昨日、相方はお茶会から昼過ぎには帰ってきました。
正式なお茶会だったので食事(点心)もついていたのだけれど、密を避けるためにグループごとにタイムテーブルが決められていて、相方たちの食事時間は10:30あたりからだったそうで、
まるでモーニングサービス。
もちろん、ちゃんとした和食だったそうです。
お土産にお茶会が催された場所の近くのお店で和菓子を買ってきてくれました。
出かけるときにおねだりしようかな、とちらっと思ったものの口には出さなかったんです。以心伝心だったかな?
左側のが黒糖を使ったきんとん、右側は道明寺粉を使った?「花筏」という銘のもので中は粒あん。どちらもおいしゅうございました。
さて、決して読書家とは言えない私ですが、毎月何かしら本を買っています。
最近その本の置き場に窮しておりまして、定期的に「もうこれは充分読んだ」とか「残念」だったものはリユース品とするようにしているけれど、どうも出すほうが少なくなりがち。
昨日もさよならするつもりでいた本を最後にもう一度だけ・・・と読みかけたら、いかん、やっぱり手放せない、となってしまいました。これじゃ自分にゆかりのある女性たちの多くを館に
住まわせた光源氏の君と同じじゃないか、と言ったら例えが変?
言い訳をひとつしますけど、最近あまり読みたいと思う本に出合えません。
よくAmazonで探すけれど、どれも今までに読んだような本ばかりで。そりゃ閲覧履歴などを元にするのだから当然なのだけど、出版社もネットで人気のあるインスタグラマーやブロガーの
本なら売れる、と踏むのでしょう。著者名が本名でない人ばかり目につきます。
つい先日も何かないかと見ていたときに、ふと目についた書名がありました。それは「こうして私は料理が得意になってしまった」というもの。
世の中には料理を「苦手」とする人がかなり多くいます。私は料理は家事の中でも一番好きと言い切れますが、さすがに「得意」とは言えない。
著者はスープ作家の有賀薫さん。テレビで数回お見掛けしたことがあって、スープ作家という肩書が面白いなと思ったし、作っていたスープも滋味あふれる優しい感じでした。
スープ限定ではあるものの、そこはプロなので「得意」と書くのはよしとして、なって「しまった」という表現は「苦手」な人にとってはかなり挑戦的だなと思えたわけ。
ただ試し読みをしてみると中はそんな挑戦的なところはみじんもなく、作るスープ同様、あたたかな雰囲気。
私にとって一番大事な文章も巧みだな、と思ったら、元々ライターさんだったと知って納得。
まだざっと一読しただけですが、ちょっと面白いと思ったところがありました。
それは、有賀さんの夫が焼いた厚揚げが好きとずっと思いこんでいたのに、それほどではないことを結婚30年にもなってようやく知った、というもの。
これと同じような話を友人から聞いたことがあったんです。友人の場合は、夫がケーキのモンブランが好きだということをずっと知らずにいました。確かそろそろ金婚式も間近なはず。
そういう自分の好みに関して口にすることが少ない男性っていますよね。うちの相方もどちらかと言えばそうで、有賀さんの夫同様、出されたものは黙って食べるタイプ。
好みのものが出ると「うまいな」と言うことはありますが。
ぱっと見た目はまるで絵本のようなこの本、文章もいいし簡単なレシピがついているのもいい。そしてあちこちに散りばめられたイラストも有賀さんが描いたものということ。
そのイラストがいい感じ。
レシピに関しては文字だけなので、料理が苦手な人にはちょっと不親切?かもしれませんけどね。簡単でおいしそうなものばかりです。
おいしいものや、暮らしのちょっとしたことなど、私のツボにぴったりはまった本と言えそうです。