↑このように、アイマスではドリルを装備することができる。
これはもちろん、トンネルのハザマならぬ、穴掘りの雪歩のために用意されたアイテムとしか言いようがないものだ。
さてこのドリル、じつはけっこう特殊用途に作られているのではなかろうかという気がする。
なぜなら!
ふつうにホームセンターで売っているドリルをよく観察してほしい。
たいがいのドリルの刃先は118°になっている。
あんがい刃先は尖っていないものだ。
それに対して雪歩のドリルの刃先は30°だ。
どう見てもこれは普通のドリルではない!
一般的に、ドリルの刃先が180°に近くなればなるほど硬いものを切削するのに向いている。
そして尖がっていれば尖がっているほど柔らかいもの向きになる。
ということは、刃先が30°しかない雪歩のドリルは極端に柔らかいものを切削するためのものだということだ。
それからもう1つ注目する事がある。
あのドリルの径は人体の胴回りほどもある巨大ドリルである。
ふつうそんな巨大なドリルで切削しようとすると、とんでもなく大きなトルクを発生させなければ使い物にならんだろう。
それを使えるような工作機械となると、工作機械を備え付ける地盤を固めるところから検討しなければならないほど大掛かりなものになるに違いない。
当然ながら女の子が片手で扱える程度のトルクで済むようなシロモノではない。
このことから考えても、ふつうのドリルが扱う用途より遥かに柔らかいものを切削するためのものだということは明白だ。
ついでに言うと、この装備はトルクを発生させる機構がついていないように見える。
きっとドリル内部に動力機構が埋め込まれているのだろう。
そういった構造にすると、ドリルは見た目ほど頑丈ではなくなる。
まあ、女の子が片手で扱える程度の重量に抑えるためには、そもそも全部を工具用の特殊鋼で作るのはムリどころか、厚さ1ミリでもムリだというものだが。
さて、ここから得られる結論はだね・・・。
このドリルは工具ではない。
当たりまえか(笑)。
ということは何か?
実はこれ、対人用の武器なのではなかろうか。
人体を攻撃する用であれば包丁のような刃先がすごく尖っているようなものでも有効なのはご存知のとおりであり、雪歩ドリルもその仕様に準拠している。
また、さほど大きなトルクを発生させる必要もないし、大して強度も要求されない。
そしてこのサイズ。
攻撃用に限定するのであれば、このような大きなサイズは必要ない。
ということは、これは防御用の機能も兼ね備えていると考えるのが妥当である。
接近戦になれば、ピストル持った相手よりも恐らく雪歩ドリルのほうが強い。
わたしはドリルを装備した雪歩が怒った時には決して近寄るべきではないと提唱したい。
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