You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

007/慰めの報酬

2009-01-24 16:04:41 | 映画[数字題]
監督   マーク・フォスター
キャスト ダニエル・クレイグ
     オルガ・キュリレンコ
     マチュー・アマルリック
     ジュディ・デンチ

 ダニエル・クレイグ版007の第2作目。前作の1時間後からのストーリー展開なので前作の最後で黒幕と判ったミスター・ホワイトをトランクに押し込んでの激しいカーチェイスで始まる。このアクションも半端じゃないが、ボートでのアクション、飛行機のアクションやスカイダイビングなど陸海空でのアクションの連続が見物。そしてこれまでの007には少なかった瀕死寸前までもの生身のアクションが凄い。
これまで有ったような途轍もないスケールや華麗さも無く、タフで力強いボンドで、一方では諜報部員に成りきれない葛藤を持つ。まさしく成長過程のボンドであり、リアルで生身のボンドをみるのもなかなか良かった。
ただ、欲を言うとグラマラスなボンドガール達までは望まないがQの登場や秘密兵器など、007らしさがもっと有っても良かった。新生ボンドにそれらも融合すればさらに面白い007になってゆくと思う。シリーズが楽しみ。
 
ファミリー度 75点 カップル度 80点 映画好き度 80点

「007/慰めの報酬」特報



ワールド・オブ・ライズ

2009-01-18 19:52:10 | 映画[ワ行]
監督    リドリー・スコット
脚本    ウイリアム・モナハン
キャスト  レオナルド・デカプリオ
      ラッセル・クロウ
      マーク・ストロング

 名匠リドリー・スコット監督、レオナルド・デカプリオとラッセル・クロウの2大スターが競演ということになれば映画としてのグレードの高さが伺えるが、やはり期待を裏切らないものだった。嘘を仕掛けるサスペンスやスパイ映画的なヒーローの要素も兼ね備えた社会派の映画。今でも世界各地で頻繁に起こっている自爆テロを阻止しようとするCIAの現地捜査官と本局の上司、そして現地の協力者との間の人間模様も主題。デカプリオはもうすっかり私の最初の印象を払拭してその場に溶け込んだ演技ができる名優になった。そしてラッセル・クロウ、アメリカン・ギャングスターの時とは別人のように上司ホフマンを演じるが、外見までかなり変えた憎い演技だったとも思える。現地での協力者ハニを演じるマーク・ストロングもまたぴったりの役柄で盛り立てている。最後の方のカメラを回して拷問のシーンなど、以前、報道などで実際に見た光景を思い出させるほど、現実的で真に迫っていた。エンターテインメントになってしまったかも知れないが、映画が訴えようとすることは同じと思う。私には良かった映画だった。

 ファミリー度 70点 カップル度 70点 映画好き度 75点

ワールド・オブ・ライズ



K-20 怪人二十面相・伝

2009-01-11 13:22:45 | 映画[カ行]
監督・脚本 佐藤嗣麻子
キャスト  金城 武 松 たか子 仲村トオル 
       國村隼  高島礼子

 ロンドン・インターナショナル・フィルム・スクールで映画製作を学んだ佐藤嗣麻子の監督・脚本。佐藤監督は映画「ヴァージニア」を日本からの出資を得てイギリスのスタッフ、キャストにより製作し「アポリアッツ賞」を受賞。「エコエコアザラク」を監督し、「アンフェア」の脚本家でもある。また、映画宣伝にもあるように「三丁目の夕日シリーズ」のスタッフが再集結し映像を創り出している。中でもVFXプロダクション白組がこの映画で描いているレトロかつ空想的な世界はとても気に入った。どこかに有ったような都市だが異空間。貧民の社会は現実的。年輩の観客はもちろん、どの年齢層にも受け入れられそう。見て楽しく、大人にもウケる和製のヒーローものは珍しい。それも松たか子を抱えてビルの間を飛び渡るところはスパイダーマン、高い所へ垂直に吊り上がるところはバットマン、國村隼の役所はまさしく007やバットマンの武器調達役。まねてはいるのだが全く嫌味を感じない。これもこの映画の雰囲気なのだろうか?
 これに一役かっているのが金城 武のキャラクター、松たか子のキャラクターだと思う。このふたりのキャラクターに武器調達役の國村隼のトリオは是非次回作でも見てみたい。本当に珍しい和製ヒーローのエンターテインメント作品です。

 ファミリー度 85点 カップル度 85点 映画好き度 80点
 

K-20 怪人二十面相・伝 K-20:Legend of the Mask Trailer