紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

もっとペリー荻野を♪

2006-08-14 08:11:07 | テレビ
 BS2で日曜朝8時より「週刊ブックレビュー」という番組がある。3名のゲストが3冊のおすすめ本を紹介してくださるという、私にとっては趣味と仕事を兼ねた必見の番組なのだが、皮肉にも日曜日はたいてい出勤なので、最初の5分くらいしか見られない。翌日深夜0時に再放送もあるが、その時間帯は寝てるかブログ(を書いたり見たり)かどちらかで忙しい。

 「週刊ブックレビュー」は、ゲストやゲスト同士の盛り上がり具合や紹介される本によって、視聴後の満足感の振り巾が大きい。ネット上にサイトもあるので、事前にチェックするも、深夜0時にこれをテレビで見ようという気にさせられることは案外少ない。

 しかし! 昨日の朝は最初の10分を軽く見てしまった。当然若干分遅刻であった。しかし気分は悪くない。もちろん翌日深夜0時にはテレビの前だ。

 その日のゲストの中条省平さんおすすめの「うらなり」(小林信彦/著 文件t秋)や駐煦齪Yさんおすすめの「貸本マンガRETURNS(リターンズ)」(貸本マンガ研究会/編 ャvラ社)に、おおっ!と気を引かれたのもあるが、ゲストのひとりがペリー荻野さんだったことが大きい。

 以前「週刊ブックレビュー」で初めてペリーさんを見て、「なんて場を盛り上げてくれる人なんだろう!」と感心した。
 テレビで彼女を見るずっと前に、時代劇マニアでもあるペリーさんのチョンマゲお笑いコラムを読み、同好の士をみつけた嬉しさに狂喜乱舞していた。いや、私は時代劇マニアではないけれど、時代劇へのつっこみどころがツボだったのだ。「素浪人 花山大吉」への思い入れの深さには、思わず「わが同士よ!」とロシアの諜報員のようにつぶやいた。

 他にも彼女のコラムで「ラーメン屋さんの使うチャルメラが欲しい!」と書いてあるのを読み、その気持が痛いほど理解出来た。私に「固く握手したい」「友達になりたい」と思わせるタイプの人なのだ。

 しかも彼女は「週刊ブックレビュー」で毎回、かなり濃度の高い券\人に関するマニアックな本を紹介してくださる(勝新太郎とか小林旭とか)。マニアックなのに、他のゲストや司会者にも毎回非常にウケている。希有な才能である。

 今回は「吉田豪のセメント!! スーパースター列伝 パート1」をおすすめされていた。インタビュアーの奇才・吉田豪が、プロレス関係者やプロレス愛好者へどんどん斬り込むインタビュー集である。

 実はペリーさんはプロレスに関しては、全く標準以下の素人だそうである。その彼女が「うわあ、面白いっ!!」と絶讃する本なのだから、それはもう、面白いのだろう。彼女の両側にいたおとなしめの男性たちも、口々に「おもしろいですー」と頷いていた。

 思わず「これ絶対読まなくちゃ!」と人が身を乗り出すアクションを起こす人、「週刊ブックレビュー」がレギュラーゲストにしたいだろう人材、ペリー荻野さん。

 もっとも彼女が渾身で押すような、マニアックな本がそうは発行されないのが難なのかも。次回彼女が登場するのは「吉田豪のセメント!! パート2」が発行されるときなのだろうか。はやくも待ち遠しい。

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