You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

ALWAYS 三丁目の夕日

2007-11-30 00:07:06 | 映画[ア行]
監督・VFX 山崎 貢
脚本     山崎 貢・古沢良太
キャスト 吉岡秀隆 小雪 堤 真一 薬師丸ひろ子 堀北真希 三浦友和ほか
原作   西岸良平 「三丁目の夕日」

 この映画は家族でゆったりと見ようと先に回していたのですが、普段ひとりで暮らす母との話のなかで一緒に見ることを決めたので、家族より一足先に見てきました。親父が生きていれば「懐かしい映画だから二人で見ておいでよ」と言ったに違い無いこの映画です。一作目を見ていない母ですが、懐かしい世界に入り込み感激していました。昔の親父との若い頃も思いだしていたのでしょう。三丁目の夕日はそんな出来事も生んでくれる映画です。日本のあちこちで私達と同じような光景が見られたかも知れませんね。公開されて3週間になりますが、依然としてほぼ満員に近い状態。それも幅広い年齢層です。みんなが好んで観られるのはこの映画の素晴らしいところですね。三丁目の住人はみんながいい味を出しています。これは言うまでもないですね。特に淳之介役の須賀健太、一平役の小清水一輝、そして美加役の小池彩夢の子役三人もとてもいい。心をなごませてくれます。
 最後の方では温かい涙が何度も流れました。でも周り中そうだったので、気にしなくてもよかったですね。
ファミリー度 100点、カップル度 95点 映画好き度 95点。

マイティー・ハート

2007-11-25 11:13:57 | 映画[マ行]
監督   マイケル・ウインターボトム
キャスト アンジョリーナ・ジョリー
     ダン・ファターマン
     アーチー・パンジャビほか

原作   マリアンヌ・パール著「マイティー・ハート新聞記者ダニエル・パールの勇気ある生と死」

 夫の生還を信じて自らも中心となって犯人組織を突き止めてゆこうとする主人公マリアンヌの果敢な姿を描いた社会派ドラマ。アンジョリーナー・ジョリーが主演でブラット・ピットがプロデューサーに名を並べている話題作ですから、期待するところは多いのですが、正直言って判りにくく、もっと観る側に主体を置いて欲しかったと思います。
 題材も良く、アンジェリーナ・ジョリーの演技もこれ以上には無いと言えるほど鬼気迫るものでした。本年度アカデミー賞の有力候補と言われていますが、ドキュメンタリーに徹した特殊な臨場感が、逆に観る側に取っては違和感を与えているような感があります。あの周りの人や子供達の声、雑踏の音などが入るのも演出の一部だったのですが、少し耳障りに思えましたが。
夫婦の間の愛を訴える映画と言うより、真正面からドキュメンタリーとして観るのが一番です。
ファミリー度 65点 カップル度 65点 映画好き度 70点

不都合な真実

2007-11-22 11:44:51 | 映画[ハ行]
監督    デイビス・グッゲンハイム
キャスト  アル・ゴア
      ほか
 ゴア前米副大統領のノーベル平和賞受賞を機会に再上映する企画があり、この作品を劇場で観ることができました。ゴア氏とIPPC国連気候変動に関する政府間パネルにノーベル賞受賞のニュースはついこのまえ届いたばかりです。ゴア氏はノーベル賞の賞金は全額寄附を申し出ましたが、この映画を見れば、ゴア氏がこれまで自分の私財や自分の時間をどれだけこの問題に費やしてきたかがよく解ります。ノーベル賞の賞金の比では無いでしょう。不都合な真実は環境問題への警鐘だけでなくこのゴア氏のこの問題に対する情熱をも深く描いた映画です。子供たちに、またその子供たちに、今のあるがままの地球を遺したいと言うその気持ちは誰もが同じです。それを力強く、全霊を振り絞るように世界に訴えてくれる姿にとても共感します。映画の終盤、講演を続けるゴア氏の言葉が会場に響きます。力強くかつ心のこもった言葉を聞きながら私は心を打たれ、いつしか目頭が熱くなっていました。この人こそ、世の中の指導者になって欲しい人物だと私は思います。
ファミリー度 80点、カップル度 80点、映画好き度80点


ディスタービア

2007-11-16 21:14:19 | 映画[タ行]
監督 D・J・カルーソ
脚本 クリストファー・ランドン、カール・エルスワース
出演 シャイア・ラブーフ
   デヴィッド・モース
   サラ・ローマー
   アーロン・ヨー
 ディスタービアという英語を調べても見つかりませんが、これはdisturb(当惑させる)とsuburbia(郊外に住む人への蔑称)とを合成した造語とのこと。まさにこの映画の隣人のことです。この映画はあのヒッチコックの名作「裏窓」のリメイクではあるのですが、主人公ケール役のシャイア・ラブーフや友人役のアーロン・ヨーのキャラクターのせいか青春映画のような感覚です。物語は最初にのぞき見の対象だった隣の若い娘(サラ・ローマー)が仲間に加わってから新展開が始まります。もう一方の隣に住む一人暮らしの男に大きな疑いが持ち上がるのですが・・。この隣人の男を演じるデビット・モースがやはりこの映画の要、彼の演技と最後のテンポ良い展開がこの映画には切っては切り離せません。それとケールの母親役のキャリー=アン・モスはあのマトリックスの時の黒いスーツが似合うスレンダーな印象とは別人のよう。彼等が脇を固めることでなかなかのサスペンスに仕上がっています。
 ファミリー度 80点 カップル度 85点 映画好き度 75点
 

オリオン座からの招待状

2007-11-07 22:52:56 | 映画[ア行]
監督   三枝健起
脚本   いながききよたか
キャスト 宮沢リエ
     加瀬 亮
     原田芳雄
     中原ひとみ ほか
 
 京都の古い映画館「オリヲン座」を舞台に無き夫の意志を継いで小さな映画館を守り続けたトヨ(宮沢りえ)と、それを静かに支えた留吉(加瀬亮)の物語。浅田二郎の「鉄道員(ぽっぽや)」に収められた短編が原作ですが、小説ではあまり描かれていなかったトヨと留吉に焦点を置いたものになっています。トヨを演ずる宮沢りえは薄幸ながらも明るく、優しく、この役には彼女しかいないと思えるほどです。留吉を演じる加瀬亮は師事した館主の願いでもあったオリヲン座を守り続けるのですが、その従順で素朴なイメージに彼もぴったりだと感じます。宮沢りえも加瀬亮も、晩年のふたりを演じる原田芳雄や中原ひとみも、見る者を引きつける印象深い映画ですが、このふたりの純愛を せつな過ぎると感じるか、二人にとっては十分な幸せの形だったと感じるかは 見た人それぞれが違うでしょう。私は紛れもなく前者ですが。皆さんはどうでしょう?

ファミリー度 70点 カップル度 75点 映画好き度 80点

バイオハザードⅢ 

2007-11-04 20:19:08 | 映画[ハ行]
製作総指揮 マーチン・モスコウイック
監督    ラッセル・マルケイ
キャスト  ミラ・ジョボビッチ
      オデット・フェール
      アリ・ラーター
      イアン・グレン

 映画「フィフス・エレメント」で一躍有名になったミラ・ジョボビッチですが、バイオハザードⅢでまさしくスーパーヒロインを演じています。もうかなりの強さと貫禄です。アンブレラ社に二度捕らえられ、そこでTウイルスによるDNA実験を行われたためですが、一種の超能力も備え、このアクションが見どころです。但し、心臓が強い人にオススメ。Tウイルスに汚染され砂漠化してゆく世界が舞台ですが、あのベガスの町はえ!と思います。でもこのセットを作ったメキシコの砂漠では気温が55度にもなるとのことで、建設作業は早朝や夕方以降にしか出来なかったらしく大変だったことが伺えます。この映画のミラの強さはストレス発散にはいいかも。
 ファミリー度 60点 カップル度 70点 映画好き度 70点

ブレイブ・ワン

2007-11-01 12:45:28 | 映画[ハ行]
製作総指揮 ハーバード・W・ゲインズ
監督    ニール・ジョーダン
キャスト  ジョデイ・フォスター
      テレンス・ハワード ほか
      
 主人公は犯罪者を裁くために、最後の一線を越える!・・・
ジュデイ・フォスターは最初の病院でのシーンがとても痛々しく、家に帰って来ても、外に出ようとしても足がすくんで出られない。そのあたりからずっと感情移入していました。この結末は賛否両論だろうと思います。私は賛成派。警部役のテレンス・ハワードは「クラッシュ」で注目を集め、「ハッスル&フロウ」でアカデミー主演男優賞候補に選ばれた演技派ですが、この新しい個性は印象強く残りました。新しいタイプのデカでしょう。なお、主人公エリカの元に戻った愛犬、復讐の相手の居場所まで走って行ってエリカを導くのですが、この犬の頭の良さには脱帽です。
主人公のあの苦しみと心の中の葛藤を深く強く演じられるのはジョデイ・フォスターだからこそですね。
 ファミリー度 75点、カップル度 80点、映画好き度 85点