DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

風(59)

2021-01-05 18:55:50 | ButsuButsu


吾輩は猫である。
名前は、えーっと、忘れた。

吾輩の話を聞いてくれ。
世は新型コロナウィルスとやらで大騒ぎ。
この国の未来を考えるとき、吾輩も気が気ではない。

思うに、世の政治家の無為無策は目を覆うばかり。
猫の世界でも話題となっておる。
こんな時には、吾輩のような知恵者の意見を聞くべきだ。

吾輩には良い考えがある。
それを「ツモリキャンペーン(Tsumori Campaign)」と名付けた。

食べたツモリ
旅したツモリ

こうして皆がツモリキャンペーン基金(Tsumori Campaign Fund)を立ち上げればよい。
いや、これは政治家が音頭を取って、国の政策としてやるのだ。

よいかな。
銀行などの金融機関を窓口として、善男善女からファンドを募る。
預託した金額に応じて、国は債権を発行する。

コロナが収束するまで、この基金から宿泊施設や飲食店にお金を支払う。
そうじゃの、その店の売り上げの50%を保証するのじゃ。

もちろん、どの店でもよいというわけではない。
コロナ対策をチェックして、合格したところへお金を渡すのじゃ。

コロナが収束したら、債権を持っている庶民は、ただで飲食や宿泊ができるようにする。
そのころには通常の客が帰ってきているので、店は繁盛しているから大丈夫じゃ。
もし不足分があれば、それを政府が補填すればよい。

猫の世界ではオアズケ作戦ともいう。
今食べようとは思わず、今遊ぼうとは思わず、ちょっと先まで我慢するのじゃ。

みんなでGoto Tsumoriじゃよ。
これは一種の時間差攻撃じゃな。

吾輩は猫である。
もちろん、言うことに責任は持てん。

ただ人間も、少しは猫の言うことを聞く耳を持った方がよかろう。
猫の手を借りるじゃなくて、猫の知恵を借りるじゃ。

実は、この作戦には更なる深慮遠謀があるのじゃが、今日のところはこれまでじゃ。
お休み前の、猫談義、いかがじゃったかな?