You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

TENET テネット

2020-09-20 14:33:35 | 映画[タ行]

 

 『ダークナイト』『インセプション』などのクリストファー・ノーランが監督のSFのジャンルにも入りそうなサスペンス・アクション。主人公を演じるのはデンゼル・ワシントンの息子ジョン・デヴィッド・ワシントン。その相棒にロバート・パティンソンが共演し、世界を危機から救う。

この作品は「難解」という評判の映画だが実際にその通り。私もSFは多く観てきたけれども、この映画はこのシーンはおかしい?何だ?と思うシーンの連続だった。特に時間を逆行している人間と普通に時間を過ごしている人間とがあちこちの場面で共存しているので最初はその奇妙な動きの意味がわからない。途中からそれらの場面の種明かしを見てゆくことになるが、一回見ただけでは全てのシーンのどれが逆行でどれが順行かがわからないところが多く残った。それにしても過去にこのような映画は観たことがなく、それもCGを使わずに製作していると言うから改めてクリストファー・ノーラン監督に感服した。もう一度じっくり観たい映画だ。

 

 

映画『TENET テネット』予告 2020年9月18日(金)公開


ミッドウェイ

2020-09-13 07:52:08 | 映画[マ行]

 ローランド・エメリッヒ監督が描いた会心の戦争超大作。真珠湾攻撃からミッドウエイ海戦までを描く。エド・スクライン、パトリック・ウィルソン、ウディ・ハレルソン、日本から豊川悦司、浅野忠信、國村隼らが出演。

 ミッドウェイを描いた作品は チャールトン・ヘストン、三船敏郎らが共演した1976年版ミッドウェイなどがあるが、本作は映画の歴史に残ると思わせるほどの最高峰の戦争映画と思う。まず冒頭の真珠湾攻撃のシーンは本当のその時に居合わせてあらゆる角度から情景を見ているような真実味がある。さらに多くの空中戦のシーン、そしてミッドウェイでの海戦シーンは手に汗にぎる場面も多く、どれも圧巻。そしてこの映画が私たち日本人には日本が製作した映画と思えるし、もちろん米国人が見ればアメリカの映画と思える。そこが凄い。エメリッヒ監督は戦争には勝者は無く、敗者しかいない。だからこそ日米双方の軍人たちに捧げる内容にしたかったと述べているがその通り、見ている私たちにその意思が熱く伝わってくる。見ごたえのある良い映画だった。

 

 

映画『ミッドウェイ』予告編


人数の町

2020-09-06 08:29:20 | 映画[ナ行]

 若手実力派として人気の中村倫也が主演を務める一風変わったミステリー。衣食住を与えられ性欲も満たされるが一度逃げ込んだら逃げ出すことができない不思議な町の住人となった青年が、その謎に迫っていく。CMやMVなどを手掛ける荒木伸二が本格映画として初めてメガホンを取る。共演は石橋静河、立花恵理、山中聡ほか。

途中から主人公の心の動きが十分に伝わってこないところなど、突っ込みどころは多いが様々な社会風刺が効いていて作品自体はとても面白く、初監督作品としては上出来とも言えるはず。でも上映館や期間が少ないのには驚いた。描かれた町は奇妙で華々しさは無く、それぞれの場面も淡々としている印象だが、中村倫也が主演でもあり話題性は十分と思う。

 

中村倫也が主演!映画『人数の町』予告編