。相方ははらわたが特に好きですが、私はあの苦みがどうも苦手で、いつも相方に無償で提供(笑)しております。
サンマと同様にサザエの先っぽのぐるぐるしたわたも苦手です。野菜ならゴーヤーもあまり好みませんが、フキなどの苦みはおいしいと思えます。
苦いもの全てが受け入れられるようになったら、真の大人、と言えそうな。
そんなふうにあまり苦みが得意ではないけれど、緑茶、特に深蒸し煎茶とか抹茶の苦みはおいしく感じられます。同様にコーヒーの苦みもほぼ平気。
それでも今年の夏が終わって、暑いうちは毎日飲んでいたミルク多めのアイスカフェオレから温かいブラックコーヒーに戻したとき、その苦みがあまりおいしいと思えない自分がいました。
カフェオレで苦みから遠ざかっていたせいかもしれないし、夏場を越したのでコーヒーの味が落ちていたからかもしれない。でもどちらかと言うと前者みたいです。最近ようやく朝の
コーヒーがおいしいと思えるようになってきましたから。
私がコーヒーをブラックで飲めるようになったのは高校生の終わりごろ。当時、それまでの喫茶店に加えて、珈琲専門店が数を増やしていました。
別の高校に進んでいた友人と、そうした珈琲専門店に行くようになってしばらくするうち、そこでアルバイトをしていた男性を好きになった私。
彼に会いたいがために週に一度くらいは通っていたでしょうか。その恋は実らなかったけれど、彼が店を去ったあとも私はその店に通い続けていました。そのときはおいしいコーヒーが
飲みたい、という理由で。
それまで近所の喫茶店で飲んでいたそれとは、明らかに味が違っていて、ブラックで飲んでもおいしいと思えたんです。違いのわかる女の子、だったんですね、私。
その後自宅でコーヒーを淹れるようになりました。手回しのコーヒーミルや、サイフォン式の器具も買って。
今はペーパーを使ったドリップで淹れていますが、粉の状態で買うコーヒーを入れる容器はそんなころに買ったものをまだ使っています。物持ちがいいですね。
そのお店で流れていたのを聴いて、ジャズが好きになりました。大人になりきる少し前の、微妙な年頃の私に、いろいろな影響を与えてくれた店と言えます。
そうそう、そのお店は自宅からバス停で5つほど先にありました。歩くと25分くらいですが、節約のために片道だけバスで帰りは歩きだったり、往復歩いて行ったこともありましたっけ。
好きな人に会うためだったり、好きなコーヒーを飲むためならそれくらいどうってことなかったんでしょうね、当時は。
コーヒーも好きですが、もしかしたら緑茶のほうがもっと好きかもしれません。
お抹茶も毎朝食後に相方が点ててくれるのを一緒にいただいています。食べるもの関係で彼が担当するのはこれしかないので、とても貴重なんですよ。
お茶の葉は静岡から取り寄せていて、普段は深蒸し茶を使った玄米茶、畑の家では深蒸し茶やほうじ茶のティーバッグを使っています。どのお茶も普通に市販されているものに比べると
出がよく、しかもとてもおいしい。
出かけるときなどにペットボトルのお茶も持つことがありますが、もらい物があるときはそれを使うけれど、自分で買うときにはこれ、と決めたブランドがあります。
先日友人から缶入りのお茶をもらったのですが、珍しいですよね。缶コーヒーはよくありますが。
その缶コーヒーはほぼ飲まないです。微糖とあってもすごく甘いし、なんだかしゃびっとした薄い感じがするから。でも相方がお客様のところでもらってくることが多くて溜まり気味。
暑いときは牛乳で割って消費することもあったけど、それでも甘すぎる。なので口直しにしょっぱいあられとかに手が出ちゃう。しかも多めにって、絶対体によくないわ!