教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

ロケットを作った男たち

2010-06-04 00:02:18 | 科学
H-Ⅱロケット LE-7エンジン開発の記録
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2308168
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2308670
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2308326



↑これがなかなかおもしろかった。

国産ロケットのエンジン開発物語である。
わたし自身が技術屋やっている事もあって評価にバイアスかかっていそうなのだが、それ以前に科学少年だった野郎なら誰しもが心躍るモノにしあがっていると思う。

ただまあ、80年代からの話になるので、現代から見たら技術的な方法論として少々古臭いようなところも多々ある。
研究開発職志望の工学部の大学生むけの会社プレゼン資料にはちょっと使えそうに無いようなモノだ。

ひょっとしたら撮影されている側からしたら
「あの頃はこれがアタリマエだったけど、今もこうやっているとは思わないでね」
なんて言いたいかもしれない。
その辺は視聴者としてちゃんと意図をくんでやるのが紳士だな。



ロケットの開発において一番難しいのは何だろうか。

全くの部外者だから解りはしないが、たぶん
「どうやって信頼性を上げるか」
という事ではないだろうか。

ふつうに電子部品とかであればロケットとは全く話が違う。
目標値まで信頼性を上げるためにどうすればいいかというのは、方法論としては先が見通せることが多い。

まずモノを作ってみる。
温度サイクル試験などで劣化を加速させる。
壊れたら壊れたでスライスして断面を顕微鏡で観察するなり何なりして原因を追究する。
・・・とまあ、そんな感じだ。

ロケットはそうではない。
モノを丸ごと作るだけで3ケタ億円かかるため、おいそれと丸ごと作って実験するわけにはいかない。
実験したとしても失敗したら爆発して霧散してしまうため、壊れた原因を追究するのが難しい。
失敗を繰り返しつつ壊れない良いモノを作るというアタリマエのサイクルを回すのが容易ではないのだ。

こういうのは原子炉にも言える。
壊れない良いモノを作るためには、過負荷をかけて劣化を加速させ、壊れた原因を追究するのが手っとり早い。
しかし、原子炉が爆発してもらったら困るどころの騒ぎではない。
だから原発の技術革新というのは他に比べたらゆっくりに見えるのだろう。



日本がロケットを国産化したからというので、韓国もマネて国産化しようとしている。
しかし、あせって短期で作ろうとした挙句、1段目はロシアから買ってきたにもかかわらず、2段目の打ち上げで見事に失敗して墜落した。
そしていつものごとく、うまくいった1段目を作ったロシアのせいだとかトンチンカンなことを言い張ってロクに原因を追究しようともしない。
そんなんでうまくいったら奇跡に近い。

韓国は原発も国産化しているが、とてもマトモなものが作れているとは思い難い。
もし仮にわたしの家の近くに韓国製の原発があったら、そりゃあもう速攻で隣の県に引っ越すよ。


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