You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

THE BATMAN ザ・バットマン

2022-03-20 08:38:35 | 映画[サ行]


 
バットマンとなってゴッサムシティーの悪と対抗し始めて2年目のブルース・ウェインの姿を描いた新作ザ・バットマン。
 ブルース・ウェインをロバート・パティンソン、ほかにマット・リーヴス、コリン・ファレル、ポール・ダノらが共演。監督は『猿の惑星』シリーズなどのマット・リーヴスがメガホンを取った。

 私はこれまでのバットマン映画とは全く異様な雰囲気を感じながらこの映画に没頭していった。3時間という長い作品だったがそれを全く感じさせず「物語で魅せる」バットマン作品だった。ロバート・パティンソン演じるブルース・ウェインはむしろひ弱で陰のある青年だが一旦バットマンになると重厚で強靭な別人に変貌する。そこがひとつの魅力になっている。だがまだバットマンとして日の浅いせいかスタイリッシュでないそのままのブルース・ウェインを感じさせる場面もある。そしてこの映画は素晴らしいサスペンスになっている。観客を引き込む何かがある。観るに連れて観客は主人公に感情移入してゆき、最後にはゾーイ・クラヴィッツ 演じるキャットウーマンにも恋してしまう。全く違った素晴らしいバットマン映画を観れたと思う。これからおそらく多くの映画賞でも高く評価されることは間違いないと思う。






映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』特別予告(世界の嘘編)2022年3月11日(金)公開

スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム

2022-01-10 08:42:50 | 映画[サ行]
 

  
 これまで何人も演じてきた[スパイダーマン]の最新トム・ホランド版シリーズの第3弾。本作にはマーベルの人気キャラのドクター・ストレンジも共演。監督を前2作に引き続きジョン・ワッツが担当。トム・ホランドのほかヒロインにゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、アルフレッド・モリナが出演。スパイダーマンが自分だと知れわたってしまったピーターがドクター・ストレンジとともに予想外の戦いに挑む。


 最新のシリーズを飛び越えて過去作に登場した敵キャラ達が総出演。この映画は言わば「スパイダーマン祭り」なのだが観てゆくうちに様相が変わった。あれだけ悪事をし尽くした悪者達が良い人間に戻るとは限らないという考えの年配者と自分の考えを押し通す若者の抵抗、そして「自己責任」を訴える奇妙な娯楽映画だった。細かくは伏せることにするがとてもちぐはぐな印象。そしてドクターストレンジの次の映画の前宣伝?と思った人も多そう。







『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』予告3 1月7日(金)全国の映画館で公開!  #全ての運命が集結する ──

そして、バトンは渡された

2021-11-07 10:35:33 | 映画[サ行]


 
 第16回本屋大賞で大賞を受賞した瀬尾まいこの小説が原作の映画。すべての人に最も身近な「家族」をテーマにして、素敵な女性に育つ主人公を温かく包む様々な「家族」とその出来事を描く。今はときめく3人、永野芽郁、田中圭、石原さとみが演じ主演、共演の区別をつけられない。他に岡田健史、大森南朋、市村正親ら。
 名字を4回も変えるという境遇に育つ優子が明るく、純粋で素敵な女性に育ってゆくが彼女を包み込むその時々の家族の愛情が彼女のすばらしさを育んでいる。
 どのような苦境でも与える愛情によって素晴らしい明日が待つということを伝えたいというのが判る。この素敵な女性に永野芽郁がぴったりな上に、田中圭、石原さとみのふたりがさらにこの作品を素晴らしいものにしていると思う。こころが温かくなる作品。



映画『そして、バトンは渡された』本予告

G.I.ジョー: 漆黒のスネークアイズ

2021-10-31 10:08:54 | 映画[サ行]


 
 USAの子供向け玩具『G.I.ジョー』から生まれ、アニメから映画シリーズとなったシリーズ3作目の作品。戦闘エキスパートチーム「G.I.ジョー」のメンバー、スネークアイズの若いころを中心に描く。
メガホンを取るのは『ちいさな独裁者』などのロベルト・シュヴェンケ。ヘンリー・ゴールディング、アンドリュー・コージ、ウルスラ・コルベロのほか、石田えり、平岳大、安部春香らが出演。

 闇組織から命を狙われていた男を救ったスネークアイズが600年にわたって日本の平和を守ってきた秘密忍者組織“嵐影”への入門を許可される。スネークアイズは嵐影から下される三つの試練を乗り越えていくが思いもかけない戦いに巻き込まれる。

 驚かされるのが嵐影の本拠として岸和田城と高級料亭を使って描いているところ。米国向けとして忍者とお城は切り離せないところだし舞台が壮大となってうれしいが、他の撮影の大半をカナダのバンクーバーで行ってるため、ありがちな異様な日本の描き方も多く観られて私たちにいつもの抵抗感を抱かせる。 時系列が異なるので今回はドウェイン・ジョンソンやブルース・ウィリスらの出演はなく寂しいスピンオフ作品になっているが、ハリウッドでも例が少ない日本での一大ロケが行われた作品なので見逃せない作品。






ヘンリー・ゴールディング主演!映画『G.I.ジョー: 漆黒のスネークアイズ』新着US予告編

DUNE/デューン 砂の惑星 

2021-10-24 09:41:53 | 映画[サ行]


 原題「DUNE」はアメリカの作家 フランク・アンバート著のSFシリーズ。1965年に1作目の「砂の惑星」が発刊され、以降20年間で計6作品となった宇宙と惑星を舞台とした超大作シリーズ。『スター・ウォーズ』シリーズなど数多くのSF作品に影響を与えたと言われている。
『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化。主人公をティモシー・シャラメが演じ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザックらが共演する。

 宇宙に帝国が築かれている紀元1万年以上の未来。貴重な資源である「香料」の生産地である惑星デューンを舞台に繰り広げられる覇権争いを描いている。スターウォーズと同じように悪徳な皇帝が巨大な権力を振りかざしていてこれに立ち向かう。ただスターウォーズと違ってこちらは酷く落ち着いた雰囲気。もっと大人向けのスターウォーズといったイメージ。ただ、巨大なスケールで描かれた世界観はスターウォーズに優っているかもしれない。興味深いヒロインの登場がまだ遅いが主人公のティモシー・シャラメがこれからも人気を集めそう。原典のDUNEは6作品あるが本作はどうなるかに期待が寄せられる。






映画『DUNE/デューン 砂の惑星』日本版本予告 2021年10月15日(金)全国公開

ザ・スーサイド・スクワッド 

2021-08-22 10:13:45 | 映画[サ行]


 スーサイド・スクワッドとは直訳すると自殺行為の特殊部隊、うまく言えば「極めて危険な決死隊」だろうか。編成されるのはDCコミックスの悪役たち。命令に逆らえば首に埋め込まれた爆弾で殺され、成功すれば減刑されるが立ち向かうのは巨大なモンスター。ハーレイ・クイン役はマーゴット・ロビー、最強スナイパーのブラッドスポートをイドリス・エルバ、敵をチーズに変える能力を持つポルカドットマンをデヴィッド・ダストマルチャンなどが演じ、監督と脚本は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどのジェームズ・ガン。

 チームの中でやはり目立つのはマーゴット・ロビーのハーレイ・クインだけれど。彼女のはじけっぷりにはだんだん慣れてきた。サメのキング・シャークはまさしくアメコミの紙面から出現したようなキャラクターだけれど、その声をシルヴェスター・スタローンが演じたのにはびっくり。あの声のファンも多いことだろう。
型にはまったアメコミのヒーローものと一線を隔して、エピソードはバカバカしいのだけれど、ぶっとんだ映像とあちらこちらで風刺を交えた結構楽しい、見ごたえのある映画になっていたと思う。






映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』本予告編

ジャングル・クルーズ

2021-08-08 07:52:02 | 映画[サ行]


 1955年に開園した最初のディズニーランドに作られたアトラクションの「ジャングル・クルーズ」をもとにしたしたアドベンチャー。船長をドウェイン・ジョンソン、ヒロインを『メリー・ポピンズ リターンズ』などのエミリー・ブラントが演じた。監督は「トレイン・ミッション」などのジャウム・コレット=セラ
 アマゾンの奥地にあるという不老不死をもたらす花を求めての冒険に挑む3人のキャラクターがとても面白く、展開も早くトレジャーハンティングとしての面白さもあって見どころが多い。急流やアマゾンの動物たちとの戦いだけでなく、潜水艦だ出てきたり首狩り族が出てくるのはまだ驚かないが、最後にはパイレーツ・オブ・カリビアンかと思ってしまうような意外なモンスターまで登場する。出ているだけで頼もしいドウェイン・ジョンソンの船長の本当の姿が以外だったが、最後まで楽しくまとまったさすがディズニーと思わせる映画だった。






「ジャングル・クルーズ」本予告編

SEOBOK ソボク

2021-07-25 09:28:49 | 映画[サ行]

 近未来、極秘のプロジェクトで生まれた人類初のクローン「ソボク」と彼を護衛する元諜報部員がソボクを狙う謎の組織から逃れるための死闘を描いたSFサスペンスアクション。監督はイ・ヨンジュ。元諜報部員ギホンをコン・ユ、クローン「ソボク」をパク・ボゴムが演じる。
 病のために死から逃れることができないギホンと特殊な能力を持ち、寿命を持たないソボクとが追跡者の襲撃から逃れるために行動を共にする。自分の病と立ち向かいながら、ソボクを守るギホンを演じるコン・ユはやはり観るものを惹き付ける魅力がある。元諜報部員ギホンの人間性をうまく描ききったのはコン・ユならではと思う。一方のソボクを演じたパク・ボゴムもドラマで観る彼とは違った人を演じている。自分が人間と違うという苦悩と戦いながら静かに生きるソボクの心情が伝わってくる2時間だった。ヒロインがいない、あまり華やかさも無い映画ながら彼ら二人の心情と絆を深く描いたところが見どころの映画。






7.16 (fri)公開『SEOBOK/ソボク』 予告

ザ・バッド・ガイズ

2021-04-10 22:20:30 | 映画[サ行]


重罪で収監されている服役囚たちが、減刑と引き換えに警察の捜査チーム「特殊犯罪捜査課」として活躍するアクション。監督はソン・ヨンホ。ここのところ新感染などにも出続けているマ・ドンソクが主演を務め、キム・サンジュン、キム・アジュン、チャン・ギヨンらが共演する。

 囚人護送車の襲撃によって逃亡した凶悪犯とその組織をたった4人のバッドガイズが叩き潰す。最後には日本のヤクザまでラスボスとして出てくる若干、反日とも思えるような展開になる。

 すさまじい破壊力の鉄拳を振るうマ・ドンソクをこれでもかというところまでじっくりと観られる。あまり深く考えなくても良い単純ストーリーでストレス発散には良いかも知れない。



マ・ドンソク主演 映画『ザ・バッド・ガイズ』劇場予告

劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班

2021-04-04 22:21:55 | 映画[サ行]


 ドラマ放送がとても印象的だったこの「シグナル」。満を持しての劇場版公開はとても待ちどうしかった。

原案は同名の韓国ドラマ。愛の不時着などで知られるスタジオドラゴンと制作会社ASTORYが共同で制作して韓国で大ヒットし数々の賞を受賞したこのドラマを2018年日本で連続ドラマとしてリメイクした。その後もネット配信でも多くのファンをつかみ、今回はオリジナルストーリーで待望の劇場版映画化。
正式名は 「シグナル 長期未解決事件捜査班」

 日本版の魅力はやはり俳優陣と思う。主演の坂口健太郎そしてもうひとりの主演と言っていい北村一輝がいい味を出している。それに吉瀬美智子、木村祐一、池田鉄洋とが人間味豊かなチームの場面の数々を作っている。

つながるはずのない無線機が決まって23時23分に鳴り出し、三枝警部補!! 大山巡査部長!!と相手を呼び合うところがとても好きなシーンだ。そこにはそのときどきのふたりの感情がこもっていて観ている私たちをその状況に引き込む。
 
 毎回生じるはずのタイムパラドックスや記憶が変わらないところなどに突っ込みを入れたい人も多いと思うが、あまり深く考えずに見ればそれぞれの展開が非常に面白く、訪れたはずの悲劇が償われてホッとするシーンなどが多く、とても優れているストーリーだ。劇場版はドラマよりもスケールを増して見ごたえもあった。まだまだ続きそうな物語はこれから先も期待させてくれるはず。面白かった。




【主題歌:BTS「Film out」】『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』90秒予告(2021年4月2日公開)