S氏の相場観:認知されてきたインフレ
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20110301-12331120-scnf-column
↑こんな感じにアメリカと米ドルがヤバい説は時折見る。
ユーロ圏は一部ヤバいかもしれない。
なぜなら、どこの国にとってもユーロは自国の通貨ではないからだ。
米ドルや日本円や英ポンドはヤバくない。
自国通貨建て借金なら輪転機を回せばチャラになるからヘッチャラである。
(ただし地方自治体はヤバくなるケースはある)
では。
アメリカが輪転機をフル回転で回したらどうなるか。
いったい誰が困るのか。
日本もかなり困るが、一番困るのは中国である。
↓これを見ればわかる。
米財務省が中国の米国債保有高を大幅上方修正、英国経由での大量購入が判明
http://jp.reuters.com/article/domesticEquities4/idJPnTK054108420110301
> 米財務省が発表した新たなデータによると、昨年12月時点における中国の米国債保有高は1兆1600億ドル。
中国は米国債を100兆円分も持っている。
アメリカが輪転機をフル回転させたら米ドルの価値が下がり、その分だけ中国の資産の価値が減る。
中国はそれで良いのか?
そもそも何でそんなに持ってるんだ?
人民元がドルペッグになっているからである。
中国はかなり大きな貿易黒字国である。
外国から銭は入ってくるのに、外国へは銭は出て行かない。
だからほっといても人民元の価値はあがる。
通貨が値上がりすると輸出を阻害する。
日本はそれでもホッタラカシにしている。
それが大人の対応であり、ノブレスオブリュージュでもある。
しかし中国は別で、貿易黒字になった分だけ人民元を売って外貨を買うことで通貨が値上がりを阻害し輸出を増やそうとする。
(註:韓国も似たようなことをやる)
中国はドルペッグにしたいので、買う外貨のほとんどは米国債になる。
そしてどんどん米国債が積み上がって100兆円分にもなってしまったという。
このままでは中国は大嫌いなアメリカの経済と一蓮托生になってしまうわけだ。
どーすんだこれ?
これは中国でも問題視されているようだ。
米国債以外のポジションを増やそうと何だかんだしている。
たとえば金が急騰している原因の1つは中国が米国債の代りに買っていることもある。
しかし、他の通貨や他のモノを買ったところで、(間に誰かが入ってアービトラージしてくれない限り)ドルの下落を支えることにはならない。
買い手の無くなったドルはさらに下がるから、中国はさらに外貨を買わないとドルにペッグできなくなる。
世間では、
「これからは中国の時代!」
「アメリカはもうダメだ!」
と言われている。
しかし!
実は見方を変えれば次のようになる。
アメリカは米ドルというネズミ講の胴元をやっている。
中国はドルペッグにしている限りネズミ講に参加せざるを得ない。
中国はネズミ講を降りるに降りられない。
中国は既にしこたま買ってしまったおかげで今降りると世界で一番大損こくからだ。
中国は誰か他のヤツにネズミ講をなすりつけない限り勝ちでアガリにはならない。
しかし、100兆円分をなすりつけられる相手が、この地球のいったいどこへ居るというのだろうか?
胴元であるアメリカは中国になすりつけたままアガリにできる可能性が十分あり得る。
その時は日本もなすりつけられて損することになるわけだが。
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20110301-12331120-scnf-column
↑こんな感じにアメリカと米ドルがヤバい説は時折見る。
ユーロ圏は一部ヤバいかもしれない。
なぜなら、どこの国にとってもユーロは自国の通貨ではないからだ。
米ドルや日本円や英ポンドはヤバくない。
自国通貨建て借金なら輪転機を回せばチャラになるからヘッチャラである。
(ただし地方自治体はヤバくなるケースはある)
では。
アメリカが輪転機をフル回転で回したらどうなるか。
いったい誰が困るのか。
日本もかなり困るが、一番困るのは中国である。
↓これを見ればわかる。
米財務省が中国の米国債保有高を大幅上方修正、英国経由での大量購入が判明
http://jp.reuters.com/article/domesticEquities4/idJPnTK054108420110301
> 米財務省が発表した新たなデータによると、昨年12月時点における中国の米国債保有高は1兆1600億ドル。
中国は米国債を100兆円分も持っている。
アメリカが輪転機をフル回転させたら米ドルの価値が下がり、その分だけ中国の資産の価値が減る。
中国はそれで良いのか?
そもそも何でそんなに持ってるんだ?
人民元がドルペッグになっているからである。
中国はかなり大きな貿易黒字国である。
外国から銭は入ってくるのに、外国へは銭は出て行かない。
だからほっといても人民元の価値はあがる。
通貨が値上がりすると輸出を阻害する。
日本はそれでもホッタラカシにしている。
それが大人の対応であり、ノブレスオブリュージュでもある。
しかし中国は別で、貿易黒字になった分だけ人民元を売って外貨を買うことで通貨が値上がりを阻害し輸出を増やそうとする。
(註:韓国も似たようなことをやる)
中国はドルペッグにしたいので、買う外貨のほとんどは米国債になる。
そしてどんどん米国債が積み上がって100兆円分にもなってしまったという。
このままでは中国は大嫌いなアメリカの経済と一蓮托生になってしまうわけだ。
どーすんだこれ?
これは中国でも問題視されているようだ。
米国債以外のポジションを増やそうと何だかんだしている。
たとえば金が急騰している原因の1つは中国が米国債の代りに買っていることもある。
しかし、他の通貨や他のモノを買ったところで、(間に誰かが入ってアービトラージしてくれない限り)ドルの下落を支えることにはならない。
買い手の無くなったドルはさらに下がるから、中国はさらに外貨を買わないとドルにペッグできなくなる。
世間では、
「これからは中国の時代!」
「アメリカはもうダメだ!」
と言われている。
しかし!
実は見方を変えれば次のようになる。
アメリカは米ドルというネズミ講の胴元をやっている。
中国はドルペッグにしている限りネズミ講に参加せざるを得ない。
中国はネズミ講を降りるに降りられない。
中国は既にしこたま買ってしまったおかげで今降りると世界で一番大損こくからだ。
中国は誰か他のヤツにネズミ講をなすりつけない限り勝ちでアガリにはならない。
しかし、100兆円分をなすりつけられる相手が、この地球のいったいどこへ居るというのだろうか?
胴元であるアメリカは中国になすりつけたままアガリにできる可能性が十分あり得る。
その時は日本もなすりつけられて損することになるわけだが。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます