2018年11月20日 柳生街道(剣豪の里コース)後半
忍辱山円成寺を出発してから2時間半。阪原峠をヒイコラ言いながら登って来た。
12:09 休憩も昼食も取らず、そのまま阪原峠を下る。
※柳生街道(剣豪の里コース)前半はこちら
阪原峠は柳生への下りもけっこう急坂で、ウエットな石畳が滑りそうでやや怖い。
足元に神経を集中しながら慎重に下っていたら、突然、背後で「ザザッ、ザザッ」と言う音。
振り返ったら、目の前に人が迫る。心臓が止まるかと思った。
私より年配と思われるジイサンが軽快に私を追い抜いて行った。バケモノかと思った。
結局、本日私を追い抜いて行った人は、このトレイルランのジイサン一人だけだった。
追い越す時は、後ろから声をかけて欲しいものだ・・・。
あのジイサンは、こんな悪路も駆けて行ったのだろうか・・・。
12:28 疱瘡地蔵に到着。一応、お賽銭を上げて無病息災を祈願。
この巨石の右下に、「柳生の徳政碑文」というのが彫られてあるそうだが、気づかなかった。
疱瘡地蔵の裏側には、六体地蔵も彫られている。
疱瘡地蔵から少し下ったところにも六体地蔵があった。「中村六地蔵」と言うらしい。
12:40 柳生の里に出たようだ。
東海自然歩道の道標は左に誘っているが、私は真直ぐ橋を渡り、かの有名な「一刀石」を見に行く。
向かい側のバス停前でシバシ休憩。本日初めての休憩だが、腰を下ろすところがないので立ったまま・・・。
12:46 「一刀石」のある「天乃石立神社」を目指して、坂を上る。
けっこうキツイ坂道をヒタスラ登る。
12:59 「天乃石立(あまのいわだて)神社」に到着。
鳥居をくぐり、拝殿脇を通って奥へ進む。
13:06 「一刀石」に到着。
なるほど見事にマップタツに割れている。
柳生石舟斎が、天狗と間違えて叩き切ったとされる岩。
円成寺から歩いて来て、ここで初めて数組の観光客と出会う。
みなさん、タクシーツアーで来ているようだ。
「一刀石」から戻って、「天乃立石神社」の拝殿に参拝。
ご神体は、鬱蒼とした森の中に鎮座する四体の巨岩。
洞窟に隠れた天照大神を引っ張り出すために、手力雄命(タヂカラオノミコト)が、天の岩戸の扉を開けた時に、力余ってここまで飛んで来たのだそうだ。
≪天の岩戸の扉≫
前から見ると、この巨岩は二本の杉の木にもたれ掛かっているように見えるが・・・。
横から見ると、斜めに自立しているのが良く分かる。さらに、後ろの岩も僅かな隙間を開けて同様に自立している。
「こんな奇跡が起こるのだろうか?」と、ビックリ。
私が見たパワースポットの中では最高ランクだ。「一刀石」より遥かに神秘的。
あまりにも神秘的なので、弁当を喰うのを遠慮してしまった。
13:30 ビックリ仰天の「天乃石立神社」を後にして、山道を進む。
13:45 柳生家の菩提寺、芳徳寺に到着。
境内は紅葉もなかなか美しい。
紅葉のトンネルをくぐって本堂の背後に回ると、柳生家歴代の墓地がある。
14:06 芳徳寺を出て、柳生の里を眺めながらゴールの柳生バス停に向かう。
≪柳生藩家老屋敷≫
門から外観を覗いただけ。
≪十兵衛杉≫
遠くから眺めただけ。
≪十兵衛食堂≫
14:35 柳生バス停に到着。
バス停の前に、十兵衛食堂というのがあったので、ためらわず入った。空腹は耐え難いほど・・・。
十兵衛そばと甘酒を美味しく頂きました。リュックのオニギリは無駄になったが・・・。
食事が終わってもバスの時間まで40分余りある。
15:03 暖簾を仕舞い始めた食堂のオクサンに教えてもらい、「阿対の石仏(あたやのせきぶつ)」と言うのを見に行くことにした。
茶畑の脇を走るように急ぐ。
15:18 「阿対の石仏」に到着。
≪阿対の石仏(あたやのせきぶつ)≫
≪阿弥陀如来と地蔵菩薩≫
見事な巨石仏なのでジックリ見ていたいが、時間がないので急いで柳生バス停に戻る。
15:43 JR奈良駅行きバスに乗り込む。今回の古道歩きも無事終了。
青色の線が歩いたコース 国土地理院
コースタイム
円成寺ー(50分)→夜支布山口神社ー(55分)→南明寺ー(29分)→阪原峠ー(19分)→疱瘡地蔵
ー(21分)→天乃石立神社ー(13分)→芳徳寺ー(15分)→家老屋敷ー(8分)→柳生バス停
ー(17分)→阿対の石仏ー(17分)→柳生バス停
歩いた時間:4時間4分
歩いた距離:約12km
※基本のコース取りは、「近鉄てくてくまっぷ 柳生街道(剣豪の里)コース」とほぼ同じ。
天乃石立神社と阿対の石仏は私のオリジナルで追加。
柳生街道(剣豪の里コース)前半はこちらを参照
柳生街道(滝坂の道コース)前半はこちらを参照
柳生街道(滝坂の道コース)後半はこちらを参照
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