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最近、何本もDVD(映画)をレンタルしている。
一昨日は2本をレンタル。
何と、そのうちの1本は既に観ていた映画、期間も空けずに2度もレンタルするとは歳だね。
ただ、もう1本の標記の映画は中々に面白く観ることが出来た。
いささか、腹立たしいとも思いつつ。
であるが、副題の『帝国の黄昏』によって・・・溜飲を下げることが出来た。
冷徹な警察官僚・ジョル大佐を演じきっていたジョニー・デップ、異様な制服と見たこともないようなサングラス。
そのスタイルからして、冷酷無比な警察官僚を表していた。
戦時中の特高警察のような雰囲気。
また、副官のマンデル准尉を演じていたロバート・パティンソン、権力を笠に着て威張り散らす役柄、腹立たしく見入っていた。
一方、中央政府からやって来たこれらの官僚に抵抗する民政官のマーク・ライランス、天国からついに地獄を見ることとなる役柄。
なかなかに渋い演技でとても良かった。
辺境の地、帝国の砦のような街に蛮族(バーバリアンズ)が攻めてくるとの噂の下、ジョル大佐と部下たちがやって来る。
民政官の方は、そのようなことはなくこの地では、戦もなく何年も平和に保たれていると進言するが、ジョル大佐は頑として受け入れようとしない。
遊牧民の親子が、薬を求めて街にやって来ていたが、民政官はその親子の願いを受け入れようとしていた。
ところが、ジョル大佐は父親を拷問死させ、傷を負っていた息子をも痛めつけていた。
その後、息子を案内人に仕立てて、遊牧民を蛮族として仕立て上げ街に連れてきて、牢獄に入れ拷問を加える。
そのようなことが続き、ある時拷問された少女が街外れで物乞いをしていた。
見かねた民政官はその少女を庇護し介抱する。
体調もある程度良くなったことを見計らって、民政官自らが部下を連れて数日間かけて、その少女を遊牧民の下へ連れ帰す・・・。
そのことが原因で、ジョル大佐の代わりにやって来た副官・マンデル准尉が、民政官を裏切り者として扱うようになった。
再びやって来たジョル大佐は、マンデル准尉と共に民政官を囚人の如く扱うようになる・・・。
民政官にとって、地獄の日々が続いていた頃、ジョル大佐とその部下が蛮族制圧に街外れに出向くが・・・。
思いもよらない出来事が発生。
最終章の「敵」と云うテロップが流れ、ジョル大佐やマンデル准尉たちが恐れをなして辺境の地を去って行き、物語は大団円を迎える。
最後の最後に溜飲を下げることが出来る映画だった。
冷酷無比の警察官僚のジョニー・デップ、民衆にも温かい目を向ける民政官のマーク・ライランス。
そしてマンデル准尉のロバート・パティンソン、三者三様の演技に拍手でもあった。
なお、遊牧民の少女を演じたガーナ・バヤルサイカン、眼の演技も良くて薄幸の役柄を物悲しくも凛として演じておりこれも良かった。
これはちょっと、いい映画だった。(夫)
[追 記1]~解説~
ノーベル文学賞作家、J・M・クッツェーの「夷狄を待ちながら」をジョニー・デップなどの出演で映画化したドラマ。アフリカの辺境の地で、中央政府の警察官僚による激しい弾圧が現地の人々を苦しめる。デップが冷徹な警察官僚を演じるほか、『ブリッジ・オブ・スパイ』などのマーク・ライランスや『トワイライト』シリーズなどのロバート・パティンソンらが出演。『彷徨える河』などのシーロ・ゲーラが監督を務め、クッツェー自身が脚本を手掛ける。
[追 記2]~あらすじ~
19世紀のアフリカ。ある帝国に支配された辺境の町で、「蛮族が攻めてくる」といううわさが流れていた。治安維持のためにやってきた中央政府の警察官僚(ジョニー・デップ)と副官(ロバート・パティンソン)らは、厳しい弾圧や残酷な拷問を強行。彼らの横暴な振る舞いに、街の民政官(マーク・ライランス)が抵抗する。
(出典:Yahoo!映画抜粋)
(出典:Yahoo!映画抜粋)
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