咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

へうげもの・・・古田織部

2014-02-06 22:21:21 | レビュー
 
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 昨夜の歴史秘話ヒストリア、美濃国の戦国武将であって茶人でもあった古田織部について放送されていた。
 妙な格好をした茶器、菓子鉢などさまざまな器。
 緑を基調とした、歪んでいるような恰好の器の数々。


(出典:NHK 公式HP 抜粋)

 いわゆる“織部焼”として有名であり、一度は何らかの形で目にしたことがある。
 子供時代から歴史好きの娘、早速夜遅くメールを入れた。

 「見る、みる」と、即座に返信。

 古田織部については、漫画家山田芳裕氏の「へうげもの」が出版されている。
 「へうげもの」とは、“ひょうきんもの”の意。
 以前、何冊か娘が池波時代小説と併せ、送ってくれたこともあって知っていた。

 一風変わった美的感覚は、どこから生まれたものか。
 戦国の革命児・織田信長に仕え、茶人・千利休に茶道を学ぶ。
 そのような、二人の偉人から少なからず影響を受けたもの・・か。

 古田織部とはどのような人物。
 織部焼はどうして出来上がったものか。
 織部の晩年、徳川家康に楯突いて切腹する羽目に・・・。
 なぜ、そのような行動をとったものか。

 今回の歴史秘話ヒストリアでは、興味深く解明をしており最後まで見入った。
 時代小説、時代劇、歴史番組好きの当方、この番組も好きなひとつ。(夫)

参考資料:NHK公式HP他


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相も変わらず・・・時代劇三昧

2014-02-06 21:23:00 | レビュー
 
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 先週のNHKBSプレミアムで放送された映画「真剣勝負」、内田吐夢監督の遺作となった作品とのこと。
 中村(萬屋)錦之介主演の宮本武蔵五部作を撮り終えた後、武蔵と宍戸梅軒(三国連太郎)、梅軒の妻・お槇(沖山秀子)と幼児を交えた決闘を中心に描いた作品。



 武蔵が修行の途中で、鈴鹿山麓の野加治をしている鎖鎌の使い手・梅軒を訪ねる。
 屋内では、子守りをしながらお槇が鎖鎌のさまざまな型を演じていた。
 武蔵は玄関先で眺め、如何にしたら敗れるのか思いを巡らす。

 八重垣流鎖鎌の名手である梅軒は、武蔵と酒を酌み交わすうちに、関ヶ原の戦で武蔵が以前「たけぞう」と名のっていたことを知る。

 「たけぞう」は、お槇の兄・辻風天馬を殺害した仇(かたき)である。
 そこで、梅軒は野武士の仲間の八人衆を密かに呼び寄せて武蔵を襲う

 八人衆を倒した武蔵は、鎖鎌の梅軒と幼児を背負ったお槇らと決闘へ・・・。
 映画の大部分は、この決闘シーンが展開される。
 ちょっと、異色の時代劇。

 鎖鎌の妙技を披露する三国連太郎さんと沖山秀子さんの迫真の演技。
 背中におんぶされた子役、鎖が当たるのではと、見ているこちらがヒヤヒヤもの。
 1歳未満と思われる幼児、昔は今と違って実に大らかに子役を使っていたものと感心。

 一方、4日の午後、時代劇専門チャンネルで「狼よ落日を斬れ」(主演:高橋英樹)を再び見ることができた。
 この映画の原作は、池波正太郎著「その男」(上中下)である。



 御家人の嫡男・杉虎之助は、身体の弱いことを理由に後妻から廃嫡するよう父に懇願されていた。
 それを知った虎之助は、家出をして大川(隅田川)に身を投げた。
 そこに船で通りかかった池本茂兵衛(田村高廣)に救われ、その後剣術の修行を受ける。
 8年後、剣の達人に成長した虎之助(高橋英樹)が、幕末から明治維新の動乱期を生きる。

 実在の人物薩摩の中村半次郎(緒方拳)や新撰組の沖田総司(西郷輝彦)らとも交流を持つ。
 原作とは、少し違った部分もあるが、それなりに楽しめた。
 杉虎之助のイメージは、高橋英樹さんではないけどね。

 「真剣勝負」、「狼よ落日を斬れ」ともに70年代前半に制作された作品。
 
 今は亡き、懐かしい役者さんたちが多数勢揃い。
 そして、火花を散らす迫真の演技は、さすがに見ごたえのある作品群。

 さらに、その夜は久しぶりに映画「雨あがる」(主演:寺尾聡)を見た。
 午後9時から、NHKBSで放送。
 この主人公・三沢伊兵衛が「無外流」の使い手であったとは・・・。
 今回、この映画を改めて見て分かった。

 ちなみに「無外流」の剣は、池波小説に再三登場する。
 「その男」の池本茂兵衛、杉虎之助。
 「剣客商売」の秋山小兵衛、大治郎親子が、会得している太刀捌きである。



 映画「雨あがる」について、今さら書き述べることもないが、黒澤明監督の遺稿を基に黒澤組の面々が集結し、監督の意志を継ぐ形で制作。

 無外流の達人である三沢伊兵衛は、人の好過ぎるところがあって、何度か仕官するもうまくいかない。
 飄々とした部分と、剣の達人である武士の立ち居振る舞いを見事に演じている寺尾聡さん。
 芯が強くて、凛とした佇まいながら、爽やかさの伝わる妻・たよを演じた宮崎美子さんの二人の演技に心が癒される。

 近習頭・榊原権之丞を演じていた吉岡秀隆さん、これはミスキャストと思えるけどね。
 長雨のため、長逗留をさせられている民衆を演じていたベテラン俳優さんたちがいいね。
 おきん(原田美枝子)、宿屋の亭主(下川辰平)、説教節の爺(松村達雄)、お遍路の老人(奥村公延)、鋳掛け屋(頭師孝雄)など。
 筋立ては、山本周五郎原作の短編がもとになっているとのことに納得しながら、最後まで観賞。

 この1週間、合い間にNHK総合の大河ドラマも見ながら、ここに記した過去の時代劇を堪能した。

 団塊の世代の時代劇三昧である。(夫)

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