You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

スラムドッグ$ミリオネア

2009-04-29 10:27:35 | 映画[サ行]
監督 ダニー・ボイル
   デーヴ・パテル
   フリーダ・ピント
   マドゥル・ミッタル
   アニル・カプール ほか

 アカデミー賞 最優秀作品賞ほか7部門受賞
 ゴールデン…グローブ賞 最多4部門 受賞

 インド人の俳優、スタッフを用いてイギリス人監督が撮ったオスカー最優秀作品。インド最大のスラム街であるムンバイ育ちの主人公ジャマールが警察で取り調べを受けているところから始まる。どうして警察にという疑問から、だんだんと彼の真実の話に引き込まれて行く。世界中で番組化されている「クイズ・ミリオネア」で正解を続けているということから、観る側は親近感を憶えるのだが、彼が語る生き様からインドの一部の苛酷な実体を知る驚きと交差して観るものを離さない。宗教暴動の巻き添えで母親を失い、生きるために物乞いを強いられ、兄妹のように育ったラティカとも離れ離れになり、再会もつかの間、実の兄からも辛い仕打ちを受ける。取り調べをする警部もジャマールの生い立ちと恋人を思い続ける哀しい思いを自分の心に少しづつだがしっかりと受け止めて行く。そして、最後にはジャマールを疑わなくなってゆく。このジャマールの半生と最後の一問に至るまでのクイズの進行とが絶妙にシンクロして最後の結末へと導かれる。オスカー受賞はこのあたりの構成の素晴らしさが由縁と強く感じた。
 現在、すざまじい発展をしよとしているインドだが、その裏での苛酷な貧困や宗教問題の実体を問いながら、誰もが心を温かくするジャマールとラティカの恋にスポットを当てる。監督が英国人だということと、あまりにもインドの一部分だけを露呈させているということでインド国内では賛否も有るようだ。
実際、この映画では映画としての作りはとても良いのだが、最後の結末では深い感動というよりも驚きと寂しさの方が強く感じられた。
 ただ、映画の最後には歌と踊りが待っている。(↓動画をクリック)それまでと反してこれが良い余韻を作ってくれている。インド映画にはつきものというこの歌と踊りが持つ効果も高いのではと思う。

ファミリー度 80点 カップル度 80点 映画好き度 90点

Pussycat Dolls - Jai Ho

 

「レッドクリフ Part II」 

2009-04-19 12:20:50 | 映画[ラ行]
監督    ジョン・ウー
キャスト  トニー・レオン
      金城 武
      チャン・フェンイー
      チャン・チェン
      ヴイッキー・チャオ
      中村獅童

 早くもpartⅠがテレビ放映されたのには驚いたがこれも最初は一本の作品にする予定が結局二部作になったと言う異例の映画だからだろう。二部作に分けたのは私は歓迎だった。そしてこの5ヶ月間とても楽しみだった。封切りから一週間で100万人突破は私と同じようにpartⅡに期待した人の多さを示すものだと思った。
さて、partⅡはその大きな期待に答えられたかどうか。
 
 もちろん面白かった。これだけの題材なのだから当然とも言えるが。partⅠの人物描写の良さと「八卦の陣」による戦いの興奮が受け継がれ、クライマックスの赤壁の戦いへと導く。ただ、面白くしようとし過ぎた感もある。特に周瑜の妻の小喬や孫権の妹の尚香が国を思い、民を思って戦うという展開は意外。これによってこの映画のファン層を広げたことと思うが。敢えて本来の三国志から離れエンターテインメントに徹したところは監督のジョン・ウーや製作側も葛藤も有ったこととだろが、結果は私は良かったと思った。本来の三国志ファンにとっては残念なところもあるだろう。孔明の神憑り的な天才軍師ぶりや戦略の面白さよりも周瑜と小喬とを中心に描いた大規模なドラマに仕上げてある。2時間半、誰もが楽しめる物語だ。
 この映画に大きく貢献したのが岩代太郎の音楽だ。この映画には活劇的な面白さをそのまま表す音楽が必要だったが、まさしくこの音楽が映画を引き立たせている。そして字幕版では最後のエンディングでの阿蘭の中国語の主題歌が何度聞いても素晴らしい歌声だ。映画の余韻の中で聞く彼女の澄んだ声を聞かないで急いで帰る人をとても勿体ないと思った。
 ここに入れておこうと思う。

 ファミリー度 85点 カップル度 80点 映画好き度 80点

alan阿蘭-赤壁~大江東去~


トワイライト

2009-04-11 14:06:37 | 映画[タ行]
監督 キャサリン・ハードウイック
キャスト クリステン・スチュアート
     ロバート・バティンソン
     エリザベス・リーサー
     ニッキー・リード  ほか

 何だか少女マンガっぼいと感じたが、日本語訳本の表紙は正しくそう。そして副題が「私の彼氏はバンパイヤ」。映画の方もホラーの要素があるのかと思いきや全く異なって、ファンタジックなラブロマンス。原作はステファニー・メイヤーの世界的なベストセラー小説。この彼氏の役をするのが「ハリー・ポッター 炎のゴブレット」で優等生役をやっていたロバート・バティンソンだが、この映画では気持ちが悪いくらいにバンパイヤっぽい。それにもまして彼の一族がそれらしいのだが、決して怖くは無く、逆にみんな魅力的。いわば彼らは善の部族で、他の悪の部族から主人公を守ってくれる。その辺り、なかなか面白い設定で原作が人気になるのがわかる。最後の悪の部族との闘いも迫力があった。次に続くのを予測させる終わり方だったが、続編は決まっているらしい。高い木の最も上の枝に立つ二人の姿は絶景とも言える景色の中でとても印象に残るシーンだった。

ファミリー度 80点、 カップル度 85点、映画好き度 75点。



Twilight teaser trailer OFFICIAL HD



DRAGONBALL  EVOLUTION

2009-04-04 22:30:29 | 映画[タ行]
監督   ジェームズ・ウオン
キャスト ジャスティン・チャットウィン
     エミー・ロッサム
     チョウ・ユンファ

 あのアニメのドラゴンボールが実写になった異色作。私はあまり思い入れも無いのだが、子供向けのカンフー映画かアメリカの学園ドラマかと見間違う作りには抵抗のあるファンの人もさぞ多いだろうと心配しながら見た。100億と言われる製作は本当だろうか。もっとちゃんとかけるところにかけて欲しかった。それだけの題材なのだからと思う日本人は多いはず。もっとファンタジーに徹し、広大で奥深いアドベンチャーアクションにして欲しかった。何故か無理をせず、凝りもせずに小さくまとめてしまっている。今の技術を使えるだけ使って、ドラゴンボールの世界を忠実に表現しようとしていれば少しはファンの賛同を得られたのではないかと思う。題材がもったいないという意味でとても残念だった。ファンならなおさらと思う。

ファミリー度 70点  カップル度 65点 映画好き度 55点


ドラゴンボール