数多の偽書を生んだキリスト教の初期にはより多くのキリスト教分派が存在した事が知られている。 乱立するキリスト教集団は自身の教義に沿う正典を独自に護持していた。パウロを"無知"と断じたクレメンス文書も信奉され、パウロの名声も一様ではなかった。初期キリスト教はどんな集団だったのだろうか。
異端とされたグノーシス派でも、今日のキリスト教の様な低俗な思想ではなかった。キリスト教グノーシスでは復活信仰では救われず、イエスが語る神智を自力で解明する者だけが救済に与ることができる。 “カトリック”(普遍)としてローマ帝国に認められた一派は、ローマ周辺で勢力を保っていた集団だった。またユダヤ的要素を(旧約聖書ですら)廃していたマルキオン派も同じく、西側のローマ周辺で勢力を築いた一派だった。 考えてもみていただきたい。開放的なラテン人に、ユダヤ人の緻密で地下的な世界が理解しうるものだろうかと。 宗教熱心な今の米国人にはモーセ五書、十戒はおろか、四福音書さえも言えない人が少なくない。大味な西洋人の民族性に合うのは、叡智と実践を犠牲にしながら一般化されたパウロ思想だけであったのかもしれない。 最近千年間のキリスト教が1億人以上を殺害・奴隷化した事実に鑑みる時、皇帝権威/公会議によって一掃された宗派こそ本物のキリスト教であり、現代まで君臨したのがローマの男神崇拝、女神崇拝の換骨奪胎でしかなかったという結論に異論を差し挟める人はいないだろう。 画像借用元: 聖書の民 横浜金沢みてあるき 白地図、世界地図、日本地図が無料 参考文献: 『キリスト教成立の謎を解く』 バート.D.アーマン著 津守京子訳 柏書房 関連記事: 異端問題と新約聖書 |
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キリスト教の歴史を真面目に研究していると、犯した多くの罪が分かります。結局、キリスト教は人間性を向上させれなかったのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」
(マタイ11:28)
まったく大嘘ですね、この言葉は。もっとマシな言い訳出来ないのでしょうか?結局は聖職者だけが自己満足や裕福になる宗教では?
次第に原始教会ならぬ幻視教会が主導権を握り始め改悪。イエスが新約聖書を読めばぶち切れて破り捨てる気がします。
>ユダヤ戦争以後は、キリスト教内のユダヤ教徒は多くが離脱し、またエルサレム教会の権威が失墜する中で、ギリシア語圏のユダヤ人や非ユダヤ人が新たな担い手となった。それがどのような過程を経て、4世紀頃に見られる古代教会組織に至るかの詳細は史料不足のため不明である。
やはり宗教は政治に扱われない段階では多神教的になってしまうようですね。
自然に考えればイエスは人間だということになるのも納得できます。
結局政治や組織の永遠化を求めて新宗教を練り上げたものの「呪い」「破壊」が永遠化されてしまいました。
この考えが世界に広まった結果、数え切れない悲劇が繰り返された事を考えると、かつてキリスト教に救いを見出そうとした者として大変、嘆かわしいです。
http://www.youtube.com/watch?v=eDps7RGLB2A
「では(イエスを知らない)紀元前の人間は皆地獄行きだったのか」と聞くと、
「動物を焼けば良かった」 「セカンドチャンスがある」と真剣な顔つきで話してくれました。
信仰で"原罪"が癒されても不治の精神疾患を発症しては元も子もないと思いました。イエスも「治らない」と判定するのでしょうね。
キリスト教は一神教で異教徒との融和を図らない原理主義的な宗教であり、だからこそ、異教徒との戦いを何度も繰り返し、今も続けていますね。
初期キリスト教の時代のことはほとんど何も知りません。これから勉強させていただきます。
じき変造され"危険物"と見做された思想を数百年の後にローマ帝国は誤って丸呑みしてしまいました。以降他を認められない地球規模のテロリズムが続いているのだと思います。
秀吉の朝鮮出兵は西洋植民地化への先手…の記事を読ませて貰いまして、はっとさせられました。
本当の汚染の源を知れば日本史常識は修正されるのかもしれませんね。サラゴサ条約での境界線を見れば日本人も無関心ではいられないと思います。
サイトを拝見しました。
『ロスト・ゴスペル』邦訳版が出ていますが、読まれましたでしょうか。
2014年アメリカで出版される前から大論争を巻き起こした大ベストセラー『THE LOST GOSPEL』
(失われた福音書~イエスとマグダラのマリアの結婚の秘密を明かす古文書の解読)の初邦訳本です。
グノーシス派についても触れてありますので
ご興味おありでしたらご一読ください!