※ここに書いてある内容は全てジュニアスポーツに関わる一人の指導者としての個人的な意見です
先日行われた千葉XCの小学生レースで多くの方の指摘があったように親がスタートの場所取りをしている光景を目にしました。
そこにチーム関係者の姿があったのは事実ですぐに注意できなかった事はジュニア年代を預かる指導者としてあってはならない事で深く反省しています。
自分の目が黒いうちは二度とこんな事させません。
今後はどんなスポーツも相手がいるからこそ成り立つんだという事をしっかり伝えていき、それと同時に自分自身も結果だけにこだわりすぎているような行き過ぎた言動がなかったか顧みてみようと思います。
『フェアプレイ宣言』しましょう!
http://www.japan-sports.or.jp/portals/0/data0/fair/
ただ今回の件を通して〇〇チームは場所取りをしていて悪いチーム、〇〇チームはしてないから良いチームというような単純に善悪を大人が決めて終わらせるのではなく、今回の事を選手自身はどう感じたのか親子で話し合ってみたり、またどういう対策ができるか子ども達に考えさせてみるのも大切な事なのではと思いました。
例えばつくばマラソンの様にウェーブスタートを採用したり、子どものスタート位置を決める優先権を親のタイムトライアルで決めてみたり(ここでも醜い場所取り合戦が起こって本末転倒になりそうですが…)。
子ども達に考えさせたらもっともっと柔軟なアイディアが浮かんでくると思います。
陸上競技は比較的不正のできないクリーンなスポーツだと思っていますがそれでもドーピングや選手選考などグレーな局面に直面する時がいつかくるでしょう。
その時に自分の考えを持てる選手になるためのきっかけにしてほしい。
アメリカのトップアスリートに行われたアンケート
「あなたはオリンピックで金メダルが獲れるなら、5年後には死をもたらす薬でも使いますか?」
52%がYESと答えたそうです。この割合をどう感じますか?
そして
「あなたはオリンピックで金メダルが獲れるなら、5年後には死をもたらす"練習"でもやりますか?」
あなたはなんと答えますか?
この問いに正しい答えはもちろんありません。
選手、コーチ、親…それぞれの立場で答えは変わってくると思います。
(参考)
NHK『マイケル・サンデル究極の選択』
https://togetter.com/li/318296
東京五輪を目前に控えてこれから必ずしもスポーツの輝いている側面だけが見えてくる訳ではありません。
どんなに苦しい状況に立たされても正しさを追い求められるような選手になれるように大人として道筋を示してあげたいです。