咲とその夫

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アナザーストーリー「天才激突! 黒澤明VS.勝新太郎」・・・

2019-11-20 20:07:50 | レビュー

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 昨夜午後9時からはじまった同番組が、NHKBSプレミアムで放送された。
 黒澤映画「影武者」における突然の主役交代劇の顛末、40年前の出来事に迫った番組だった。
 何を今さら・・・と、思いながら見てしまった。
 巨匠と天才俳優との意見の食い違い。
 
 当時の週刊誌やスポーツ紙などが、事細かく報道していた。
 その中に勝新太郎が、演技の参考にとビデオを持ち込み自らの演技を撮影したことで、黒澤明監督と衝突し主役降板騒動とか、何とか掲載されていたと思う。

 武田信玄に対するイメージは、やはり太り気味で顔の大きな武将。
 信玄入道と呼ばれるイメージから、勝新太郎信玄はとても雰囲気も出るから、いい映画が出来上がるであろうと大いに期待していたものである。
 それは、映画関係者は勿論のこと、映画ファンが待ち望んでいたものと思う。

 であるから、突然の主役交代劇には、大いに驚き、その先どうなるであろうかなど素人の当方らもかなり心配していた。
 結果的には、仲代達矢信玄で映画は大当たりとなった。

 さて、昨夜の番組では、当時の顛末や撮影状況を知っている方々が、それぞれ出演しあの頃の双方の思いや、考え方、行動状況などが説明されていた。
 完全主義者の映画監督。
 天衣無縫の天才俳優。
 
 それぞれが妥協を許さない個性と個性のぶつかり合い。
 お互いの我の強さ、曲げない信念。
 いい映画を製作したいとの思いの強さ、手法の違いなど・・・。
 撮影が進行するにつれて、強い個性と、個性の正面衝突があったと考えられた。

 大方の顛末は理解できる番組構成となっていた。
 40年も前の前代未聞の主役降板劇。
 なるべくして、なったと思われる。
 でも、この二人のタッグによる「影武者」は見てみたかった。
 残念。(夫)


(出典:NHK公式HP抜粋)

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