原作 こうの史代の同名漫画の映画化。NHK「花は咲く」アニメ版を監督した片渕須直が再び こうの史代の世界を描きます。クラウドファンディングで原作の漫画を映画にしたい気持ちを持った3374人から集まった39121920円で この映画のプロモーション編を作り、映画化に漕ぎ着けたといいます。
平成 19年公開の「夕凪の街桜の国」http://blog.goo.ne.jp/bobby101/c/dfd40d2247c03b7e20b702bedbfb7105 はこのブログでも書きましたが、原爆のあと10年も経たないうちに広島で生まれた私は「夕凪の街桜の国」でこうの史代を知り、その作風にも内容にも、心に訴えるものを感じてその後ずっと気になっていました。
「この世界の片隅に」を映画にするためのクラウドファンディングが、もう少し早く分かっていれば私も応募したに違いありません。
主人公すずが何もわからないまま18歳で広島から呉に嫁ぎ、戦争という時代に翻弄されながらも、健気に逞しく生きる姿をたんたんと追ってゆきます。激しく訴えるのではなくたんたんと描いた描写のあちこちに訴えかけるものを感じる映画です。
涙を流さずに居られないのは、悲しい出来事が起こったあとで様々なことが有ってから。
どれほど辛いことが起きたのか、自分のことは微塵にも出さずに・・・・。
能年玲奈あらため のん がすずを素晴らしく表現していて(広島弁もすごく出来ています)
感情が引き込まれてゆきます。
エンディングロールのあとでは画面で右手のイラストが手を振ってくれますが、すずの人間性を素晴らしく感じながら自然とにじむ涙とともにこれを見ていました。
映画『この世界の片隅に』予告編