横山秀夫が「半落ち」「クライマーズハイ」などに続き、満を持して発表後2012年「文芸春秋ミステリー」の第一位、2013年「このミステリーがすごい」の第一位を獲得した究極のミステリー「64(ロクヨン)」。
前後篇2部作で映画化された。
前篇試写会で物語の源流を探るうちに次々と登場する名優の数々とその描き出す人物とがまぎれもなく合致していて、彼ら彼女らのすごさに驚いた。主人公三上を演じる佐藤浩市は私がこれまで見た彼の役柄で最も気に入ったほど。
前篇は前編である程度の盛り上がりと見たあとの満足感を味わえるが、最後の場面で描かれたこれからの物語がどれほど刺激的でセンセーショナルかがわかってくると、後篇がどれほど面白いかが予想できる。きっと前篇に続けて少しでも早く後篇を見たいという衝動に駆られることは間違いない。それもわかっていてか、後編は約1ケ月後と望みどおりの公開になっている。
「怒涛の後編!!」この表現が合うだろう。
「64-ロクヨン- 前編/後編」 予告