You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

火天の城 

2009-09-22 00:09:36 | 映画[カ行]
監督    田中光敏
キャスト  西田敏行
      大竹しのぶ
      福田沙紀
      椎名桔平
      寺島 進 ほか
      
 第11回松本清張賞を受賞した山本兼一の同名小説の映画化。上映時間139分。織田信長が築城を命じた幻の城と言われる安土城をめぐり、宮大工の棟梁、岡部又右衛門をを主人公とした異色時代劇。安土城は築城から僅か三年で焼失したとされ、その復元案にも諸説がある。その城の姿のみならず内部の設計や築城の一部始終までを題材とした本作は誰をもが抱く歴史へのロマンを駆り立てる。大河ドラマにも十分になりそうな題材を一本のそれも139分と言う短い映画に仕上げたのには贅沢感もある。ただ、描ききれて無いところも少なくないのは残念なところ。特に最大の難関であった木曽の巨大檜を切り出してくれる気持ちにさせるには余程の人間的なつながりが無ければ無理なことだが、それが余りにも簡単に描かれていて、最も感動を呼ぶところなのに惜しい気がした。ここで観客が涙を流せるようなら、これからの映画賞の受賞も間違いないと思ったが・・・。
 でも、大竹しのぶが演じた主人公の妻のひととなりには感動した。このあたりは多くの歴女の賛同を呼びそう。

ファミリー度 75点 カップル度 75点  映画好き度 75点

火天の城



ウルヴァリン:X-MEN ZERO

2009-09-18 23:13:31 | 映画[ア行]
監督   ギャヴィン・フッド
キャスト ヒュー・ジャックマン
     リーヴ・シュレイバー
     ダニー・ヒューストン
     ドミニク・モナハン
     ライアン・レイノルズ

 人気シリーズのビギンズものがこのところ目白押し。バットマン・ビギンズ、007、スタートレックにターミネーターも。どれも新しいシリーズ化を狙ってのものだが、本作も例外では無さそう。それにしてもヒュー・ジャックマンはかっこがいい。鍛えられた体に力強いアクション、バイクの乗りこなしや闘う姿は華麗とも言える。
様々なミュータントから、彼らの能力をすべてコピーした最強のミュータント兵器 を作り上げるために、罠を仕掛けてくるかっての部隊長の卑劣な行為に真っ向から立ち向かう。途中、意外などんでん返しもあるが、常に正義を貫く主人公に感情移入して、最後まで目が離せない。
 本来のXーMANのシリーズが途中から失速した感があったが、本作はこれを補って余る出来。是非劇場の大きいスクリーンで見て欲しい。

 思わずやっぱりと言ってしまうシーンがあるので、エンドロールの後を見逃さないように。

ファミリー度 80点、カップル度80点、映画好き度 80点。


ウルヴァリン:X-MEN ZERO トレーラー



サブウェイ123 

2009-09-12 23:02:39 | 映画[サ行]
監督   トニー・スコット
キャスト デンゼル・ワシントン
     ジョン・トラボルタ
     ジョン・タトウーロ ほか

 デンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタが競演するということで作品のレベルは否が応でも上がっていて期待しつつ鑑賞。しかし残念ながら脚本と演出に物足りなさを感じる出来だった。1974年に公開された映画「サブウェイ・パニック」のリメイクで、これが名作との評判高く、これと同じ様に手に汗握る展開の面白さを求めてしまう。しかし、デンゼル・ワシントン演じる地下鉄職員と犯人トラボルタの頭脳戦というふれ込みに対しても、いつまで待ってもそのような頭脳戦は出て来ないし、犯人たちの計画もはっきり言ってお粗末。人質の命か次々と失われるという緊迫感がもっと出ていればと惜しく思った。
 だが、さすがデンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタと思わせる役作りで、このふたりの存在感は際だっていた。原作では主人公のガーバーは鉄道公安の刑事だったがこれを普通の地下鉄職員に変えて欲しいという希望を出したのはデンゼル・ワシントンだったとのことで、見る側が親しみの沸くガーバー役を自ら太ることで風貌を変えてまでして演じきっている。トラボルタも僅かなことで激高する悪人キャラをさすがと言わせるくらいに怪演している。このふたりの個性有る競演がこの映画の見どころだ。


 ファミリー度 70点 カップル度 75点 映画好き度 75点

サブウェイ123 2009年9月4日公開



トランスポーター3

2009-09-05 23:09:34 | 映画[タ行]
製作   リュック・ベンソン
監督    オリヴィエ・メガトン
キャスト ジェイスン・ステイサム
     ロバート・ネッパー
     フランソワ・ベルレアン
     ナターリア・ルダコワ  ほか


 「TAXI]シリーズののリュック・ベンソン製作・脚本のシリーズ第3作。主人公の元特殊部隊員フランク・マーティンはその類い希なドライビングテクニックで愛車BMWを操り、依頼品を目的地へ運ぶプロの「運び屋」。今回はウクライナへの有毒廃棄物の搬入を巡って、ウクライナの大臣の娘の誘拐事件に巻き込まれる。
 
 ストーリーは単純だが、もうこれ以上のテクニックは無いだろうとも言えるカーアクションとステイタムのスタイリングな格闘が見物の映画。見終わっての爽快感は充分だ。特にBMWを斜めに傾け、2輪だけで2台のコンテナトラックの間を走り抜けるシーン、疾走する列車の屋根にBMWを飛び載せるシーンは凄く、どうやって撮影したかが気になるところ。
 ステイタムはこのクールで強く頼もしい主人公の役がはまり役だが、今回はヒロイン役がもっと知的で美人であれば良かった。ステイタム君にはちょっと似合わないと思った。でも爽快で愉快なラストシーンにはまあ、合っていたかも。


 ファミリー度 70点 カップル度 80点 映画好き度 75点

トランスポーター3 予告