You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

弥生、三月 君を愛した30年

2020-03-29 07:22:21 | 映画[ヤ行]

高校生の時から思い合う二人と彼らを見守る同級生の友との心のつながりを軸に、3人に訪れる出来事を 年毎に3月を舞台にして描いたラブストーリー。ドラマ「家政婦のミタ」「同期のサクラ」などの脚本家・遊川和彦が監督。2人を波瑠と成田凌、そして同級生の友を杉咲花が演じる。

自分が波瑠のファンなのでひいき目で見ているかも知れないけれど、高校生そしてその30年後まで子役も使わずにひとりで演じていることに余り違和感が無かった。見た目よりもむしろ時を経ることによって変わって行く心情の方が激しく変化していて、これに観るものは引き込まれる。

ページをめくるように場面が移り変わってゆくが、どれも3月ということがわかるシーンが出てくるのが特徴。最後はまさしくこの映画はファンタジーなんだと思わせる展開になるが3人がとても上手い役者ばかりなのではっきり言って感動して涙を溜めてしまった。良かった。

 

 

映画『弥生、三月 -君を愛した30年-』予告編


Fukushima 50(フクシマフィフティ)

2020-03-15 08:48:32 | 映画[ハ行]

  2011年3月11日、東日本大震災と巨大津波に襲われた直後からの福島第一原子力発電所で未曾有の危機に立ち向かった所長と作業員たちの事実を描いた門田隆将のノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」を実写映画化した話題作。佐藤浩市、渡辺謙が二大主演。ほかにも主役級の多くの共演者が顔を並べている。『沈まぬ太陽』の若松節朗がメガホンを取り、前川洋一が脚本を務めた。

 水素の圧力で次々と爆発を起こす発電所の中で、人体を犯そうと増大してゆく放射能を知りながら、東日本を被害から救おうとする所長、そして発電所のプロたちの尊厳を様々な葛藤を交えて描いている。本当の日本の危機だったあの事態をいまさらに深く知ることとなった。この作品を見て、これは日本の歴史上に残しておきたい映画だと正直思った。

多くの日本人が観るべき映画だし、この映画を見た多くの若い人たちに将来を託してゆくのだとも思った。本当にわが国を救ってくれた彼らにあらためて敬意を表したい。

 

 

映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)予告編


黒い司法  0%からの奇跡

2020-03-06 20:47:10 | 映画[カ行]

 いい映画だった。見ている間に大粒の涙が出るなんて久々なことだ。この映画は 死刑宣告をされた被告人の冤罪を晴らそうとする弁護士がどうしても罪を着せたい検挙側との戦いを描いた実話に基づく人間ドラマ。主人公の弁護士をマイケル・B・ジョーダン、被告人をジェイミー・フォックス、主人公を助けるパートナーをブリー・ラーソンが演じる。監督はデスティン・ダニエル・クレットン。

 この作品が描くシーンは主人公の弁護士と支援グループの女性、そして死刑を待つ死刑囚を中心に、彼らが活動する場所と刑務所、そして法廷がほとんど。それぞれの人物の感情が場面を通じて強く伝わってくるので、ある時は冤罪の死刑囚、ある時は彼を助けようともがく弁護士、ある時は人権を尊びたい女性活動家に感情移入できる。最後の場面では感情が最大になり、思わず手が拍手していたが全く恥ずかしさは無かった。エンドロールで実際の人物の写真とひととなりが紹介されるが感動の余韻がより深まってゆくのを感じた。いい映画だった。

 

 

映画『黒い司法 0%からの奇跡』本予告 2020年2月28日(金)公開