牽制

2019年09月15日 06時13分00秒 | 少年野球

私は野手出身ですので、あまり得意ではないピッチャーについて今回、私の持論を述べさせて頂きます。

ピッチャーは、打者に向かって投球するだけではありません。

もちろん、野手としての送球もありますが、ピッチャーとしての送球「牽制球」というものがあります。

今回は、この牽制球です。
 
我がチームの試合(JrもRegも…)を見ていて良く思うこと。

「けん制球をもっと上手く使って欲しいな」です。
 
少年野球は、簡単に盗塁を決められると試合にならないという事が多いです。

それは、高校野球やプロ野球と比べ、まだ技術が未熟な分盗塁の成功率が高くなるからだと思います。

(中学くらいから盗塁に関する考え方が大きく変化します。)

それを盗塁を阻止する為には、
 
①ピッチャーのクイックモーション

②キャッチャーのコントロール・肩・速い送球

 
以上の2つが大きなウェートを占めています。

しかし、それだけでは盗塁を阻止する事は難しくなってきます。そこで、このピッチャーのけん制球が大事になってきます。

けん制球を上手に行える事が、盗塁阻止率を上昇させる事ではないでしょうか。

では、ここから実際に牽制の手法や考え方ついて、わたくしの持論です。

間違っていたらどんどんご指摘下さい。m(_ _)m

 

牽制とはランナーをアウトにする目的だけではありません。

牽制球でランナーをアウトに出来れば一番いい。しかし、そう簡単にいく訳ありません。

だから、牽制球の最大も目的は「ランナーの盗塁を防ぐ」ことです。「アウトにできればラッキー」くらいがちょうどいいです。

例えば、4mのリードを3mに狭めるだけで十分な効果があります。

けん制が上手なピッチャーほどランナーは、スタートをきりずらいものです。
 
少年野球では、プロ野球、高校野球と比較し、圧倒的に盗塁の場面が多いです。

極端な話、ランナーに出る(四球でもヒットでも)=2塁打的なものです。

そして、盗塁を何度決められてしまうと、試合で勝つのが難しくなる。(チームのモチベーションやテンションもダダ下がり)

だから、盗塁を防ぐ為にピッチャーのけん制が大事になってきます。
 
では、ピッチャーの牽制が上手くなる為に必要な3つの事とは?
 
①色々なタイミングでけん制をする事

少年野球では、ピッチャーのけん制が一定になってしまう事が多いです。

特に試合が中盤になってくると、ピッチャーの癖がある程度わかってきます。

だから、セットポジションでボールを持っている時間を変えたり、ランナーのタイミングを外す事を心がけたいです。

ポイントは、自分が考えている以上に極端に変える事が重要だと思います。

また、ランナーを見る回数なども一定にならない事を心がける事が大事だと思います。

少し工夫が必要ですが、効果があるので試してほしいです。

 

 
②セットポジション以外からもけん制を行う

プレートを踏まない状態でけん制球を投じる事です。

ピッチャーであっても、プレートを踏んでいなければ、野手と同じ扱いになります。

これは以前ブログに書かせて頂いたプレートを踏んでいなければ、いつファーストに投げてもボークにはなりません。

普通、ランナーはセットポジションに入ってからリードをします。

しかし、少年野球の試合ではピッチャーがセットポジションに入る前にリードしている場合が多いです。

私が1塁審判の時も、1塁手がピッチャーへ返送球したと当時にリードを行う選手が多いです。

回目の牽制球は80%くらいの力で送球する。そして、1塁手もわざとゆっくりタッグをする感じで行う。

回目は、その1回目の牽制をピッチャーに返送球してピッチャーが捕球してランナーに背を向けたと同時にすぐに牽制球を行うパターンです。(ピッチャーはランナーを見ない)

この作戦で気を付けなくてはいけない所は、1塁手が一番この作戦を理解していないと成り立たない事です。

アウトに出来なくても、ランナーはリードする時に注意を払うようになるはずです。

 

この様に、けん制球は試合に勝つためにとても大事です。

だからピッチャーの練習では投球連取以外にも牽制の練習も必要になってきます。

塁の牽制(クイックとプレートを外さない牽制)、2塁への牽制(右回り、左回り)などを行い、より実戦に近い状況で練習させることが重要です。

更に、この牽制でボークにならないルールも教える事も重要です。(左投手のプレートを外さない1塁への偽投の禁止、プレート後に外す など)

色々準備を行って、実戦で使えるように指導していきたいです。




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