日本発のSFコミック「攻殻機動隊」のハリウッドでの実写版。早くからこの実写版化権を得ていたスチーブン・スピルバーグがスノー・ホワイトなどをヒットさせた監督ルパード・サンダースを本作の監督に抜擢し、主人公にスカーレット・ヨハンソンを迎えてのSFファン必見の映画。
士郎正宗による原作は1991年に出版され、まだインターネットが一般に普及する前から電脳化やハッキングなどを取り上げ、未来を予見したストーリーにはカルト的なファンが多い。
このゴースト・イン・ザ・シェルが描く世界観には驚かされる。スカーレット・ヨハンソンが演じる少佐が追い求める本当の自分とそれを作り上げた宿命がこの世界に溶け込むようだ。高層ビルとその合間に巨大なホログラムで描かれる広告がひしめき合う高度に発達した社会だが暗く陰湿なものが幾所にも存在する。
なお、残念なのが少佐が自分の体を不可視化するときに機動隊スーツを脱ぐがそのスタイルがアニメと違いすぎた所。それはそれでいいのだが・・。
『ゴースト・イン・ザ・シェル』 本予告