バットマンとなってゴッサムシティーの悪と対抗し始めて2年目のブルース・ウェインの姿を描いた新作ザ・バットマン。
ブルース・ウェインをロバート・パティンソン、ほかにマット・リーヴス、コリン・ファレル、ポール・ダノらが共演。監督は『猿の惑星』シリーズなどのマット・リーヴスがメガホンを取った。
私はこれまでのバットマン映画とは全く異様な雰囲気を感じながらこの映画に没頭していった。3時間という長い作品だったがそれを全く感じさせず「物語で魅せる」バットマン作品だった。ロバート・パティンソン演じるブルース・ウェインはむしろひ弱で陰のある青年だが一旦バットマンになると重厚で強靭な別人に変貌する。そこがひとつの魅力になっている。だがまだバットマンとして日の浅いせいかスタイリッシュでないそのままのブルース・ウェインを感じさせる場面もある。そしてこの映画は素晴らしいサスペンスになっている。観客を引き込む何かがある。観るに連れて観客は主人公に感情移入してゆき、最後にはゾーイ・クラヴィッツ 演じるキャットウーマンにも恋してしまう。全く違った素晴らしいバットマン映画を観れたと思う。これからおそらく多くの映画賞でも高く評価されることは間違いないと思う。
映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』特別予告(世界の嘘編)2022年3月11日(金)公開