ヨーロッパに来ると決まって、一番くらいに楽しみにしていたイタリア。
行くのが予想外に遅くなったのは、やっぱちょっと遠いからですかね。意外にも、ベルギーとかオランダは相当早い時期に行ったし。
なんせ、フレンチより気軽で美味しい世界に冠たるイタリア料理のお国ですもの!!!@名所旧跡はどっちでもよかった
いい飛行機がなくて、徹夜で朝(?)3時半ごろおうちを出発。
飛行機に乗るころ夜明け。ジャーマンウイングは半分くらいの確率でバス乗り込みです。さすがLCC。
乗ってる途中、うとうとして目が覚めたら眼下が(たぶん)アルプス山脈で。
息をのむほど美しかった。、、、カメラは網棚(っていうのか?)に入れたリュックの中で、タブレットで撮ったので画質がいまいちなのですが、、、
一時間ほどで某ラノベのヒロインの出身地、ミラノに到着。
例によって無理やり休みを取ってくれた旦那が来るまで、アーリーチェックインしてホテルでお昼寝。
もともと、空港についたら電話して、迎えの車を呼ぶ、という体制のホテルだったのですが。
私「Hello? I'm your Guest of today. Can you come to airport?」
フロント「Sure! ぶぁっておうぃやぬんぅえめ?」
・・・はい?
電話って発音が籠るから嫌いなんだよ!とは、前から思っていたのですが、それに加えてものすごいイタリア訛り。「どこに居るのか」「何人か」「荷物はどれくらいか」という、中学生レベルの英語の会話を成立させるのにえらい苦労しました。あぁ旦那、早く来て@私よりよほど英語得意
到着後。
私「ということで、チェックインできる?」
フロント「今?チェックインタイムは正午になってるんだけど」@朝10時
私「ええ、知ってます。」
フロント「ふーん、ご存じ(にやり)。・・・今チェックインされるなら25ユーロプラスになりますが?」
えー、お金取るの?
と思いつつ、寝てないのでとりあえず落ち着きたく、ここは仕方ない出費と割り切ってアーリーチェックイン。おやすみなさい、、、
***
ミラノは、都会なので、ちょっと見たらもうあんま興味を失いまして。
ミラノのドゥオモ。
広場では大量のスリと押し売りが居るので気を付けましょう。。。(汗
写真撮ろうと立ち止まったら、自撮り棒やらセリエAのユニフォームやら売りつけにわらわらと、、、早々に退散。
次の目的地、フィレンツェへ。
ここは長いよー(笑)
ここらの名物はTボーンステーキ、イタリア語でビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ。
店によるんだけど、だいたい1kg(!)前後からの注文。もちろんシェア。
評判のいいお店に行って、今まで食べたお肉の中ではかなり好きな方だったのだけど、それでも一人前500g(骨の重さも含むので可食部はもっと少ないけど)は多すぎ!
しばらくお肉はいいです。だいたい私は比較的野菜と炭水化物を好むんでだなぁ、いや、肉も魚もチーズも好きだけど、こういうものを想定しているわけでは(以下略)
フィレンツェは、町全体がすごく素敵でした。
どこを歩いてもこんな感じ。
ミケランジェロ広場から見る夕暮れのフィレンツェ市街。
今回、ホテル滞在だけでは胃袋および口が死ぬ、ということで、フィレンツェでは日本で言う「一泊からのウィークリー(?)マンション」を借りまして、自炊か外食だったのですが、そこのアパートのオーナーさんが「絶対夕暮れ!」というのを信頼してよかった―
すっごい綺麗でした。中心街から少し歩くんだけどね、バスもあるけど遠回りだし、山登りだから酔うし。でも行くだけある。めっちゃ綺麗。
この街は、いろいろ見どころのある街で、ルネサンス発祥の地でもあり、ヨーロッパ貴族のほとんどと血縁関係を作った名家メディチ家の本拠地でもあり(というか、メディチ家がルネサンスの立役者でもある)。
・・・と書いておきながら、しょっぱなはあんまメディチ家と関係ないヴェッキオ宮。
フィレンツェ共和国の政庁として使われた建物で、奥のほうでは現在でも市役所として公務員の皆さんがお仕事中。
中がミュージアムになっており、有料ですが見ることが出来ます。
回廊、無駄に豪華。
大広間。
こんな小部屋が延々と続く。中で昔は何してたんだ?
ミケランジェロの作品とかもあるらしいんですが、有名なものではなく。でも、すごくなんというか豪華ぁ~な装飾の数々で、大変満足。
お隣は有名なウッフィツィ美術館。
なんでこんな読みにくい名前なのかと思ったら、「事務所=オフィス」の意味だそうです。おふぃす-おふぃつぃ-うっふぃつぃ、、、無理があるような気もするけど、、、
もちろん入りました。
ボッティチェリ、春。
同、ヴィーナス誕生。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、受胎告知。
その他、有名無名(ってもその道のプロからしたら垂涎)の作品を延々見続けて3時間だったか4時間だったか、、、
休憩場所はその辺にあるものの、もう疲れ果て@旦那は結構早い段階で戦線離脱した
ええ、軽い気持ちで行ってはイケマセン。
建物がそんなに広い感じしなかったのであんま気合を入れずに行ったのですが、これは疲れる。後半はみんな立ち止まることなく流しまくってました
しかも、この都市の美術館はこれで終わりではなーい!!
徒歩10分くらいのところにアカデミア美術館があるのだ。
こんにちは、ダヴィデ像。
この美術館はこれくらいしか名物はないのですが、それでも入場にはしばらく並びました。
変な角度からもう一枚。
筋肉や血管の表現、力強さ、、、こりゃ全世界から見に来るわけだわ。
でも個人的に一番感動したのは「ヴィーナス誕生」かな。
完全な素人なので、きれいだった、すごかった、ってしか言えないのだけど、なんというか吸い込まれるような魅力がありました。ずーっと見てたい、って思った。日本に来たらまた見に行きたいけど、来ることあるかなぁ、、、
ダヴィンチは、モナリザのときも思ったんだけど、なんか数学的っつーか説明的なんだよねぇ、、、図っぽいというか。あんま感性に訴えてくるものはない感じ。
ウッフィツィ美術館から出てすぐのところが、ヴェッキオ橋。
フィレンツェ最古の橋で、現在のものは1300年代の築だそうです。
・・・うん、それで?って眺めではあったんだけど(笑)
景色はめっちゃよかった。
フィレンツェではあと、本場じゃないけど評判のお店でナポリピッツァを食べたり、、、
ドゥオモの大きさと華麗さに感嘆したり、、、
夜もドゥオモは綺麗。
あと、結構いいスーパーを見つけて、生ハムを切ってもらって、そこのお総菜コーナーでつまみを調達してテイクアウト&自炊したりしておりました。
ドイツも生ハムは美味しいと思ったけど、イタリアはもっともっと美味しい!!そして安い!!!@興奮気味
問題は、鍋にしようとしたら白菜がなくて(ドイツのスーパーならたいていどこでも売っている)、なんか和食のだしと調味料使ったのに全然洋風のスープになっちゃったことでしょうか。まぁ、それでも自分で作ったものというのはありがたいもので、外食で不足しがちな野菜も取れるし、心身が暖まるというか。しかし、買わなかったけどなぜか白滝は売ってたのよね。すき焼きとおでん以外にどういう活用をするのかわからないけど、どっちも材料は揃わないし、どう食べられているのかめっちゃ気になる。
フィレンツェでは、もう少し足を延ばしてピサにでも行こうか、と時間を取ってあったのですが、
「・・・なんか、ドゥオモも旧市街も塔も飽きたね」
「・・・どうせピサに行っても塔が曲がってるだけでしょ?ふーって吹いてる写真とか、手で支えてる写真とか撮って終わりでしょ?」
と、めんどくさくなって行先を変更。
どこにするよー、とばたばた探した先は、キャンティ。
(地名クリックでWikipediaに飛びます。)
全然事前知識はなかったのですが、キャンティワインはイタリアワインの代名詞であり、大量生産であるがゆえに高級感はなかったものの、最近ブランド化に力を入れて見直されてきている地域、だそうです。
フィレンツェから南にシエナに向かって田舎道をどんぶらこと進んでいくと、その田舎がキャンティワインの生産地になっております。
最初に探した情報では、
「個人で行くのは大変難しい地域ではあるが、車なら」
「当社がバスツアー(英語)を敢行しております。お昼ごはん付、試飲つき100ユーロ!」
「電車で近くまで行き、そこから自転車を漕いで40分」
・・・無理じゃん。
って感じだったのですが、よくよく調べると、パンツァーノ・イン・キャンティという田舎町にいくには、目と鼻の先のフィレンツェ・チェントラーレ(中央駅)からバスが出ているらしい。しかも、片道3.8ユーロ。バスの停留所から最寄りのテイスティング可のワイナリーへは徒歩10分弱。
・・・めっちゃ行けるやん。楽しいやん、遠足。
ってことで、ちょうどその遠足の日に無駄に朝早く起きてしまったこともあり(ベッドがいまいちで熟睡に至らず)、朝食を済ませて朝8時台のバスにのってパンツァーノ・イン・キャンティへ。
いかにもイタリアぁーなおんぼろバスに揺られ、フィレンツェの市街地を30分ほどぐるぐる走り、市街地を出てから15分ほど走ればオリーブ畑とブドウ畑の広がる超田舎。
キャンティ・クラシコのマーク。
がらんごろーん、たのもー、とワイナリーの事務所の前で鐘を鳴らして、出てきた農家の奥さんにテイスティングさせてくださーいな、とお願いしたらば。
雰囲気のある倉庫にて、
奥さん「3本までテイスティングしていいわ。これがテーブルワイン、これがクラシコ、ちょっと特別な日に飲むものね。年代が古くなるにつれて重くなってくわ。さ、どれ飲む?」
三本適当に選んで事務的にテイスティングして買い付け終了。
・・・ま、予想はしていたけど(テイスティングや試飲の8割方はこんなもん)、15分で目的達成してしまったぜ。
景色はいいんだけどねー
仕方がないので街歩き。カフェもないしさ、まだ開いてないしさ(笑)
狭いけど、これがこの町というか村というかのメイン通り。
ぶらぶら歩いていると、いい雰囲気の酒屋を発見。ただし開店準備中。。。
おっちゃん「いいワイン、チョコレート、そして音楽!暇なら寄ってきな!!」
・・・入っていいかい?(to旦那)
無事(若干しぶしぶの、、、ふらふらと酒屋に入りたがる習性に呆れ気味ではある)旦那の了解を得て入店。
おっちゃん「英語でいい?お客さんたちどこから来たの?日本?そりゃーすげぇ。」
・・・そりゃすごいだろうな、こんな田舎で(爆)
おっちゃん「開店準備終わったらすぐ来るからさ、ちょっと待っててね!ほら、ここの棚のやつがこの辺のローカルワイン。後から飲ましてやるからさ!」
おっちゃんがにやっと笑って変な帽子をかぶると、その辺にあった瓶に書いてある漫画のおやじになりました。(汗)
↑この人
・・・ここのテイスティングはすごかった。
おっちゃんおよび店内の写真を撮り損ねたのが大変遺憾なのですが、勧められるままに10本くらい飲んだでしょうか。(もちろんほんのちょっとずつだけど)
「これはテーブルワイン、ピノノワールとナントカ(←覚えてない)が○パーセントずつ。この年は当たり年で結構値段の割に美味しいんだ」
「これまで3本は普通のワインね。キャンティ・クラシコいくよ?これがどこそこのワイナリーの代表的な奴。さっきのこれのひとつ上のクラスだね」
「(つまみは何が合う?という質問で)もちろん肉、あんまり重くないからステーキより煮込みのほうがいいね。あと、軽めのチーズなんかと合わせても美味しい。」
「こっから先はスーパートスカーナと言われている新興の高級ワインだよ。最初に飲んでもらうこのワインは、ワインだけの味わいじゃないんだよ。うちにはチョコレートもあるって言ったでしょ?これを一口舐めてからワインを飲んでみて、口に広がるでしょう?」
とかなんとか。
結局勢いに押されて(?)スーパートスカーナ一本、トリュフ入りチョコレート一瓶、高級バルサミコ酢一瓶お買い上げ。
おっちゃんの勢いに押されてみたい方は是非こちらをご覧ください→Webサイト
・・・と言っても、名刺と同じ情報しか書いてないんだけど、、、住所とメアドと電話番号と。何のために作ったんだ、Webサイト、、、
最後の都市はヴェネツィア。
ここは、なにがどう、っていうより、もうなんというか居るだけでハッピーというか、街が全体的にテーマパークっていうか。
鳥がきれいに入ってくれました。
夕方も綺麗。
お疲れだったので、ふらっと入ったレストランで、前菜にムール貝のなんとかを頼もうとしたら、ウエイトレス(というには貫録と雑っぽさがあるおばちゃん)が、
「えー、それやめときなよぉ。同じ貝ならこっちのほうが美味しいよ?エビも入ってるし。」
と別メニューを指さすわけです。
えーっと、そこには、貝とトマトのスープ、焼いたパン添え、と書いてございますが、、、スープは要らないんですが、、、
「だいじょぶ、スープなんて底のほうにちょびっとしか入ってないから。」
・・・じゃあスープに分類するなよ!!!
↑この旅最大のツッコミ
んで、出てきたのがこちら。↓
で、めっちゃ美味かった。
おばちゃん「美味しいでしょ?シェフのおすすめなのよー」
おばちゃんGJ。美味いです。
おばちゃん「あんたたちが最初に食べようとしてたのはさ、貝しかないから。これはエビも入ってるから。」
・・・聞いた、それさっき聞いた
パスタのほうはいまいち、というか、アルデンテってヨーロッパではあんまり人気がなくて、日本人からすると「、、これ延びてる」。味はマズくなかったんだけど。
ヴェニスは夜も綺麗。
ヴェネツィアングラスがいいというので、産地のムラーノ島までいったのだけど、あんまこれってのはなくてお買い上げならず。
でも景色は綺麗(笑)
ムラーノ島では、運河の周りにテーブルとイスが出ており、ぽかぽかといい天気で、日向ぼっこしながらワイン飲んでる人をいいなぁーと眺めていたら、珍しく旦那から「ちょっと飲んでいこうか」と言われたので、嬉々として白ワイン一杯飲んできました。
最終日は、持って帰ってる途中でビンが割れちゃったらいろんな意味で哀しすぎる!と、パンツァーノ・イン・キャンティのおじさんの店で買ったスーパートスカーナを空け。
めちゃめちゃ美味かった。
市場で刺身とお総菜屋さんでも探そうと思って、行ってみたんだけど、ほんとに「魚市場」で、ホテル泊の我々にはちょっとハードル高すぎるものしかなく、お持ち帰りのお総菜屋を探して、夕方買いに行ったんですね。そしたら、ドイツではあんま見かけないんだけど、煮込み肉やいろんな種類のコロッケ、イカ墨でイカを煮たの、野菜の洋風煮つけ、といろいろあって、バイキング形式で頼んだのだけど目移りするくらいで。
簡単な椅子が置いてあってイートインでも食べれるようになってて、頼むとチンしてお皿に盛ってくれるんだけど、老夫婦がすごい自然に二人でそれ&白ワインを頼んでその辺のテーブルで食べていてめっちゃ美味しそうでした。
我々は、徒歩数分のホテルに持って帰り、テーブルを簡単にセットしてワインと一緒に・・・心残りは、開けた時点で食べる方に意識が行ってしまって写真を撮り損ねたことですねorz
惣菜もめちゃめちゃ美味しかったんだけど、私に関しては感動の大半をワインが持っていった感はあります。めちゃめちゃ高いワインってほどでもなかったのですが、、、原語でぐぐってもほとんど出てこないんで、あんま市場に出してるものではなさそう。
帰りは、ちょうどいい飛行機がなくて、一回ベルリンへ飛んで、そこから電車で大回りして居住地へ。半日かかりました、、、まぁ田舎ですから仕方ない。ゆっくりの行程でしたがこれだけあると疲れますな。言葉がある程度分かるというのはありがたいことです(笑)あードイツ語が下手になってるー、と思いながら帰ってきましたが、疲れてると郷愁がね。一緒に日本に帰りたかったよぅ。
次は数日置いて母が遊びに来てくれます。初の海外珍道中、どうなることやら・・・
行くのが予想外に遅くなったのは、やっぱちょっと遠いからですかね。意外にも、ベルギーとかオランダは相当早い時期に行ったし。
なんせ、フレンチより気軽で美味しい世界に冠たるイタリア料理のお国ですもの!!!@名所旧跡はどっちでもよかった
いい飛行機がなくて、徹夜で朝(?)3時半ごろおうちを出発。
飛行機に乗るころ夜明け。ジャーマンウイングは半分くらいの確率でバス乗り込みです。さすがLCC。
乗ってる途中、うとうとして目が覚めたら眼下が(たぶん)アルプス山脈で。
息をのむほど美しかった。、、、カメラは網棚(っていうのか?)に入れたリュックの中で、タブレットで撮ったので画質がいまいちなのですが、、、
一時間ほどで
例によって無理やり休みを取ってくれた旦那が来るまで、アーリーチェックインしてホテルでお昼寝。
もともと、空港についたら電話して、迎えの車を呼ぶ、という体制のホテルだったのですが。
私「Hello? I'm your Guest of today. Can you come to airport?」
フロント「Sure! ぶぁっておうぃやぬんぅえめ?」
・・・はい?
電話って発音が籠るから嫌いなんだよ!とは、前から思っていたのですが、それに加えてものすごいイタリア訛り。「どこに居るのか」「何人か」「荷物はどれくらいか」という、中学生レベルの英語の会話を成立させるのにえらい苦労しました。あぁ旦那、早く来て@私よりよほど英語得意
到着後。
私「ということで、チェックインできる?」
フロント「今?チェックインタイムは正午になってるんだけど」@朝10時
私「ええ、知ってます。」
フロント「ふーん、ご存じ(にやり)。・・・今チェックインされるなら25ユーロプラスになりますが?」
えー、お金取るの?
と思いつつ、寝てないのでとりあえず落ち着きたく、ここは仕方ない出費と割り切ってアーリーチェックイン。おやすみなさい、、、
***
ミラノは、都会なので、ちょっと見たらもうあんま興味を失いまして。
ミラノのドゥオモ。
広場では大量のスリと押し売りが居るので気を付けましょう。。。(汗
写真撮ろうと立ち止まったら、自撮り棒やらセリエAのユニフォームやら売りつけにわらわらと、、、早々に退散。
次の目的地、フィレンツェへ。
ここは長いよー(笑)
ここらの名物はTボーンステーキ、イタリア語でビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ。
店によるんだけど、だいたい1kg(!)前後からの注文。もちろんシェア。
評判のいいお店に行って、今まで食べたお肉の中ではかなり好きな方だったのだけど、それでも一人前500g(骨の重さも含むので可食部はもっと少ないけど)は多すぎ!
しばらくお肉はいいです。だいたい私は比較的野菜と炭水化物を好むんでだなぁ、いや、肉も魚もチーズも好きだけど、こういうものを想定しているわけでは(以下略)
フィレンツェは、町全体がすごく素敵でした。
どこを歩いてもこんな感じ。
ミケランジェロ広場から見る夕暮れのフィレンツェ市街。
今回、ホテル滞在だけでは胃袋および口が死ぬ、ということで、フィレンツェでは日本で言う「一泊からのウィークリー(?)マンション」を借りまして、自炊か外食だったのですが、そこのアパートのオーナーさんが「絶対夕暮れ!」というのを信頼してよかった―
すっごい綺麗でした。中心街から少し歩くんだけどね、バスもあるけど遠回りだし、山登りだから酔うし。でも行くだけある。めっちゃ綺麗。
この街は、いろいろ見どころのある街で、ルネサンス発祥の地でもあり、ヨーロッパ貴族のほとんどと血縁関係を作った名家メディチ家の本拠地でもあり(というか、メディチ家がルネサンスの立役者でもある)。
・・・と書いておきながら、しょっぱなはあんまメディチ家と関係ないヴェッキオ宮。
フィレンツェ共和国の政庁として使われた建物で、奥のほうでは現在でも市役所として公務員の皆さんがお仕事中。
中がミュージアムになっており、有料ですが見ることが出来ます。
回廊、無駄に豪華。
大広間。
こんな小部屋が延々と続く。中で昔は何してたんだ?
ミケランジェロの作品とかもあるらしいんですが、有名なものではなく。でも、すごくなんというか豪華ぁ~な装飾の数々で、大変満足。
お隣は有名なウッフィツィ美術館。
なんでこんな読みにくい名前なのかと思ったら、「事務所=オフィス」の意味だそうです。おふぃす-おふぃつぃ-うっふぃつぃ、、、無理があるような気もするけど、、、
もちろん入りました。
ボッティチェリ、春。
同、ヴィーナス誕生。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、受胎告知。
その他、有名無名(ってもその道のプロからしたら垂涎)の作品を延々見続けて3時間だったか4時間だったか、、、
休憩場所はその辺にあるものの、もう疲れ果て@旦那は結構早い段階で戦線離脱した
ええ、軽い気持ちで行ってはイケマセン。
建物がそんなに広い感じしなかったのであんま気合を入れずに行ったのですが、これは疲れる。後半はみんな立ち止まることなく流しまくってました
しかも、この都市の美術館はこれで終わりではなーい!!
徒歩10分くらいのところにアカデミア美術館があるのだ。
こんにちは、ダヴィデ像。
この美術館はこれくらいしか名物はないのですが、それでも入場にはしばらく並びました。
変な角度からもう一枚。
筋肉や血管の表現、力強さ、、、こりゃ全世界から見に来るわけだわ。
でも個人的に一番感動したのは「ヴィーナス誕生」かな。
完全な素人なので、きれいだった、すごかった、ってしか言えないのだけど、なんというか吸い込まれるような魅力がありました。ずーっと見てたい、って思った。日本に来たらまた見に行きたいけど、来ることあるかなぁ、、、
ダヴィンチは、モナリザのときも思ったんだけど、なんか数学的っつーか説明的なんだよねぇ、、、図っぽいというか。あんま感性に訴えてくるものはない感じ。
ウッフィツィ美術館から出てすぐのところが、ヴェッキオ橋。
フィレンツェ最古の橋で、現在のものは1300年代の築だそうです。
・・・うん、それで?って眺めではあったんだけど(笑)
景色はめっちゃよかった。
フィレンツェではあと、本場じゃないけど評判のお店でナポリピッツァを食べたり、、、
ドゥオモの大きさと華麗さに感嘆したり、、、
夜もドゥオモは綺麗。
あと、結構いいスーパーを見つけて、生ハムを切ってもらって、そこのお総菜コーナーでつまみを調達してテイクアウト&自炊したりしておりました。
ドイツも生ハムは美味しいと思ったけど、イタリアはもっともっと美味しい!!そして安い!!!@興奮気味
問題は、鍋にしようとしたら白菜がなくて(ドイツのスーパーならたいていどこでも売っている)、なんか和食のだしと調味料使ったのに全然洋風のスープになっちゃったことでしょうか。まぁ、それでも自分で作ったものというのはありがたいもので、外食で不足しがちな野菜も取れるし、心身が暖まるというか。しかし、買わなかったけどなぜか白滝は売ってたのよね。すき焼きとおでん以外にどういう活用をするのかわからないけど、どっちも材料は揃わないし、どう食べられているのかめっちゃ気になる。
フィレンツェでは、もう少し足を延ばしてピサにでも行こうか、と時間を取ってあったのですが、
「・・・なんか、ドゥオモも旧市街も塔も飽きたね」
「・・・どうせピサに行っても塔が曲がってるだけでしょ?ふーって吹いてる写真とか、手で支えてる写真とか撮って終わりでしょ?」
と、めんどくさくなって行先を変更。
どこにするよー、とばたばた探した先は、キャンティ。
(地名クリックでWikipediaに飛びます。)
全然事前知識はなかったのですが、キャンティワインはイタリアワインの代名詞であり、大量生産であるがゆえに高級感はなかったものの、最近ブランド化に力を入れて見直されてきている地域、だそうです。
フィレンツェから南にシエナに向かって田舎道をどんぶらこと進んでいくと、その田舎がキャンティワインの生産地になっております。
最初に探した情報では、
「個人で行くのは大変難しい地域ではあるが、車なら」
「当社がバスツアー(英語)を敢行しております。お昼ごはん付、試飲つき100ユーロ!」
「電車で近くまで行き、そこから自転車を漕いで40分」
・・・無理じゃん。
って感じだったのですが、よくよく調べると、パンツァーノ・イン・キャンティという田舎町にいくには、目と鼻の先のフィレンツェ・チェントラーレ(中央駅)からバスが出ているらしい。しかも、片道3.8ユーロ。バスの停留所から最寄りのテイスティング可のワイナリーへは徒歩10分弱。
・・・めっちゃ行けるやん。楽しいやん、遠足。
ってことで、ちょうどその遠足の日に無駄に朝早く起きてしまったこともあり(ベッドがいまいちで熟睡に至らず)、朝食を済ませて朝8時台のバスにのってパンツァーノ・イン・キャンティへ。
いかにもイタリアぁーなおんぼろバスに揺られ、フィレンツェの市街地を30分ほどぐるぐる走り、市街地を出てから15分ほど走ればオリーブ畑とブドウ畑の広がる超田舎。
キャンティ・クラシコのマーク。
がらんごろーん、たのもー、とワイナリーの事務所の前で鐘を鳴らして、出てきた農家の奥さんにテイスティングさせてくださーいな、とお願いしたらば。
雰囲気のある倉庫にて、
奥さん「3本までテイスティングしていいわ。これがテーブルワイン、これがクラシコ、ちょっと特別な日に飲むものね。年代が古くなるにつれて重くなってくわ。さ、どれ飲む?」
三本適当に選んで事務的にテイスティングして買い付け終了。
・・・ま、予想はしていたけど(テイスティングや試飲の8割方はこんなもん)、15分で目的達成してしまったぜ。
景色はいいんだけどねー
仕方がないので街歩き。カフェもないしさ、まだ開いてないしさ(笑)
狭いけど、これがこの町というか村というかのメイン通り。
ぶらぶら歩いていると、いい雰囲気の酒屋を発見。ただし開店準備中。。。
おっちゃん「いいワイン、チョコレート、そして音楽!暇なら寄ってきな!!」
・・・入っていいかい?(to旦那)
無事(若干しぶしぶの、、、ふらふらと酒屋に入りたがる習性に呆れ気味ではある)旦那の了解を得て入店。
おっちゃん「英語でいい?お客さんたちどこから来たの?日本?そりゃーすげぇ。」
・・・そりゃすごいだろうな、こんな田舎で(爆)
おっちゃん「開店準備終わったらすぐ来るからさ、ちょっと待っててね!ほら、ここの棚のやつがこの辺のローカルワイン。後から飲ましてやるからさ!」
おっちゃんがにやっと笑って変な帽子をかぶると、その辺にあった瓶に書いてある漫画のおやじになりました。(汗)
↑この人
・・・ここのテイスティングはすごかった。
おっちゃんおよび店内の写真を撮り損ねたのが大変遺憾なのですが、勧められるままに10本くらい飲んだでしょうか。(もちろんほんのちょっとずつだけど)
「これはテーブルワイン、ピノノワールとナントカ(←覚えてない)が○パーセントずつ。この年は当たり年で結構値段の割に美味しいんだ」
「これまで3本は普通のワインね。キャンティ・クラシコいくよ?これがどこそこのワイナリーの代表的な奴。さっきのこれのひとつ上のクラスだね」
「(つまみは何が合う?という質問で)もちろん肉、あんまり重くないからステーキより煮込みのほうがいいね。あと、軽めのチーズなんかと合わせても美味しい。」
「こっから先はスーパートスカーナと言われている新興の高級ワインだよ。最初に飲んでもらうこのワインは、ワインだけの味わいじゃないんだよ。うちにはチョコレートもあるって言ったでしょ?これを一口舐めてからワインを飲んでみて、口に広がるでしょう?」
とかなんとか。
結局勢いに押されて(?)スーパートスカーナ一本、トリュフ入りチョコレート一瓶、高級バルサミコ酢一瓶お買い上げ。
おっちゃんの勢いに押されてみたい方は是非こちらをご覧ください→Webサイト
・・・と言っても、名刺と同じ情報しか書いてないんだけど、、、住所とメアドと電話番号と。何のために作ったんだ、Webサイト、、、
最後の都市はヴェネツィア。
ここは、なにがどう、っていうより、もうなんというか居るだけでハッピーというか、街が全体的にテーマパークっていうか。
鳥がきれいに入ってくれました。
夕方も綺麗。
お疲れだったので、ふらっと入ったレストランで、前菜にムール貝のなんとかを頼もうとしたら、ウエイトレス(というには貫録と雑っぽさがあるおばちゃん)が、
「えー、それやめときなよぉ。同じ貝ならこっちのほうが美味しいよ?エビも入ってるし。」
と別メニューを指さすわけです。
えーっと、そこには、貝とトマトのスープ、焼いたパン添え、と書いてございますが、、、スープは要らないんですが、、、
「だいじょぶ、スープなんて底のほうにちょびっとしか入ってないから。」
・・・じゃあスープに分類するなよ!!!
↑この旅最大のツッコミ
んで、出てきたのがこちら。↓
で、めっちゃ美味かった。
おばちゃん「美味しいでしょ?シェフのおすすめなのよー」
おばちゃんGJ。美味いです。
おばちゃん「あんたたちが最初に食べようとしてたのはさ、貝しかないから。これはエビも入ってるから。」
・・・聞いた、それさっき聞いた
パスタのほうはいまいち、というか、アルデンテってヨーロッパではあんまり人気がなくて、日本人からすると「、、これ延びてる」。味はマズくなかったんだけど。
ヴェニスは夜も綺麗。
ヴェネツィアングラスがいいというので、産地のムラーノ島までいったのだけど、あんまこれってのはなくてお買い上げならず。
でも景色は綺麗(笑)
ムラーノ島では、運河の周りにテーブルとイスが出ており、ぽかぽかといい天気で、日向ぼっこしながらワイン飲んでる人をいいなぁーと眺めていたら、珍しく旦那から「ちょっと飲んでいこうか」と言われたので、嬉々として白ワイン一杯飲んできました。
最終日は、持って帰ってる途中でビンが割れちゃったらいろんな意味で哀しすぎる!と、パンツァーノ・イン・キャンティのおじさんの店で買ったスーパートスカーナを空け。
めちゃめちゃ美味かった。
市場で刺身とお総菜屋さんでも探そうと思って、行ってみたんだけど、ほんとに「魚市場」で、ホテル泊の我々にはちょっとハードル高すぎるものしかなく、お持ち帰りのお総菜屋を探して、夕方買いに行ったんですね。そしたら、ドイツではあんま見かけないんだけど、煮込み肉やいろんな種類のコロッケ、イカ墨でイカを煮たの、野菜の洋風煮つけ、といろいろあって、バイキング形式で頼んだのだけど目移りするくらいで。
簡単な椅子が置いてあってイートインでも食べれるようになってて、頼むとチンしてお皿に盛ってくれるんだけど、老夫婦がすごい自然に二人でそれ&白ワインを頼んでその辺のテーブルで食べていてめっちゃ美味しそうでした。
我々は、徒歩数分のホテルに持って帰り、テーブルを簡単にセットしてワインと一緒に・・・心残りは、開けた時点で食べる方に意識が行ってしまって写真を撮り損ねたことですねorz
惣菜もめちゃめちゃ美味しかったんだけど、私に関しては感動の大半をワインが持っていった感はあります。めちゃめちゃ高いワインってほどでもなかったのですが、、、原語でぐぐってもほとんど出てこないんで、あんま市場に出してるものではなさそう。
帰りは、ちょうどいい飛行機がなくて、一回ベルリンへ飛んで、そこから電車で大回りして居住地へ。半日かかりました、、、まぁ田舎ですから仕方ない。ゆっくりの行程でしたがこれだけあると疲れますな。言葉がある程度分かるというのはありがたいことです(笑)あードイツ語が下手になってるー、と思いながら帰ってきましたが、疲れてると郷愁がね。一緒に日本に帰りたかったよぅ。
次は数日置いて母が遊びに来てくれます。初の海外珍道中、どうなることやら・・・