本日の産経新聞の正論、我が家では大好きな政治評論家・屋山太郎さんの気持ちの良くなる記事が掲載されていた。
まさに、的を得た記事内容で、朝から溜飲を下げることができた。
素晴らしい
・・の、一言である。
それに引き替え、鳩山由紀夫元首相が、訪中しているらしい。このお方、いつまで経っても、懲りないどうしようもない方である。
如何に公人でもなく個人的とはいえ、元は”ボロ”であっても一国の総理を経験した人物。相手国がいかようなことで、利用するものか・・・実に困った御仁である。(咲・夫)
[追 記]~評論家「屋山太郎」~
自民党の選挙制度改革問題総括本部長の細田博之幹事長代行が、党所属の衆議院議員294人を対象に選挙制度に関するアンケートを実施するという。現行の小選挙区比例代表並立制を継続するか、中選挙区制に戻すか、他の選挙制度を取り入れるかの意見を求め、理由を明記させるという。
≪小選挙区が悪いのではない≫
政界には以前から、小泉チルドレンとか小沢ガールズといった政治にズブの素人が、選挙の度に100人程度入れ替わることに疑問が出ていた。加えて、昨年末の衆院選で12党が乱れ立つ現象がみられ、このため、小選挙区を軸とした現行の制度自体が悪いのではないかとの意見が台頭している。
しかし、12党の乱立は制度が悪いからではない。1994年に小選挙区比例代表並立制を導入したのは、「政権交代が起きやすい制度」を希求したからだ。自民党のほぼ永久支配で日本は金権政治、利権政治に陥った。政権交代が必要だと、金権政治の元凶たる中選挙区制度を廃止して70年ぶりに選挙制度を変えたのである。
こうして、2009年衆院選で民主党が308議席を獲得し本格的な政権交代が成ったのである。二大政党体制を志向したのは当然ながら、反対党も政権担当能力があることが前提だった。だが、民主党は3年3カ月、政権を担いながら、一言でいえば、外交、内政とも惨憺(さんたん)たる結果だった。
親中路線を取って逆に中国からなめられ、内政では各閣僚がてんでんばらばら、司令塔というものがなかった。驚かされたのは、福島第1原発事故で菅直人首相が「脱原発」に走って20カ国・地域(G20)の会議で宣言したことだ。エネルギーは国家の最重要政策の一つで、これを閣議にも諮らず、日本の政策として国際的に発表したのは常軌を逸していた。
≪「小沢的なるもの」払拭せよ≫
一方で、内紛が党分裂まで引き起こした。目下、民主党は第二党の位置にとどまっているが、現状の衆院57議席から起死回生策を欠いたまま、増やしていく発想では、必ず失敗する。党は浮沈の際に立っていると認識すべきだ。
党分裂の原因は、各集団が個々の思惑で動き、どのような国を創るかという党としての理想図を欠いていたことだ。綱領なき政党など、そもそも政権党になる資格はない。現在、綱領を作ろうとの機運になっているようだが、最大多数が支持する方針に「従えない」分子が出てきたら、除名、排除する構えが必要だ。日本維新の会の中核となった大阪維新の会が政党の体を成して発足したのは、「維新八策」を掲げたからだ。
民主党が政権担当可能政党として生き残るには、2つのことをクリアしなければならない。
1つは「小沢的なるもの」を払拭することである。自民党を割って以来の小沢一郎氏は、ひたすら権力を取るためだけに動いてきたといっていい。どのような日本を創る、そのために政策はこうでなければならない、という講釈を聞いたことがない。
選挙が巧みである点は、皆が認めるところだ。自由党30人を引き連れて民主党に合流し、党の選挙資金で自らの勢力を120人に増やした。数を背景に党内で力を保持する戦略は、師匠の田中角栄氏ばりだ。だが、選挙に明け暮れて理想を語らぬ政治家は、民主主義政治が成熟してきた時代にあっては全く不要になったのだ。
≪「社会党的なもの」一掃せよ≫
民主党の致命的な欠陥の2つめは、「社会党的なもの」をいまだに党内に抱え込んでいることである。のみならず、選挙の際は日教組、自治労が選挙マシンと化す。この10日の日教組賀詞交換会に出席した細野豪志民主党幹事長は、日教組のドン、輿石東参議院議員会長に7月の参院選の応援を頼んだ。民主党の労組依存選挙に国民が飽き飽きしているという自覚がないのには驚くほかない。
07年参院選で日教組の比例区の組織内候補が取った22万票は、次の10年参院選では14万票に激減した。08年の大阪府知事選、11年の大阪市長選ではともに橋下徹氏が圧勝し、府議会、市議会で職員基本条例、教員基本条例が制定された。橋下氏は「職員と教員の政治活動を禁止しただけ」と言っているが、どうみても、自治労、日教組潰しだった。
国民世論は細野-輿石ラインよりも橋下-松井(一郎・大阪府知事=日本維新の会幹事長)ラインを圧倒的に支持している。
7月の参院選では1人区が31あり、そこでの勝敗が選挙全体の帰趨を決する。自民党は1人を立てるから最強だが、維新、みんなの党、民主党が立てれば野党の負けは確実だ。このため、橋下氏が候補者の一本化を呼びかけている。これに民主党が応じたが、松井幹事長は「日教組とは組めない」、みんなの江田憲司幹事長も「お断りだ」とにべもない。維新やみんなが許容する民主党の候補といえば、前原誠司氏のグループに所属する人たちぐらいである。
参院選を機に第三極が第二極と入れ替わるのではないか。
(出典:産経新聞「正論」 抜粋)
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まさに、的を得た記事内容で、朝から溜飲を下げることができた。
素晴らしい
・・の、一言である。
それに引き替え、鳩山由紀夫元首相が、訪中しているらしい。このお方、いつまで経っても、懲りないどうしようもない方である。
如何に公人でもなく個人的とはいえ、元は”ボロ”であっても一国の総理を経験した人物。相手国がいかようなことで、利用するものか・・・実に困った御仁である。(咲・夫)
[追 記]~評論家「屋山太郎」~
自民党の選挙制度改革問題総括本部長の細田博之幹事長代行が、党所属の衆議院議員294人を対象に選挙制度に関するアンケートを実施するという。現行の小選挙区比例代表並立制を継続するか、中選挙区制に戻すか、他の選挙制度を取り入れるかの意見を求め、理由を明記させるという。
≪小選挙区が悪いのではない≫
政界には以前から、小泉チルドレンとか小沢ガールズといった政治にズブの素人が、選挙の度に100人程度入れ替わることに疑問が出ていた。加えて、昨年末の衆院選で12党が乱れ立つ現象がみられ、このため、小選挙区を軸とした現行の制度自体が悪いのではないかとの意見が台頭している。
しかし、12党の乱立は制度が悪いからではない。1994年に小選挙区比例代表並立制を導入したのは、「政権交代が起きやすい制度」を希求したからだ。自民党のほぼ永久支配で日本は金権政治、利権政治に陥った。政権交代が必要だと、金権政治の元凶たる中選挙区制度を廃止して70年ぶりに選挙制度を変えたのである。
こうして、2009年衆院選で民主党が308議席を獲得し本格的な政権交代が成ったのである。二大政党体制を志向したのは当然ながら、反対党も政権担当能力があることが前提だった。だが、民主党は3年3カ月、政権を担いながら、一言でいえば、外交、内政とも惨憺(さんたん)たる結果だった。
親中路線を取って逆に中国からなめられ、内政では各閣僚がてんでんばらばら、司令塔というものがなかった。驚かされたのは、福島第1原発事故で菅直人首相が「脱原発」に走って20カ国・地域(G20)の会議で宣言したことだ。エネルギーは国家の最重要政策の一つで、これを閣議にも諮らず、日本の政策として国際的に発表したのは常軌を逸していた。
≪「小沢的なるもの」払拭せよ≫
一方で、内紛が党分裂まで引き起こした。目下、民主党は第二党の位置にとどまっているが、現状の衆院57議席から起死回生策を欠いたまま、増やしていく発想では、必ず失敗する。党は浮沈の際に立っていると認識すべきだ。
党分裂の原因は、各集団が個々の思惑で動き、どのような国を創るかという党としての理想図を欠いていたことだ。綱領なき政党など、そもそも政権党になる資格はない。現在、綱領を作ろうとの機運になっているようだが、最大多数が支持する方針に「従えない」分子が出てきたら、除名、排除する構えが必要だ。日本維新の会の中核となった大阪維新の会が政党の体を成して発足したのは、「維新八策」を掲げたからだ。
民主党が政権担当可能政党として生き残るには、2つのことをクリアしなければならない。
1つは「小沢的なるもの」を払拭することである。自民党を割って以来の小沢一郎氏は、ひたすら権力を取るためだけに動いてきたといっていい。どのような日本を創る、そのために政策はこうでなければならない、という講釈を聞いたことがない。
選挙が巧みである点は、皆が認めるところだ。自由党30人を引き連れて民主党に合流し、党の選挙資金で自らの勢力を120人に増やした。数を背景に党内で力を保持する戦略は、師匠の田中角栄氏ばりだ。だが、選挙に明け暮れて理想を語らぬ政治家は、民主主義政治が成熟してきた時代にあっては全く不要になったのだ。
≪「社会党的なもの」一掃せよ≫
民主党の致命的な欠陥の2つめは、「社会党的なもの」をいまだに党内に抱え込んでいることである。のみならず、選挙の際は日教組、自治労が選挙マシンと化す。この10日の日教組賀詞交換会に出席した細野豪志民主党幹事長は、日教組のドン、輿石東参議院議員会長に7月の参院選の応援を頼んだ。民主党の労組依存選挙に国民が飽き飽きしているという自覚がないのには驚くほかない。
07年参院選で日教組の比例区の組織内候補が取った22万票は、次の10年参院選では14万票に激減した。08年の大阪府知事選、11年の大阪市長選ではともに橋下徹氏が圧勝し、府議会、市議会で職員基本条例、教員基本条例が制定された。橋下氏は「職員と教員の政治活動を禁止しただけ」と言っているが、どうみても、自治労、日教組潰しだった。
国民世論は細野-輿石ラインよりも橋下-松井(一郎・大阪府知事=日本維新の会幹事長)ラインを圧倒的に支持している。
7月の参院選では1人区が31あり、そこでの勝敗が選挙全体の帰趨を決する。自民党は1人を立てるから最強だが、維新、みんなの党、民主党が立てれば野党の負けは確実だ。このため、橋下氏が候補者の一本化を呼びかけている。これに民主党が応じたが、松井幹事長は「日教組とは組めない」、みんなの江田憲司幹事長も「お断りだ」とにべもない。維新やみんなが許容する民主党の候補といえば、前原誠司氏のグループに所属する人たちぐらいである。
参院選を機に第三極が第二極と入れ替わるのではないか。
(出典:産経新聞「正論」 抜粋)
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