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終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?
我輩のなかでは、今期はまだ一通り見てもいないのにもうこれに勝てるヤツはいないだろうという印象だ。
すばらしい!
我輩はこういうのを見たかったんだ!!
そう。
これは、かつて我輩が若かりしころのひととき読んだあれだ。
むさぼるように富士見ファンタジア文庫やスニーカー文庫を読んでいたころのあれだ。
あの伝説として語り継がれる全盛期の富士見ファンタジア文庫や当時のスニーカー文庫にだけ存在したあれだ。
自分の命を危険にさらしてまで掴みたい何かがある世界。
ちょっぴり切なく悲しい、それでも前を向いて生きることが美しく描かれる、我々とは異なる世界の冒険譚。
決して幸せとは言えない主人公とヒロイン、にもかかわらず強烈に惹かれるその出会い。
古参のみなさまならわかるかもしれない。
かつてロードス島でディードリットと共に命がけで旅をしたあの記憶だ。
我輩が文章にするとこんなにもベタになってしまい腹たつほど伝わらない。
だが、これが我輩の生きた青春の世界なのだ。
アニメがはじまってものの10秒で、既に強烈に引き込まれている自分に気づく。
あっという間に30分見終わって、もうその世界に恋をしている自分に気づく。
これこそが異世界ファンタジーの王道!
これこそが我輩が見たかったもの!!
魂が震えた。
自分の好きなものは直観でしか理解できない。
今日その直感が久しぶりに機能しやがった。
今日は久しぶりにいろいろなものを思いだした。
我輩にとっての故郷とは、文面どおりの意味でいえば、とある広島県の過疎地である。
だがそこは我輩の心のふるさとではない。
区画整理によって父親が今の戸建住宅を処分すれば二度と行かないかもしれないとすら思っている。
だがそんな我輩にも心のふるさとはある。
たまに里がえりすると心があらわれるようだ。