You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

引き出しの中のラブレター

2009-10-18 23:32:59 | 映画[ハ行]
監督   三城真一
キャスト 常盤貴子
     仲代達也
     八千草薫
     林遣都
     片岡鶴太郎  ほか 

 FMラジオのパーソナリティ、真生(まい)。心の引き出しの奥にしまい込んだ思いを、伝えたい人に伝える手助けをする番組を企画します。真生自身の思いと番組を聞く人たちの思いが交錯し、温かい実を結びます。

常磐貴子の笑顔がとても合っています。
脇役陣がこれ以上に無いというような人たちで、仲代達也が頑固で口少ない老人を、八千草薫が娘を思いやる優しい母親をそして、片岡鶴太郎は彼のために作ったような打ってつけの役柄を演じます。
フットボールアワーの岩尾も多少癒しに・・。
全体的な印象が、とても昔懐かしいというような印象。二十年前でもおかしくない普遍的な内容です。しかしメールが普通になったこの時代だからこそ、この映画の主役になる手紙というものの持つ力、温かさがより深く伝わるのだと感じます。
 予想できていながらも嫌味が無い感動が、自然に伝わってきます。最後で意外なつながりがあることがわかって、それがじんわりと心を打ちます。心地よい涙が流れ、そのままで劇場を出るのが気恥ずかしくなる。そんな優しい映画です。
     
ファミリー度 80点 カップル度 75点 映画好き度 75点

引き出しの中のラブレター



『ATOM アトム』

2009-10-12 11:08:05 | 映画[ア行]
監督・脚本 デビット・パワーズ
脚本    ティモシー・ハイド・ハリス
製作    マリアン・ガーガー
製作総指揮 ケン・ツムラほか

 小さな頃に見たアトム。この映画を見ながら、まだ始まって間がないのに何故か目が潤んでいました。
何故・・。アトムは新しく立体的な顔立ちになっているのですが、でも原作にとても近く、そしてその表情がいい。
空を飛び喜んでいる顔、辛い言葉を聞いて悲しんでいる顔、どれも素晴らしい表情。この映画でその豊かな表情を得たことがファンはとても嬉しい。そして人一倍人間的なアトムの心に触れ、すぐに感情移入してしまう。オリジナルの精神を守り、最高のスタッフを結集して作られた「アトム」。とても良かった。



 アトムの最初のテレビ放映はもう46年も前のこと。そして80年代にカラーのTVシリーズ化、2003年にはASTORO BOY 鉄腕アトムとして手塚プロとソニーピクチャーズが手を組み作ったシリーズは世界40カ国で放映されており、もはやあらゆる年代そしてあらゆる人々が親しんだ相手。
 本作を製作したイマジ・スタジオは香港とロサンゼルスを本拠地とする新進気鋭のアニメーション製作会社でこれまで「ミュータント・タートルズ」などを手がける。
 製作のマリアン・ガーガーは「21世紀の観客の感性に合わせつつも、製作の誰もがオリジナルの鉄腕アトムに忠実であろうと一番にこだわった。」とのこと。アメリカのミッキーマウスと同じように、アトムは日本の宝だからと。
このスタッフだからこそ、この素晴らしい映画が出来たのだと思う。



ファミリー度 95点  カップル度 90点  映画好き度 90点




『ATOM アトム』予告



BALLAD 名もなき恋のうた

2009-10-09 22:29:30 | 映画[ハ行]
 封切りから大部経つのになかなかの入り。邦画はやはり強いと思った。07年は一旦洋画の興行収入が邦画を上回ったが08年には洋画の789億に対して邦画は1158億と大きく上回った。やはりアニメや子供向け映画は強いのだろう。でも、この映画、アニメと実写の両方で人気なのは凄い。本作は主役、脇役陣の人気や話題性の効果も有って子供だけでなく、幅広い年齢層を呼び込んだようだ。ただ現実とは掛け離れたアニメだからこそ違和感が無かったものが、実写になって無理を感じるところもある。でもそこにあまり突っ込まずにただ楽しむのも一手。
 主題歌を歌うalanはレッドクリフPART1および2で綺麗なソブラノの歌声を聞かせてくれたが、本作も彼女が歌っている。alanは中国四川省出身の歌手で澄んだ高音と力強い歌唱力で、映画の主題歌のようなスケールのある歌が合う。レッドクリフでも紹介したがここでも入れておきたい。


ファミリー度 80点 カップル度 75点 映画好き度 70点

alan / BALLAD ~名もなき恋のうた~





マーシャル博士の恐竜ランド

2009-10-02 22:36:01 | 映画[マ行]
監督    ブラッド・シルバーリング
キャスト  ウィル・フェレル
       アンナ・フリエル
       ダニー・マクブライド
       ヨーマ・タッコン

小さな頃に外国のSFドラマにも良く出て来たかぶり物の宇宙人、それもオーソドックスなトカゲタイプの宇宙人が沢山出てくるコメディータッチの冒険映画。下ネタもふんだんなので子供向けではなさそうなのだが、見ればはっきり言って子供向け。私の見たシネマでも子供たちの笑い声が絶えなかった。もし彼女を誘うなら馬鹿にされないように注意が必要かも。この映画は70年代に人気だったTVドラマシリーズ 「LAND OF THE LOST」を映画化したもの。
トカゲマンはきっと当時のドラマで人気のあったものだろう。CGの恐竜とこのかぶり物とが共存しているギャップが滑稽。何も望まずに見るなら、昔を思い出しながらとてもノスタルジックな笑いを満喫できるのではないかな。

ファミリー度 75点 カップル度70点 映画好き度 70点


Land of the Lost - Trailer